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雪山初心者におすすめの山3選

先日、100名山制覇を目指して登山をしている登山が大好きという方と
お話していたら、「技術がないので、冬は登山はお休みする」
とおっしゃっていました。

確かに、今年の冬は、遭難事故のニュースも耳にしますし、
慎重になるのは当然のこと。

でも、私としては、「えー、私は、夏より冬の山の方が好き。
空気が澄んでいるし、木の葉が落ちているので、視界がよく、
景色が楽しめて素敵
なのに。もったいないな」
と思うのです。

そこで、雪山ビギナーが無理なく楽しめる山ベスト3を紹介して、天気がよく風が弱い日の冬山の素敵さを知っていただけたらと思います。

★もちろん、注意すべきポイントもあります。それは、別の機会にまとめてお伝えしたいと思います。

雪山登山ビギナーにおすすめの山

① 北横岳

坪庭から樹林帯に入ったところ
最高峰北峰からの景色

北八ヶ岳にある双耳峰で、猫の耳のように、南峰と北峰のふたつのピークがある山です。
冬でも比較的晴れが多く、滑落などの危険が少ないコースを歩ける
雪山ビギナーのメッカです。
八ヶ岳ブルーの空と、雪景色のコントラストは最高ですし、
南峰と北峰の間の10分ほどの稜線は、左右には景色が、前方には次のピークが見えて本当に気持ちがよいところです。

おすすめのコースは、山頂駅までロープウエイで登り、そこから、目の前に広がる傾斜のなだらかな広い坪庭を通って、樹林帯に入り、北横岳ヒュッテの脇を通って南峰、北峰へとまわるコースです。
距離も3.5kmと短く、コースタイムも2時間半ほどです。

2月にこちらに行きました。今年は例年よりも雪が深く、ハードでした。前日が雪だったので、雪深いのでは?と心配しましたが、登山者が多い人気の山なので、先陣隊がしっかり踏み跡をつけてくれていたので、ワカンを着けず、10本爪アイゼンでも歩きやすかったです。(ちなみに、私は足が小さいので10本爪のほうがバランスがいいのですが、夫は普通に12本爪です)

動画にしたので、よかったら見てみてくださいね。


② 車山

車山山頂手前。絶景が広がります。
蝶々深山から湿原に下りるところ
湿原から駐車場へ。最後の登り

霧ヶ峰(車山)も初心者におすすめです。
諏訪湖の北東にある霧ヶ峰の最高峰でスキー客も多い場所です。
こちらも、登山道が広く、キレ落ちた場所がないので、滑落の心配がなく登れるところです。

車山肩駐車場から山頂はすぐ目の前で、標高差はわずか130m。
なだらかな傾斜を少し登るだけで、富士山、北アルプス、南アルプス、
中央アルプス、八ヶ岳がぐるりと見渡せて景色が最高です。

おすすめのコースは、車山肩駐車場から山頂に登り、そこから車山湿原に下りて、蝶々深山に登り返し、その後、湿原をぐるりとまわるコースです。
距離は6kmと長めですが、なだらかなので、ワカンやアイゼンの練習がてら
ぐるりと歩いてみるのがおすすめ。
ウサギやキツネの足跡もたくさん発見できます。

ただ、だだっぴろい場所なので、道迷いには要注意。地図で確かめながら歩きましょう。
また、周囲に木がないので、風があるときは、ふきっさらしです。着るものにも注意してください。
こちらの動画もよかったら、ぜひ。

1月に行ったときは、晴天でしたが、風は強かったです。
でも、本当にすばらしい景色が見られて、感動的でした。ぜひ、行ってみてください!

③ 入笠山


夏はお花畑の場所です
振り返れば八ヶ岳が美しい
山頂は360度の大パノラマです

長野県中西部にある入笠山。
夏は湿原の水芭蕉など、花の山として有名なところです。
ここも、広く滑落しそうな場所が少なく、傾斜がないので、普段の年は
軽アイゼンでも登れます。(今年は積雪量が多いので、確認してください)富士見パノラマリゾートのゴンドラを使って、スノーシューでトレッキングを楽しむ方も多い場所です。
こちらは、頂上から360度の大パノラマが広がっています。
本当に美しいので、ぜひ、見ていただけたらと思います。

おすすめのコースは、沢入駐車場に車を停め、沢入登山口から入笠湿原へ。
山彦荘の前を通って、山頂を目指す6.5㎞、4時間のコース。なだらかですし、山彦荘の近くには、冬でも使えるトイレがあるのも安心です。
また、ゴンドラを使えば、入笠湿原までショートカットできるので、
山頂までは1時間半ほどだそうです。

今年の様子はこの動画で。


1月1日に、今年の登り初めとして行きました。
チェーンアイゼンで登れましたが、
いつもより寒く、これをきっかけに、冬の装備を見直して、
服やグローブを、だいぶ買い足しました。
山頂の美しさを堪能するため、ぜひ、暖かい装備でおでかけくださいね。

最後に

ビギナーでも安全に登れる山を紹介しました。
冬の山は、夏以上に感動する景色に出合えるので、準備を万全にして、ぜひ、トライしてほしいです。

もちろん、冬山にきちんとした装備なしに登ったり、天候が悪い(特に風が強い)のに、登るのは非常に危険です。
注意点などもいずれまとめたいと思います。

入笠山登山をきっかけに、揃え直した装備については、下の動画で紹介しています。よかったら、ぜひこちらもご参考に。


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