来世は道端に咲く花に、
ただ、その場で美しく咲き誇る花。
俯いて落ち込んでいる私を励ますかのようにそこにいて「いつでもおいで、ここにいるよ」と迎え入れてくれる。
そして美しく、凛とした態度で私の心を癒す。
気が付いた時には散り去って、別れの挨拶さえも告げず、私の前からいなくなる。
「また会えればいいな」というぼやけた寂しさを首筋にひっかけ、
私はまた多忙な日常という名の嵐に飲み込まれていく
あわよくば来世は花になりたい
生きる意味なんて考えずに済む
ただ美しく咲き誇って、儚く散りゆく花に
なれるだろうか、なれないかもしれない
そんなことを考えていたらもう半日が終わった
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