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人と会話するときにこころがけていること
ぼくが教師だったころよく経験していたことだが、授業がうまくいったら生徒の目は輝いてくるし、背筋がしゃんとしてくるし、表情が生き生きしてくる。
逆にうまくいっていないときは、かれらの目はうつろになり、うつむきがちになり、顔色が悪くなる。
いくら立派なことを言っても相手の顔色が悪くなれば失敗だし、つまらないことを言ってもあいての顔色がよくなれば成功だ。
これは、教室にかぎらずあらゆる場所にあてはまる。ZOOMもそうだ。ZOOMでは相手の顔がやや小さく表示されるのでとくに注意が必要である。調子に乗ってしゃべっていると誰も聞いていないということが起こり得る。
画面に映っている相手の目が輝いて、背筋がしゃんとして、表情が生き生きして、トップ画像の子どもたちのようになればぼくはイイことを言っているはずだ。
逆に、相手の目がうつろになり、うつむきがちになり、顔色が悪くなっているときは、こちらがいくら立派なことを言っているつもりでもエネルギーを奪っているだけである。。「一緒にいると疲れるヤツ」になってしまっている可能性がある。
正しいことを伝えたいなら、ごり押しすれば伝わるってものではない。まず相手のこころを開かなければならないし、そのためにはまず自分のこころを開かなければならない。
自分の部屋のドアに鍵をかけておいて、相手の部屋の前に行って「ドアを開けてください」と言ってもムリに決まっている。自分がこころを開いていないのに、相手がこころを開いてくれるはずがない。
・・と当たり前のことを書いてきたんだけど、自分のこころを閉ざしたまま「正しいことを言っているのに相手が聞いてくれない」と言っている人が意外にいるのですよ。
いくら正しかろうと、こころが開いていないところにねじ込もうとするのは心のレイプみたいなものである。立派な理論だろうと立派な逸物だろうとレイプはレイプだ
レイプをやってはいけない。飲酒運転も誘拐殺人もやってはいけない。本日は、小学生にもわかるような内容をお届けしています。
さて、心をひらいてもらうには、まずテンションを上げてもらわなければならないわけだが、自分のテンションが上がっていない人が相手のテンションを上げることはできない。だからまず自分のテンションを上げて、それで相手のテンションを上げていくのである。
お笑い芸人さんだって、お客が温まっていないところに出ていっておもしろいことをいっても笑ってもらえないじゃないですか。あれと同じだ。あいてを温める手順を踏まずにいくらむずかしいことを言ってもダメである。
というわけで、ぼくはだれかと話をする際には
・まず自分のテンションを上げていく
・相手の発言にしっかりとリアクションする
・相手の良いところはほめる
・おもしろいことをいう(すべっても!)
以上を心がけています。「話を聞いてもらえない」とおもっている人はこのあたりからやってみてはいかがでしょうか。
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