NISA枠で日本株投資 低コストファンドの選択

新NISA枠でのファンド購入が、実質的には本日2023年12月26日から始まった。主なファンドの受渡日は約定の3~4日後であり、受渡日が4日後のファンドについては本日約定分から受渡日が2024年となり、新NISAの対象取引となる。
そんなわけで、日本株インデックスファンドを買うならどのファンドにするか、コストで比べてみた。

結論:どのファンドを選んだか?

私個人としては、「ニッセイ日経平均インデックスファンド」を選択した。
TOPIXをターゲットとするファンドから選ぶ場合も同じくニッセイTOPIXインデックスファンドを第一候補としたいと考えている。

低コスト日本株インデックスファンド

NISA投資の対象としたい日本株インデックスファンドとして、
 ノーロード、信託財産留保額ゼロ、
 NISAつみたて/成長両対応、設定来分配金無し、
 信託報酬が低い(年率0.16%未満)
といった条件でピックアップした。

日本株インデックスファンドのコスト・設定日・純資産

純資産が100億円以上のファンドに加え、信託報酬最安のSBI「サクッと」シリーズを今後の期待を込めて掲載した。

さて、直近期のファンド総費用を比較すると「サクッと」を除けば「たわらノーロード」が優位に見える。対して「eMAXIS Slim」は2023年5月11日(PDF)に、「ニッセイインデックスファンド」は2023年6月14日にあいついで信託報酬を値下げ(変更)しており、今後は「たわらノーロード」と同等の低コストが実現されると期待できる。

ファンドの信託報酬と運用総費用

信託報酬は目論見書に明示されており、また、各証券会社のサイトなどでも信託報酬でファンドを検索したりソートしたりすることができるため、ファンドの比較項目としてとても使いやすい。
しかし、ファンドのコストは信託報酬だけではない。
そこで、いくつかのファンドについて運用報告書から期中の運用総費用を確認してみた。

各社ファンドの運用費用

ここでは、各ファンド各期の運用総費用と信託報酬の差を「その他コスト」として示している。
私が選んだのは「ニッセイ日経平均インデックスファンド」であるが、2020年以降、「その他コスト」の値が0.003%と安定して低くなっており、今後も低コストでの運用が期待できると判断したからだ。
仮に、今後ほかのファンドがこれを上回る優秀な運用を実現したとしても、その差はさほど大きくはならないだろうと楽観してもいる。

補足:ファンドの総運用コストの確認方法

各ファンドの運用報告書に記載されている期中の運用コストは各ファンドの運用会社のWebサイトに掲載されている。
例えば、三菱UFJアセットマネジメントのeMAXIS Slim 国内株式(日経平均)の場合はこちらのページから第一期(2018年2月2日~4月25日)以降の運用報告書をダウンロードできる。

第六期(~2023年4月25日)の運用報告書(全体版)では8頁に「1万口当たりの費用明細」が掲載されており、
期中の信託報酬が 0.154%、費用合計が 0.159% と示されている。

eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)の第六期運用報告書より

他社のファンドについても同様に運用報告書が開示されているが、古い情報については各社サイトでは入手できない場合もある。

追補

TOPIXをターゲットとするファンドについても総費用を確認したがやはり個人的にはニッセイインデックスファンドを選択したいという判断は同様となった。今回、その費用比較は割愛したが、今後必要に応じて追記など対応したい。



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