企業は助けなくていいかもしれない。ゾンビ企業を延命させてなんになる?
北欧の方の同一賃金・同一労働の論理。
儲かっている会社と儲かっていない会社があったら
・北欧では、同じ賃金にする。
・日本では、賃金が同じである必要がない。
例えば日本の会社で働いていて、自分の会社は儲けが少ないと。だから自分の給料も少ない、それはしょうがないと考える。しかしこれの方がおかしいと。北欧の方の声の挙げ方というのは、「同じ仕事してるのだったら同じ給料だろ」ということらしいのです。労働組合が各種業種の最低賃金を決めると。
(というか調べててびっくりしましたが、スウェーデンなんかは労働者の7割以上が労働組合に入っているとか。デンマークで8割。すげぇ。)
上記の論理は、普通に聞いていたら違和感があります。
経営者が稼いでも「稼いでるんだったらその分、労働者である俺らにもよこせ!」と労働者にとられ(とられ、というと変な感じがやっぱりする汗)、稼いでないんだったら「しょうがないか」と労働者は低賃金を受け入れてくれる。
これが日本人の普通の感覚です。
しかし北欧モデルをやれば優秀な経営・会社は残って、賃金を払えないような会社は当然、淘汰されます。日本は雇われマインドしかないからアレだけど、確かにこれはこれで合理的です。
部分的に聞いているとすごく冷たいんですけどね。
ただそれこそ会社にしか「立場」がない大人(特に男性)はその居場所にしがみつくしかないわけで、こういったモデルは絶対、受け入れられないでしょう。
北欧モデル、フィンランドなどは社会保障は充実しており、企業で救われなかったとしても、人は救われます。日本の場合は、企業で居場所がなくなったら、まるで人としての死のようなところがあります。
日本では(例えば今回のコロナでも金融公庫の)貸付でゾンビ企業を延命させています。しかし利益を上げられない会社には潰れてもらった方がいい面もあるのです。新陳代謝ですね。
ただ日本の場合は人が救われていないんですよね。生活保護などの制度がありますが、バッシングなどで受けられない≒人は救われないように追い込んでいる。
企業は助けるが、人は助けない。これが日本。
北欧は、利益を追求できない企業には死んでもらう。しかし人は救う。
ここらへんも法体系などと同様に、日本らしい良いモデルを追求していかないといけないんでしょう。
「国民」の最低賃金はこれだ、っていう決め方は、やっぱ法の下に平等的な感じに聞こえますが、どうでしょうか。
日本は地域ごとにうまく差をもたせたり、法と法外の世界・・・がうまいこと重なり合った(???)世界みたいな。そんな感じでしょうか? もっともっと調べないと全然結論出なさそう汗
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