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真っ白な未来 ~POOLO卒業制作~

2020年は、COVID-19によって世界中が翻弄された年でした。
わたしにとっての2020年は、ずっと行きたかったヨルダン・イスラエルに行って、みんなが独身であるうちに行こう!と約束していたNYの年末カウントダウンに行こう!といった楽しみなイベントがたくさん詰まった年になるはずでした。

もともと、同じ場所にとどまることが苦手、新しい土地に行くのが大好き、今住んでいる土地に大切な人がまだ少なくて、県外にいる大切な人たちに会いに行くことが日常茶飯事であった私にとって、2020年は辛くてつまらない年になる可能性が高かったと思います。

だけど、そんな未来が訪れなかった理由を考えると2つあって、1つは、今住む土地で出会えた大切な人、そしてもう1つは、8月から参加したPOOLOのおかげなんだと思います。

今回は、POOLOの卒業制作として、POOLOで過ごした時間POOLO卒業後の未来についてのお話を書いていきます。
少し長くなりますが、お付き合いください。

POOLOで過ごした時間

今回は、POOLOに参加して生じた私の変化について書きたいなあと思います。転職するとか、新しく夢中になるものに出会えたとか、そういった大きな出来事はなかったけど、わたしの内側では小さいかもしれないけど、たくさんの変化があって、それらが影響し合って今の自分がいて、今の自分が結構すき。
内側で起きた変化はこんなかんじ。

変化① 自己肯定感の高まり
変化② 心理的安全性に向き合う
変化③ やっぱり学ぶことが好き。
    そして、好きなことを仕事にしている面白い大人でいたい。

 -変化① 自己肯定感の高まり

高校生くらいまでは、「努力すればなんでもできる」という謎の自信に満ち溢れていたけれど、大学受験でずっと行きたかった大学に入学する権利を掴み取ることができなくて、自信を失ったことがあった。

努力する方法が間違っていたのだと大学生になってから気付いたけれど、気付いたから自信が戻るわけでもなかったし、いろんな出来事を考えてみても、わたしはずっと自己肯定感が低かったんだと思う。

大学在学中に1ヶ月間のカナダ留学を経験して、たった1ヶ月間だったけど、自分の内側に、とてもすてきな変化があって、より生きやすく、好きな自分になることができた。
帰国後、高校生活で2年間ほぼ隣にいてくれた友達に、「中身が丸くなったね」と言わせたくらい、すてきな変化。
でも、どうしても自己肯定感は上がらなくて、就職活動中や大学院での研究活動も自己肯定感が低いことが、自分にとっての律速ポイントとして、常にまとわりついていた。

今のわたしの自己肯定感は、すごい高いわけではないのだけど、確実にPOOLOに参加する前より高くなっていて、過ごしやすい。その結果、仕事での自分の意見の伝え方も変わったりした。

自己肯定感の高まりに影響を与えた要因として、POOLOで受けた前野隆司先生のWell-beingの講義と、POOLOのメンバーと自分を見つめるようなお話をたくさんしたことがあったんだろうなと思う。(あとは、一緒にいてくれた大切な人が自己肯定感が高い人だったから、その影響もあると思う。卒業制作の都合上、省略。)

▶︎前野先生の講義
前野先生の講義で、わたしの胸に突き刺さった言葉は、この言葉。

人と比べることは差別である。
外国人は、人と比べずに生きているから自己肯定感が高い人が多い

確かにわたしは、幼い頃から常に誰かと比較していた。

大学でいい成績とっても、あくまでわたしの通う大学の中であって、わたしが行きたかった大学にはもっと優秀な人がいるだとか、友達のすてきなところに惹かれて、同じで在れない自分を嫌になったりだとか、できないこと・上には上がいることにすごく焦点を合わせてしまっている自分がいた。

人と違うことは当たり前なんだけど、みんなの良いところに目がいって、自己肯定感が下がっていく感じ。負けず嫌いな一面が、間違った方向に強く強く出すぎてしまっていたんだと思う。
いや、負けず嫌いというと、長所のように感じるけど、悔しいという気持ちを抱く対象を取り間違えてきたのかもしれない。

わたしはずっと自分を比較・差別してきたと、
前野先生のその言葉をきっかけに、自己肯定感が低かった理由に改めてたどり着いて、腑に落ちた。

それからは、無意識に誰かと比較しているときに、「比較している!比較禁止!」と言い聞かせる日々を送り、比較をしてしまっても、比較を消去する習慣を習得した。
わたしではない誰かよりできていないことは、もちろんある。だけど、まずひとまず、自分のできたことを認める。認めてから、自分よりできている人を分析して、参考にできるところを取り入れさせてもらうようにした。
当たり前のことだけど、『自分のできたことを認めてあげる。』このステップの大切さを、やっと身を持って理解することができたんだと思う。


▶︎POOLOメンバーとのお話
POOLOのメンバーとは、オンラインでしか会ったことがないメンバーも、初対面のメンバーとも悩むことなく、恥ずかしがることはなく、自己開示をする場面だらけだった。
自己開示しても誰もわたしを否定しなかったし、受け止めてくれたし、褒めてくれた。良いと思ってくれたことを伝えてくれる。

今までは、褒めてもらっても謙遜したり、嬉しいなあと想いながらも、褒めてくれた言葉の裏を考えることが多かったんだけど、POOLOメンバーの言葉に対しては、裏を考えることなく、素直に受け止めていた。
それは、オンラインでの関わりかもしれないけど、このメンバーは嘘は言わないし、真っ直ぐ自分に向き合ってくれていると思ったから。
みんなが何気なく口にしてくれた言葉が、うれしくて、自分の肯定に繋がっていったんです。本当にありがとう。

みんながくれた言葉を振り返ってみて、わたしらしさとして、『誠実・真面目・素直・配慮』を選んでみた。
あと、笑顔が素敵と褒めてもらえたのも嬉しかったなあ。
自分の中には、複数の分人がいるけど、この言葉は、どの分人であっても共通しているような気がしていて、結構納得しているし、これからもわたしらしさとして大切にしていきたいなと思う。
自分らしさを理解して、他人に自分を認めてもらうことは、少なくともわたしにとってはすごく大切なことだったんだなと振り返って気づいた。
みんなありがとう。

 -変化② 心理的安全性に向き合う

POOLOに入ってからよく使うようになった言葉として、心理的安全性があるなあと。いつから、何をきっかけでこの言葉が出てきたのかは忘れてしまったのだけど、間違えなく言えることは、POOLOは心理的安全性が高いコミュニティーであることかな。

挑戦を始めるメンバーに対してどんな姿でも応援・認めてくれた。決意や成長に対して発言できる場って、心理的安全性が高いと思う。

あとは、後半から参加した人も、久しぶりの参加の人も、POOLOのメンバーはいつだってあたたかく受け入れてくれた。簡単なことのように思うけど、それが得意でない人・コミュニティーだってあることをわたしは知っている。

心理的安全性が高いコミュニティーになれた理由を考えてみると、あるメンバーが誰も置いていかないコミュニティーにしたいと言ってくれて、みんなの心の片隅にその言葉がずっと存在していたからかなと思う。
でも、誰も置いていかないという目標があったことの影響だけでなく、メンバーみんなの素質が関係しているとも思う。
その素質に旅好きは関係している気もするし、そうでない気もする。それは、これから出会う新しいコミュニティーたちが答えを教えてくれると思う。

ここから少し話は変わるけど、実はわたしは、初対面の人と話すことは苦手ではないけど、実は関係を続けることに対して苦手意識を持っている。
多くはないけれど、大切にしたいなと思う人はちゃんといるし、いいかな?と思っていたんだけど、POOLOに入って、改めて気にしなくていいことだったんだなと気づくことができた。

関係が続かなかったことは、きっと、わたしにとっても相手にとっても心理的安全性を高く保てなかったんじゃないかなと。
わたしは、どんな人といるときに居心地をよく感じるのかも考えたりして、その結果、大切にしたい人たちを今までよりも大切にするようになれた気がする。

POOLOの人たちに、心地よさを感じる理由についても考えた。

心地よさを感じる理由
・旅の経験があるから、自分の当たり前が当たり前でないと理解していて、簡単に否定しないひとたちだから
・自分の意見をきちんと持っているから
・学ぶことや新しいことに挑戦することがすきだから
・同じように旅が好きで、旅に求めることが似ているから
・周りに気を使える人が多いから

メンバーはみんな似ている価値観を持っていると思いきや、個性は本当にカラフルで、見ていて話していて飽きない。本当に素敵なひとたちが多かったと思う。

 -変化③ やっぱり学ぶことが好き。
そして、好きなことを仕事にしている面白い大人でいたい。

昔から学ぶことが、好きだったんだと思う。
数学は、中々成績は上がらなかったんだけど、自分で考えて、わからなくても、きれいに導かれた解答を見て、「なるほど!きれい!」ってなる感覚がすきだった。
後は、高校の取り組みの一環で、いろんな大学の先生の講義を聞いたり、NASAに行ってみたりしていたのだけど、この取り組みが楽しかった。学びの深さとしては、浅いかもしれないけど、新しいことを知ることが楽しかった。

社会人になってからも、最初の1年は、新しく学ぶことが多くて面白かった。できなかったことができるようになっていくことが面白かった。
ただ、2年目・3年目となると、その新しさが減ってしまって、楽しさが減ってしまった。(今思うと、視点を変えてみたり、業務の中のどれかに特化して学ぶなど、学びを続ける努力が足りなかったのかなと反省。)

POOLOに出会ったのが社会人3年目のとき。
仕事での学びの要素が減って、物足りなくなったわたしは、POOLOの『大人の学校』というワードに惹かれたんだと思う。

せっかくなので、実際にPOOLOでの学びについて振り返ってみる。

一般講義では、専門的なことよりも、生き方や仕事への取り組み方など、より豊かな生活を送るために大切なアドバイスが濃縮されていたイメージ。
魅力的な講師の方々が、わたしたちのために、とっておきのGIVEを与えてくれたんだと思っている。毎回刺激的で、新しい世界が広がっていて面白かった。

講師の方々が取り組まれている事業は様々だったけど、共通点は多くあって、毎回の講義で「あれ?なんか聞いたことある!」ってなったことが多かった気がする。やることは違っていれど、本質は同じなのかと。
そして、その本質の部分は、わたしが思うかっこいい大人の必要条件なのかもしれないなと振り返ってみての気づき。わたしもそうあれるように、これからの生き方を考えていきたい。

かっこいい大人とは
・仕事も人生の一部(仕事とプライベートの境界性が曖昧)
・好きなことを仕事にしている
・共創している
・利他の精神を持っている

一般講義以外では2つのゼミ活動があった。
ツーリズムゼミ・ハワイゼミに参加して、ハワイ州観光局に対して、Z世代・ミレニアル世代をポノトラベラーとして育成するために何ができるか企画し提案した。
この活動が面白くて、でも大変で、印象に残っている。

何が面白かったかというと、発見の嵐だったから。
チームメンバーと意見交換して企画をまとめることって、小さな認識違いが大きなずれになってしまいやすいから難しい。ロジカルさとマジカルさの共存って難しい。自分たちの想いを、適切に伝えることって難しい。
たくさんの新しい難しいに出会った。
でも、なんとか形にまとめて、いいねと言ってもらえる企画として提案できたんじゃないかなあと思ってる。
1人じゃできなかった。メンバーのみんなに感謝でいっぱい。アドバイスを下さったしみなおさん、コミュマネのSHUKAさんにも感謝でいっぱい。

もう一つのゼミであるマーケティングゼミでは、実際に自分でマーケティングトレースをしてみたり、いろんなマーケティングをお仕事にしている人のお話を聞いた。
マーケティングって面白いなという興味がわいた時間だった。
調べることが好きなわたしには、結構マーケティングトレースは向いているな、好きだなという気付きに出会えた。

一般講義・ゼミにおいて、学びの内容は違うけど、面白さを感じた点は同じだと感じていて、
知らなかった世界を知ることができることに面白さを感じているんだと思う。

そう。深さはなくても、新しいことを知ること・学ぶことが、とても好きなんだと改めて気づくことができた。
深い学びと、新しいことを知ることを共存させていきたいと思う。
深い学びについて、またあとで。

POOLO卒業後の未来

POOLO卒業後のわたしの未来は、正直なところ、未定。真っ白。
次は何を始めようかなというわくわくと、POOLOの活動が終わってしまう寂しさが混じっている感じ。
精査しきれていないけど、これからについて考えていることはある。

具体的な未来が描けていないので、ざっくりと今思っていることを書きます。

 -未来① 食とわたし


POOLOに参加した理由の1つに、今の仕事を続けるか・転職するか判断したかったという狙いもあった。そのために他の業界を知りたいと思っていた。
メンバーの中には、同じく転職を考えている人も一定数いて、仕事について話すことも多かったけど、そこでわたしにとってのキーワードがわかってきた。

キーワード
健康・食・人の役に立つ・自由な働き方・裁量権・納得

結果、今勤めている食品メーカーから転職はせずに、今いる環境で頑張ることにした。
(5月に部署異動があったので、社内転職をした気分を味わい中(笑))

正直今の会社で、わたしに何ができるかはわからない。
わたしにとって、引き続き不安の要素もある。
でも、まだ何もできていない。

面白いことをやっている大人や、会社があることを知った上で、そう判断した。
好きなこと(=食)を仕事にしていることは、講師の方々と同じなのだから、できることはあるかもしれない。
部署異動を機に、できることも変わったのだから、もう1回頑張ってみて、そこから判断しようと決めた。

定期的に内省の時間をとることで、日々に飲み込まれず、自分の気持ちに素直になって、判断していきたい。

そして、食について改めて学び直そうと考えている。健康に関することも一緒に学んでいきたい。
深めることで今のお仕事の見方が変わるだろうし、関わりたい姿についても見えてくるかなーと。
まずは、不特定多数ではなく、まず自分の周りの人に立ちたい。学ぶことが好きなので、知識を通して役に立てるんじゃないかなと思っている。

だから、わたしの未来はどうなるかわたし自身もわかりません。
今日の朝起きて思ったのは、この仕事をやるだけやって辞めたら世界一周にでるのもいいな〜と思ったり。

楽しみだなあ。どんな未来が待っているか。

 -未来② 自分の好きを大切に、大切な人を大切に。

これまた前野先生の授業での一言が関係するお話し。
人の役に立ちたい・大切な人を大切にしたいと思っていたわたしには、この言葉が染みた。

幸せは、人に移る。
周りを幸せにしたいなら、自分が幸せであること。

自分が幸せでいることが大切!
これって、実は見落としている人もいるんじゃないかな。わたしはそうだったから。自分にとってのわくわくは大切にしてきたけど、幸せについてはそこまで考えて大切にできていなかった気がする。
そこで、わたしが幸せであるために何が必要か考えてみたら、健康・ある程度のお金・好きにたどり着いた。

ここでは、『好き』についてお話したいなと思っている。
今まで、自分の『好き』をあまり深掘りできていなかったのだけど、
この前、森、道、広場2021というフェスに参加して、すごく楽しい幸せな時間を過ごすことができたので、何に楽しさと感じて、何を好きなのか変換してみた。そしたら、すごくシンプルなところにたどりついた。

わたしの好きなこと
・みんながにこにこしていること
・自分が好きだなと思う人と一緒に過ごすこと
・おいしい食べ物
・新しい出会い・発見(人・もの・文化・学びも含む)
・愛情・こだわりたっぷりのものを提供すること・されること
・人を思いやれる人・空間
・天気がいいこと
・自然の中にいること
・音楽がある空間
・健康な状態

これからのわたしは、どのように変化していくかわからないけど、きっと上に上げたことは、ずっと好きなんだろうなと思う。
どんな好きが追加されるかも楽しみ。

好きなことを大切なひとたちと一緒にしていきたいなと思います。

そして欲張ると、好きなことを通して、誰かの役に立てたらいいなと思うのです。
『誰かの役に立ちたい。』が幼い頃からのわたしの目標なので。

会社の仕事は、誰かの役に立っているというけれど、もっと直接的に関わりたいなとか、わたしが伝えたい価値観にマッチしたことで役に立ちたいな、など感じているこの頃。

感じることはあるけれど、具体的にそれが何になるか、まだ気づくことができていないので、これから見つけていきたい。
見つかるかはわからないけど、見つからなくても、POOLOで講師をしてくださった方々やメンバーのみんなのようにGIVEの精神を忘れずに、『誰の役に立つわたし』でありたいなと思っている。

 -未来③ POOLOのみんなとゆるく繋がり続けていたい

きっとこの記事を読んでくれているのは、POOLOのメンバーがほとんどだと思うので、書きます。
もっとお話したい!ぜひ会いたい!と思うPOOLOメンバーが全国にたくさんいるんです。
地方にいるから、オフラインで会える機会が限られていたので、これからぜひ会ってお話したいです。

きっと次会えるときは、わたしの関心や考えることは変わっているから、そのことについて聞いてほしいし、新しい道に歩んでいくみんなのお話を聞かせて欲しいです。
ゆるゆると繋がり続けていてください。

一緒に美味しいものを食べたいし、ハワイにも行きたいです。
CHIPOOLOで何か活動していきたいし、ひびこれもアドラーも続いてほしいなあ。

これからもよろしくお願いします。

最後に

長くなりましたが、最後に感謝の気持ちを伝えさせてください。

*POOLOという場を作ってくださったTABIPPOの皆様
本当にありがとうございます。
オンライン開催という方法のおかげで、地方在住のわたしも参加することができました。
これからもPOOLOという場をずっと守って、続けていってほしいです。
きっと、POOLOというコミュニティーを待っているひとはたくさんいると思うので。
わたしもPOOLO卒業生として、これならも関わっていきたいなと思っています。これからもよろしくお願いします。

*POOLOで講師をしてくださったかっこいい大人の皆様
自分のありたい大人の姿に気づくことができました。
皆様の言葉は、メンバーに良い影響をもたらしてくれていて、本当に感謝しています。これからもさらなるご活躍を祈っております。

*POOLOに集まったメンバーの皆様
本当にありがとうございました。1年間楽しかった!!
そしてこれからもお願いします。

最後に、
POOLOに参加する選択をした過去のわたし。
すてきな選択をしてくれてありがとう。
おかげですてきな1年を過ごすことができました。

おわり。

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