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鬼様のブランチ 「今年もお疲れさん、来年も生きよう」

今回の鬼ブラ!
・2023年、お疲れさま。仲良しと過ごしたり、仲良さないと過ごしたり。

前回の鬼ブラ!
・クリスマス当日回。みんな~っ、集まれ~っ……集ま…………集まれよ。

年が終わったあとには年が始まるから


桐生

フウ、雪降ってんのに、うすきねを水で洗うのはつらいな。重いし。

蘭香

すみません、うちのお祭りジジイが餅をつきたがって……。

斎観

いんだよ、たまには力仕事もさせた方が。
机で勉強ばっかしてると頭でっかちになるし。

桐生

無教養なパワハラジジイかよ………そうだったな。
別に力仕事が絶対に嫌ってわけじゃないけどさ、「勉強ができること」を見下すのは、ジジイしぐさが過ぎるからやめろよ。

斎観

どんなに数学ができても、力士の張り手を食らったら無力だぞ。

桐生

プロ野球選手だとしたって、力士の張り手の前には無力だろ!
それ結局「銃で撃たれたら力士も無力」で話終わるわけだし、わけのわかんない条件つけてインテリを下げるなよ。

蘭香

桐生さんは切り返しが早くって的確で、芸人みたいですわね。

桐生

…………。

斎観

今のらんこちゃんのも、相当嫌味な上にババアっぽかったろ。
女相手にはネコかぶるんだよなー、お前。

桐生

手伝わないんならあっち行っててくんない!?


年の瀬にうるせえなあ


西帝

また10対0の親子ゲンカしてる。
庭ででかい声を出すなよ、恥ずかしい……。

弥風

まさに10対0なんだから、ケンカじゃないだろ。桐生がいちゃもんつけられてるだけだ。
そんなことより、なんか甘い菓子。口が乾かないやつ。

西帝

「彩果の宝石」をどうぞ。
バラの形のヤツです。

弥風

………お前、これうまいと思って買ってんのか?

西帝

シッ……! 埼玉県民が聞いているかもしれません!

弥風

この屋敷には一人もいねーよ。

西帝

女性は「とてもおいしいゼリー菓子」と判定することも多いのですが、男は全員「?」というリアクションをすることでお馴染みですね。
私が買ったことはありません。もらいものとして一軍登板なので、いつもサッとお出しできています。

弥風

師に出す菓子を「あるから」で決めるな。
ベリー系のヤツだけ分けろ。あとはよそにやれ。

西帝

(ベリー系のやつはおいしいと思ってるんだ……)

弥風

あとこれ、普通に「乾き物」寄りだろ。
水気のあるもんを出せっつってるんだよ、気の利かない男だな。

西帝

(気の利かない男にとって、この師の指令は難度が高いぜ………)


100点を出せる従者


白威

みかん大福を召し上がりませんか? 私の作ったものですが。

沙羅

わっ、食べたい!
よかったら一緒に食べないか? 私が茶を淹れるから。開けたての知覧茶があるのだ。

白威

…………。

沙羅

あっ、今は忙しいかな……?

白威

いいえ、女性にお茶を淹れてもらうというのは、なんだかいいなと思ったもので。
少し寒いですが、台所でいただきましょうか。

沙羅

私の部屋に来ないか?
あの、火鉢があって暖かいし、大掃除をしたばかりだから片付いているし、携帯電話の充電も………し放題だし。

白威

(なぜ利便性のアピールを………)

沙羅

東雲……と、克己様と、えーっと、刹那が何度か来たかな? あと、豪礼も一度だけ来たかも……。

白威

なぜ来訪した男の名前を順に?

沙羅

「本当は部屋に男を招かないのだが!」などと言って、清純さと特別感をアピールしようと思ったのだが、まあまあ来ていたと思って……。

白威

なぜ持っていない刀を抜いたんですか。

沙羅

なぜか私は、自分のことを清純で一途な女だと思っているのだ。そんなことないッスよと東雲に言われるたびに目が覚めるのだが、気付くとまた思い込んでいる。

白威

そこは、女には自分のことをそう思う権利がありますよ。

沙羅

えっ、そ……そうかな。

白威

廊下で立ち話をしていると冷えますから、台所で大福を切ります。
お茶を飲みながら火鉢にあたらせてください。

沙羅

うんっ!


残機を使い果たしたので


此紀

夢の中で、痛みを感じたことってある?

東雲

ん? どうだろ?
思い出せないんで、ないような気がします。

此紀

でも夢の中でするセックスはめっちゃ気持ちよくない?

東雲

あーそうっすね、確かに。
なんかこれ、心理テストみたいなの進行してます?

此紀

別に……。


ピピーッッ!


典雅

はい、今年もお疲れ。
この女はこっちで預かるから、きみは克己のところにでも行きなさい。よいお年を。

東雲

はっ、すみません。では。

此紀

………なによっ!

典雅

若い男に圧をかけるんじゃないよ、大人げない。
男だって馬鹿じゃないんだから、

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