見出し画像

38歳、初めて猫に触れた

「猫カフェに行きたい」と言い出したのは長男。巷によくあるアニマルカフェはどうもいやで、一度も訪れたことがなかった(人間の騒々しさと動物たちの憂鬱な空気のギャップがどうも苦手)。しかしこの度、近所に猫と触れ合えるご飯屋さんを発見!ご飯を食べたら誰でも猫ちゃんルームに入れるそうだ。長女と次男は実家にお願いし、長男と出かけてきた。
出迎えてくれたのは3匹の猫ちゃん。ドキドキした。何しろ、あんなにまじかで猫ちゃんを見たことがなかったから。
初めは猫じゃらしで遠巻きに遊んでみる。なんだお前、みたいな冷たい目で見つめられて内心ヒヤヒヤ。引っかかれないかな。飛びついてこないかな‥。しばらくこう着状態だった。
次はボールがついた棒にしてみよう。少し距離を詰めて、背中や後頭部を毛糸のボールですりすり、サワサワ。これに猫ちゃん反応。ボールに飛びついた!母、興奮!長男も、かわいー!と大興奮。あ、長男もこんな至近距離で猫に会うのは初めてだった。おもちゃで遊ぶ私をよそに、写真を撮っては大喜び。母はだんだん猫ちゃんとの関係に安心感を持ち始めた。とうとうその毛に触れてみる。なんと温かいこと!そして柔らかい。後頭部をすりすりすると気持ち良さげに目を閉じちゃって、「あー今この子は私の手に癒されている」と思うと恍惚。(触られ慣れてるだけだよね)
長男も長男で、猫ちゃんとの距離を縮めることに成功。気持ちよさそうに触れ合っていた。店主さん、ありがとうございました。この日が私と長男の「猫に触れた初めて記念日」になりました。38年生きてきて、一度も猫に触ったことがないと気づいた時は少し呆れたけど。まだまだ体験できそうでしたことがない未体験はいっぱいあるだろう。その扉を開くきっかけが子どもになることはよくあること。これこそ子が親に与えてくれる至上のギフトなのかもなあ。仕事でゲロゲロに疲れた時はまた訪れよう。私に恍惚を与えてくれる猫ちゃんに会いに。

いいなと思ったら応援しよう!