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タペストリー34 「キマイラの生殖しない愛」

今回の織り方
蜂の残した針 32話の模様について
・それもラブだしこれもラブだが、このラブはびっくり
・いっそ貴族制度を取り入れるか? 男爵の娘しかいないが

前回の織り方
・墜ちた巨星を誰も目撃しなかった。けれど空がひとつ広い

奇形の腕が生えてきてしまった


刹那

……すごいキメラ生まれてる!!

宣水の心に一体何が起きてしまったというんだ。どれがどう作用してこう?

此紀

いや、これは。…………。

…………史実!?

たぶん、そうだと思う。

自分の子にも、従者にも鈍感主人公ムーブの宣水が、『蝶』で豪礼の頼みにだけシュバッてきたのは、義理や人情では説明がつかないと思っていたのよ。

私の子の後見も、同じように頼まれてくれているけど、つまり「私と豪礼を等価値の友だと思っている」わけでしょ。それはかなり強い友情じゃない?

あー思った! 当時「西帝に対してだけすごい親切だな」と感じていたのだ。
豪礼の子には親切なのか。…………皇ギにも親切だ!!


経緯からしか推し量れぬ愛……


おっさんずラブ……。

いや、若かった頃の話だと思うけど。

宣水は「良くも悪くも、あんまり規範的な考えを持てないタイプ」だから、そのわりに女しか抱けないというのは、なんか違和感があるとは思っていたのよ。嫌な思いをしたのね、たぶん。

確かに「試してみて合わなかった」という感じの言い方だったな。
俺は保守的だから動揺してしまう。うう~ん……。


最終回キャンセル手裏剣


「そんな……白威がどうにもなっていないのに、ここで終わって大丈夫か!?」と思ったら、キャンセル入ったな。

皇ギのファインプレーが続くわね。
悪い女なんだけど、ようさん仕事をしよる。奉じがいがあるから、寿司をたくさん供えておきましょう。

沙羅はもともと、光るわりに陰のある女なので、このまま髪がバサバサになったら嫌だな……。
醜くなってもおしまいになりはしないが、今あるものを失うのは、あんまいいことではないから……。


この山で唯一の貴族

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