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そももそジジイなのだろうか。

90年代に大学生協より安くパソコンを売っているところはマハーポーシャ(オウム真理教のパソコンショップ)以外になかった。

そして、生協でパソコンを買ったらついでに生協インターネットに加入するのが当たり前だったのである。だって安いんだから。

そういうわけで月額1000円で今日までやってきた。加入暦23年。雨の日も風の日もずーっと生協インターネットである。

しかしその生協インターネットがなんと今年廃業するそうだ。まさかのまさかである。

いくら大学生の数が減っていると言ったってソコソコいるはずだ。いやいや、旺文社の調査によると学生数は減っていないぞ。2020年は291万6千人で6年ぶりに減少したそうだがわずか3千人減にすぎない。(50年間で大学数・学生数とも倍増!女子占有率も上昇続く)。

そうすると上に書いたコースをたどって生協インターネットに加入する人が潜在的に291万人いるはずなので、生協インターネットはウハウハのはずだ。ところが

「生協インターネット」は1996年からサービスをご提供しておりましたが、インターネットが無料で利用できるマンションの増加、スマートフォンの普及による固定回線の減少などの理由で、大幅な会員数の減少が続き事業継続が困難な状況となっております。

見込み客が291万人いるのに大幅な会員数の減少が続くってのは、スマートフォンの普及がよほど大きいとみなければならない。いやそれ以前に

固定回線を持たない => プロバイダーと契約しない => PC使わない

という流れなのだろう。プロバイダー離れ、パソコン離れよりNTTのカベの方が大きいのではないか。

ぼくだって大学生の頃にスマホがあったら、固定電話なんか契約しなかったので気持ちはわかる。実際、新聞は一度も取ったことがないし、ああいうことなのだろう。でもワードもエクセルも使わないで社会に出るのはマズい気はするけど。

ところでNTTのカベについてだが、いまはそれも解決しており、「○○光」というのに入ればいい。

ソフトバンク光とかOCN光とかNURO光とかああいうやつだ。各プロバイダーがフレッツから回線を借りて自社のプロバイダーサービスと組み合わせてセット割で販売している。スマホでいうと格安SIMカードみたいな感じ。

これならぜんぶ込みの月額4000円以下に抑えられるのでぼくなら加入するけどなあ。でもそういう考え方がそももそジジイなのだろうか。

スマホありきの世界観だと4000円でももったいないと感じるのかもなあ、と考えていたところに電話がかかってきて今度はヤフーADSLがサービス終了するとのことである。なんと!

ちなみにヤフーの方は実家で使っている。

というわけでかたや23年かたや10年の付き合いだったプロバイダーサービスがあいついで廃止されてネット難民になりかけており、次のプロバイダーを2つ探さなければならずバタバタである。

これは世の中がモバイル化している流れのあおりをうけたということなのだろう。しかしあくまで自分目線でいうと、この2つが重なったのが偶然に思えない。

世界と自分をつなぐ回線があいついで廃止されてしまった。まるで何かの予兆のようだが、それがなんなのかわからない。

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