祖母の言葉「卑しい人間になってはいけない」
私が幼稚園児だった時の話です。
ある日、私の友達が、当時流行っていた「どんぐりガム」を食べながら、
楽しそうに歩いていました。
今でも「どんぐりガム」は駄菓子屋さんなどで売っていますね。
当たりくじもついていて、飴の真ん中にガムが入っている
当時は目新しいお菓子でした。
その時に私は、まだ「どんぐりガム」を食べたことがなかったので、
とても食べてみたくなりました。
この時から、食べたことがないものを見ると、「食べてみたくなる癖」があったようですね(笑)
そこで「どんぐりガム、1つちょうだい?」と友達に頼んでみました。
でも、当然のことながら、断られてしまいました。
「どんぐりガム」は1個10円でした。子どもにとっては大金です。
あげたくなくて普通です。
私は、そのことを母に話し、「食べられなかった悔しさ」と、「断られた悲しさと恥ずかしさ」で泣いてしまいました。
母はそんな私の話を黙って聞いてくれましたが、母は、その話を祖母(母の実母)にしたようです。
すると、祖母は私に向かって、こう怒ったのです。
「そんな卑しい人間になるんじゃない!」と。
そのことがあってから、祖母は、毎月のように、大きな「段ボールいっぱいに詰まったお菓子」を送ってくれたり、「もうこれ以上食べられない!」と思えるほど、食べたいだけ食べなさい。」と、お寿司やステーキを食べに連れて行ってくれるようになったのでした。
そして祖母は、いずれ母親になることを意識して話してくれたのでしょう。
「目でお腹いっぱいにさせなさい。」とも話してくれました。
ついつい「ない」と、人間欲しくなるもの。
人間、一度に食べられる量は、たかが知れています。
だから、一度に食べきれないくらいの量を目の前にすると、
目もお腹も満たされて、おのずと心も身体も満たされる
という考え方のようでした。
祖母からは戦時中の話もたくさん聞きました。
毎日お腹が空いているってどれだけ辛かった事でしょう。
私がいつも「山盛りのおうちごはん」を作るには、このような話があったからなのだと思います。
から揚げは1キロ。お刺身も家で自分で捌いてたっぷりと造る。カレーもお鍋にいっぱい作る。おかわり自由!
高級ではないけれど、美味しいと思うものでお腹も、心も満たしてあげたい。
特に思春期で、親子の会話がギクシャクしがちな時期には、子供が好きなお料理をガッツリ食べさせてあげることは、親子関係を良くする為に、とても良い方法なのだそうです。
ちなみにこれだけ食べさせても、うちの子は肥満ではありません。ちゃんと適正体重の範囲以内なので、大丈夫。
このような訳で、たまに、子供たちが食べたいものを食べたいだけ食べられる日を作ります。今日が久しぶりのその日。これから「プリン食べ放題!」をやるのです。
お買い物かごの上から下まで、全部プリン!
プリン30パックです。3連なので、90個。
1人何個食べられるかな~?(笑)
一見、ただのエンターテイメントのように見えますが、
理由があってやってます。
毎日のおうちごはんのことで困っている人を減らすために毎日頑張っています。今はYoutube撮影用の機材購入の資金に宛てさせて頂きたいと思っています。