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人を撮る

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人を撮ること、それについて思うこと
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2018年3月の記事一覧

子供の撮影とは、待ち続けること

「子供の撮影とは、自由さを見守ること」の続きです。 ひたすらに走り回って、追いかけて…そして最後にやってきた"待ち"のターン。延々と砂場でドングリを埋めることに夢中になる2人、全く顔を上げる気配がない…。 必死で話しかけても顔を上げてくれることはほぼなく、それどころか「お姉さんのドングリはありません」という残念なお知らせを告げられるという。そうか、ないのか…。 気を惹くことは諦めて。下から覗き込むことで、どうにか表情を捉えるという作戦。しゃがんだ子供より下からのアングル

子供の撮影とは、自由さを見守ること

「子供の撮影とは、走り回ること」の続きです。 走り回るだけ走り回って、休憩タイムが訪れた。暖かい日だったから、子供たちも上着を脱いでのお着替えタイムに入ったのだ。 こういう時の女の子の愛らしさは、何とも言えないものがある。 双子ちゃんながら、その性格は異なるようで。彼女の方は走り回るよりも歌と踊りが好きなようだ。歌いながら身体を動かす姿はしなやかで。一緒に踊りだしたくなる気持ちを押さえつつ、シャッターを切る。   「そろそろ別の場所に行ってみよう?」と2人を誘ってみた

子供の撮影とは、走り回ること

小さなお子さんの撮影は、もう本当にこれだと思う。 とにかく走る、走り回っている。後ろから追いかけても、顔は写らない。だからとにかく走って走って回り込むのが、カメラマンの仕事だ。 坂道も、大股でガシガシとのぼる。子供に先回りできるように、勢いよく駆け上る。おかげで当日の夜には太腿が筋肉痛になっていた。 こうやって必死に前に回り込んで、やっと顔が写せる。そしてそのまま前方を維持したまま2列並んだ滑り台の片側に素早く陣取り、子供よりも一瞬早く滑り出すことによって臨場感溢れる滑