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見栄と虚像のプレハブ

無機質で不快な電車の停車音が、二日酔いの頭をギリギリと容赦なく締め付ける。

空っぽの抜け殻のような身体に地下鉄の生温い空気が入り込む。

「何も考えたくない」

気づいた時には、私はもう既に虚栄心の中で生きていた。見栄と虚像のプレハブの中で本当の自分なんて誰にも知られずに死ぬのかもしれない。

それも悪くは無い。

弱さを見せることが強さだなんて簡単に言葉では言えるけど、そんな簡単には行動に移せやしない。

俯瞰した目で世の中を見渡すのが癖になる。

もう戻れない。
感情が揺れない。
つまらない。

私は、つまらない人間。

感情を殺すことが得意になった、ロボット以上のロボット。ロボットに失礼かな

悲しみや苛立ちで涙が出たことが嬉しくて、安心してまた泣いた。

本当の自分など知らない。

毎日、生きててゴメンなさい。と自分に謝っているのになかなか死なせてはくれないから神様は意地悪だ。

「多忙」という言葉は便利で楽だ。
文字通り「多くの生を亡くせる」。
生きていることを考えなくてすむ。

つまり死んでいるのと同然。
誰もが「死が怖い」と言うけれど、全く怖くない。

死にたいけど死ねないから仕方なく生きる

とどこかの誰かが呟いていて気がついたらイイネをそっと押していた。

死ぬのも生きるのもどっちでもいい。だけど、生かされてるから生きているうちは大切な誰かのために生きていようと思う。

好きな人達が笑っていてくれればそれでいい。私が死んだ時も泣かないで欲しい。笑ってサヨナラをしてほしい。

私は私のために生きるのことが出来ないから、大切な人のためにあと残りどれくらいあるか分からない命のHPを捧げようと思う。



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