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【ツール・ド・フランス2023】現地観戦の準備

こんにちは、サイクルロードレースファンのアラサーOLゆるりです。

3回にわたってツール・ド・フランスの現地観戦記をお送りしてきましたが、最後に現地観戦の準備について綴っていこうかなと思います。今回、初めての海外レース観戦だったため、正解が分からず手探りで準備を進めました。多少段取りが悪い部分もあるかもしれませんが、実際にどのように準備したかを記録しておくことで、皆様が現地観戦する際に少しでも参考になればと思っています。

準備スケジュール

私は2023年7月下旬の現地観戦に向けて、次のようなスケジュールで準備を進めました。※パスポート申請等の一般的な旅行準備については省いています。


2022年11月
・現地観戦の情報収集
・有休の確保
2022年12月
・観戦ステージ決め
・移動手段の検討・決定
2023年1月
・ホテルの予約(旅行会社が対応)
・航空券予約(旅行会社が対応)
・第21ステージのチケット購入
2023年6月
・現地観戦の段取り決め
2023年7月
・持ち物の準備
・現地観戦直前の準備


今回は上記のスケジュールでなんとかなりましたが、私がもう一度現地観戦をするとしたら「観戦ステージ決め」と「ホテルの予約」はコースが発表されてすぐ実施すると思います。というのも、2023年1月末の時点で旅行会社の方から「ツール・ド・フランス開催付近は、軒並みホテルの予約が埋まっており、現時点でもかなり厳しそうです。」という連絡があったためです。どうやら10月下旬に日程・コースが発表されると関係者やファンが一斉にホテルを確保するので、空きがなくなるようですね。今回は旅行会社の方がプロの力でなんとかホテルを確保してくださったのですが、想定よりも宿泊費が高くなってしまったので、ホテルはなるべく早めに確保することをおすすめします!

ここから各項目をどんな風に進めたかを細かく書いていきますね。

現地観戦の情報収集

海外レースを現地観戦するために何をすればよいかが分からなかったので、とにかくインターネットで情報収集をしました。日本の情報は限られていたので、「Tour de France in person」などのキーワードで検索して、英語のサイトも確認しました。個人的に最も不安視していた移動手段については、「レンタカーを活用する」と書かれていたサイトが多かった気がします。

休暇の確保

これは言うまでもないのですが、他の旅行と違って絶対に日程がずらせないため、半年以上前から何度も「来年の7月に休暇を取得する」という旨を上司に伝えていました。せっかく計画しても休めなくなってしまったら悲しいので、超基本的なことですが重要かなと思います。

観戦ステージ決め

ツール・ド・フランス公式サイトにコースプロフィールが掲載されていたので、その情報を基にどのステージを観戦するかを決めました。おそらく毎年10月下旬に日程・コースが発表されるので、発表されたらなるはやで観戦するステージを決めて、ホテルを確保することをおすすめします。

どのような基準で観戦するステージを選ぶかですが、これは完全に個人の好みによると思います。ですが、一応私がどのような基準で選んだかも書いておこうと思います。
今回は旅程の都合上、「観戦するのは最大で3ステージ」と決めていたため、全21ステージある中でどの3ステージを選択するかを考えました。最も観戦したいと考えたのが、ツールの象徴であるパリの「第21ステージ」でした。旅行の日数は10日間程度と決めていたので、第21ステージを観戦するとなると、おのずと他の2ステージも第3週目の中から選ぶことになりました。夫がクイーンステージの観戦を希望していたので、コースプロフィールからクイーンステージを特定してもらい、そのステージ(2023年の第17ステージ)を観戦することにしました。あとは、クイーンステージの前日にちょうど個人TTのステージがあり、「選手一人一人をじっくり見るには、個人TTが良いだろう」ということでそのステージ(2023年の第16ステージ)を観戦することに決めました。
結果としては、第16ステージの個人TTで選手一人一人を確認し、第17ステージで山岳コースのクイーンステージを堪能し、第21ステージでシャンゼリゼ通りの平坦ステージを楽しむというバランスの良い選択になったなと思います。

移動手段の検討

これが一番苦戦しました。移動手段の候補として考えていたのは、次の4つです。

  1. レンタカー

  2. 公共交通機関

  3. 現地観戦ツアー

  4. オーダーメイド旅行

まずは、「1. レンタカー」を検討しましたが、私がペーパードライバーであり夫に過度に負担がかかることや、夫も海外での運転に慣れていないことなどから、却下となりました。

「2. 公共交通機関」についても自力で調べてみたのですが、日本ほど公共交通機関が発達していないことから、難しいと判断しました。空港から第16ステージの観戦地点までは行く手立てはあったのですが、第16ステージの観戦地点(コンブルー)から第17ステージの観戦地点(クールシュヴェル)までを半日足らずで移動することが不可能でした(山岳地帯ということもあり、そんなに都合の良い電車やバスが走っていませんでした…)。

「3. 現地観戦ツアー」についても検討しましたが、日本発着のツアーであり途中参加・離脱ができないこと、また高額であることから断念しました。今回は新婚旅行と現地観戦を兼ねていたので、ツール・ド・フランスに全振りすることは難しかったのですが、ツール・ド・フランスに全振りするならツアーは魅力的だと思います。参考に、検討した現地観戦ツアーのURLを貼っておきます。

https://www.fellow-travel.co.jp/cycle/packageplan/fra_pkg001.html

最後の砦、「4. オーダーメイド旅行」についてです。「フランス オーダーメイド旅行」などのキーワードで検索するといくつか旅行会社がヒットするので、並行して見積もりを依頼し、一番親身に対応してくださった旅行会社にお願いすることにしました。相談を重ねた結果、やはり公共交通機関での移動は難しいということになり、移動用のタクシーを確保していただくことになりました。現地在住の日本人の方が担当してくださったので、ツール開催期間の道路の封鎖時間などの情報もチェックした上でタクシーを手配してくださいました。個人手配よりは高額になりますが、スムーズに移動ができ、観戦に集中できたのでお願いしてよかったと思っています。
参考に、利用した旅行会社のURLを貼っておきます。リンク先には、我々の旅の感想が載っています。

https://www.webtravel.jp/voice/12044.html

ホテルの予約(旅行会社が対応)

今回は旅行会社に予約していただいたので、割愛させていただきますが、観戦場所へのアクセス方法も考慮した上で予約することをお勧めします。

航空券予約(旅行会社が対応)

今回は旅行会社に予約していただいたので、割愛させていただきます。往復ともにエールフランスの直行便を利用しました。

第21ステージのチケット購入

ワールドスポーツコミュニティという会社でチケットを手配していただきました。
https://worldsports-c.com/page_320.html
1/6にWSCに問い合わせをし、1/14に販売開始の連絡がありました。売り切れる可能性なども考慮し、販売開始直後にチケットの購入手続きをしました。我々は、WSCブロンズパッケージという¥58,000(2023年1月時点)のチケットを購入しました。

ブロンズは屋根なしの自由席でした。自由席といっても、手配した会社ごとに席が割り振られており、全自由席から自由に選べるという感じではありませんでした。最前列には出場選手の家族の方々が座られていたようです。ドリンクやフードはすぐ近くの屋台で購入することができました。観戦者用の仮設トイレもあるので安心です。

観戦場所は、シャンゼリゼ通り沿いのSquare Marignyのあたりでした。通常のステージと比較すると選手は遠いですが、はっきり見えましたし、巨大なデジタルサイネージも設置されていたので、選手が自分の前を通っているとき以外も楽しめました。最後のスプリントは見えませんでしたが、スプリント前の加速部分は見ることができました。フィニッシュの瞬間を見たいなら、よりランクの高いチケットを購入した方がよいかもしれません。レース終了後は、シャンゼリゼ通りが歩行者天国になり、観客もそこに入ることができました。選手がインタビューに対応している場面やクールダウンしている場面を間近で見て楽しむことができました。

第21ステージの詳細は、こちらのブログに記しています。会場の雰囲気をご覧になりたい方は、参考にしてください。また、チケットの詳細は毎年変更になる可能性もあるため、最新状況を販売サイトでご確認ください。

現地観戦の段取り決め

ツール・ド・フランス公式ガイドブックを活用して、当日の段取りを決めていきました。次の点を中心に確認しました。

・観戦地点
・観戦地点への選手の予想到着時間
・宿泊先から観戦地点までの行き方、距離、時間
・食料の調達先
・観戦場所のトイレの有無

レンタカーで移動する場合は、このほかに駐車場や交通規制の時間なども考慮する必要があると思います。

持ち物の準備

通常の旅の荷物に加え、下記のグッズを持っていきました。

①ツール・ド・フランス公式ガイドブック
観戦エリア付近の情報を確認するために、持っていきました。嵩張るので、必要なページだけコピーして持っていくのでもよさそうです。

②スタートリストのPDF
「○番の選手の名前が知りたい…!」という場面に備えて、事前にPDFをダウンロードしていきました。
③イヤフォン
選手が自分の観戦場所に到着するまで、JSPORTSの放送を聞くために持っていきました。現地で放送を聞けるように、出国前にVPN接続設定を済ませておきました。
④小さめのレジャーシート
自分の観戦エリアを確保するために持っていきました。早めに場所取りしていても、図々しい人が押し入ってくるので、レジャーシートで自分のエリアを明確に示すことをおすすめします。
⑤コンパクトチェア
モンベルの軽量コンパクトチェアを購入して、持っていきました。長旅の疲れもある上に、待ち時間が長いため、持っていって本当に良かったです。

⑥双眼鏡
山岳ステージで使用しました。峠の頂上付近で観戦していたのですが、麓から登ってくる選手を見るのに役立ちました。
⑦チョーク
路上に文字やイラストを書くこともあるかもしれないと思い、持っていきました。
⑧動きやすい格好
日焼け防止のキャップ、サングラス、パーカー、Tシャツ、レギンス、スニーカー、リュックというスポーティーな装備で観戦しました。

現地観戦ではあちこち動き回ることを想定し、動きやすさ重視でいきました。あとは、防寒&雨対策にウィンドブレーカーも持っていきました。

現地観戦直前の準備

もうここまで準備できていれば、あとは観戦スポットに行くだけです…!とと言いたいところですが、重要なことをあと1つ。
それは、食料とトイレについてです。
現地には日本のようにコンビニや自販機がないので、観戦場所に向かう前にスーパーで飲み物や食料を買って持っていくことをおすすめします。というのも、私はTTステージの場所取り中に飲み物が足りなくなり、買うのに苦労したためです(30分以上歩き回った気がします)。一応屋台がありましたが、混雑がひどかったり、あまり食べ物の種類がなかったりで充実しているとは言い難い状況でした。
トイレについては、現地に着いたらすぐに場所を確認しました。幸い、私の観戦場所付近には仮設トイレがあったのでなんとかなりました。ただ、峠の中腹などで観戦する場合は、携帯トイレなどを持参する必要があるかもしれません。

最後に

今回は、ツール・ド・フランスの現地観戦に向けて、どのように準備をしたかを綴ってみました。初めての海外での現地観戦でしたが、念入りに準備していったたため、最大限に楽しむことができました!皆様が現地観戦に行かれる際に、少しでもこの情報が参考になると幸いです。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
また、次の記事でお会いしましょう!

ゆるり


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