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鬼様のブランチ 「生贄が語る、こんな龍はイヤだ」

今回の鬼ブラ!
断章から見える「巨乳それぞれの触り心地」
・生贄が査定する「こんな龍は嫌だ」
・百合豚が推測する「お前はレズだと思う」

前回の鬼ブラ!
・若者たちの懐事情。しっかり者とそうでない者が分かれ、教育の勝利と敗北も分かれる。

『姉の寝顔Ⅰ/Ⅱ』のあと


典雅

胸が大きい女というのは、みんなそれを武器にしているのかい。

沙羅

私に聞いているのか?
いや、あの二人が特にそうだというだけだろう。私は……あまり自分の身体に自信がないし。
触り心地も………………そこまでらしいから………。

典雅

そんなことを言う男がいるのか? 無礼だな。

沙羅

お前此紀だ。
どうせ私の胸は筋肉で、硬くて重いのだ。

く………私のブラジャーだけ大きいと思っていたのだ。同じカップ数でも、面積の小さいものだとすぐに繋ぎ目から壊れるから……。

典雅

今回の断章からして、皇ギの胸もそのタイプだと思うが。
此紀の胸はフカフカだな。

沙羅

ふ……不公平だ。
私の胸の大きさは……どちらかというと「スタイルの悪さ」に寄与し………皇ギや此紀は違う。
私は性格も男に敬遠されるらしいし、く……。

典雅

「一般受けのしなさ」では皇ギのほうが上だろう。ルックスも性格も玄人向けすぎる。
でも、あの女はそんなことをまったく気にしない。ノーコンプレックスだ。そう生きたほうがいいよ、誰のためにも。


「断章」はいつの話か


沙羅

西帝が「姉に力で勝てたためしがない」とモノローグしているが、『』では少し違う言い方をしているな。

 姉の繰り出してきたパンチを叩き落とした。もう腕力では負けないのだ。子供の頃とは違う。

『蜂の残した針』30話


典雅

そこに限らず、ときどき時系列の行き来があるね。世界線の錯綜もあるのかかもしれない。
代わりにはなれない」は無印準拠と思われるし、「開幕」と「終幕」もそうだと思う。

「姉の寝顔」は微妙だな。皇ギが慢性的に頭痛を持っているようだから、『蜂』の前日譚なのかもしれない。

沙羅

今のところ「姉の寝顔」以外のすべてが暗いので、本線であってほしくない………ifの世界であってほしいものだ。


どの世界線でも変わらぬもの


沙羅

あの、聞いてもいいかな……。

白威

私がどうしても斎観で手を打てない理由ですか?

「どうしてもピーマンを美味しいと思えない」というような話です。
今日は食べられるかもしれないと思う日もあるのですが、口に入れるとウッとなってしまいます。

沙羅

たぶん、私とお前は男の好みが近いと思うのだが、斎観は「ステキな男というわけではないが、我慢しようと思えばできる」ラインではないか?
特に、あの身長と顔が高得点をマークしているので……。

白威

性格がいけ好かないだのというのは後付けで、結局は体の相性が皆目というのが大きい気がします。

沙羅

あーっ、そう…………そうか。
私はそこをあまり重視しないのだが………。

白威

あの体格の男に性欲をぶつけられるのは「暴力」ですし、こいつ獣なのではないかというおぞましい気分になります。その蓄積で、これほど生理的に苦手なのかもしれません。


お言葉ですけど


此紀

でも豪礼の場合、そこがいいわけじゃない。

沙羅

いや…………そう…………それを言おうかどうしようか迷っていた。

白威

わかります。
豪礼様は龍や麒麟きりんの域なので、生贄のような気分になれてうっとりすると思うのですが、斎観は動物園の熊なので、畜生の汚さだけを感じるというか……。

此紀

残酷なほど言語化能力が高い。

沙羅

りゅ、龍や麒麟?

此紀

まあ、そこは擁護してやると……

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