見出し画像

何につながっているのか明確に意識すること その向こうにいる人

数多くのセミナー、ズームでの勉強会などを覗いてみると、一見してこの会社は一体何を生業としているのだ?と思える企業・団体が多く存在している。なるほど、10年後には今存在している職業の55%が消滅していると言われているだけある。つまり、今の小学校高学年の子たちや中学生たちは、その半分以上が今存在していない職に就くわけだ。その始まりはすでに始まっているということなのだろう。

肩書きに弱いわけではないが、そうした一見して何を生業としているかわかりにくい企業が主催したイベントに参加しようとしたり誘われたりしたとき、どうしても肩書きを見てしまう。○○大学准教授、なんてのはもう当たり前。○○ラボ代表って言われたって何のことかわからないから、そうすると次はその人の経歴を見てしまう。ほぅ、○○大学を卒業しているのか、とか、あのテレビ番組の監修をしているのか、など。うーん。弱い。私はなんて肩書きに弱いんだ……。

製造業や販売業にあてはまるとは思えない、新しく現れてきているそういった団体は、間違いなく『人と人のつながり』を意識している。
いや、こんなこと当たり前のことだったじゃないか。どんなことをするにも、目の前には相手の顔があったはずだ。相手の反応を伺いながら、今何を求められているのか、だから、何を供給すれば利益が上がるのか。仕事とというのは、相手がいるからこそ成立するものだったはずだ。

ところが、その当たり前が今、ない。『人と人のつながり』は、それを意識して創り出さないと、人と人はつながらない(つながれない)世の中になってしまった。
だから、そこらじゅうで『人と人がつながれる』ようなイベントやセミナーが開催されるのだろう。
それがなくしては成立しなかったシステムが、インターネットなどの急速な普及によって、つながらなくても成立してしまうようになった。人とつながらなくても、インターネットにつながっていれば、何でもできてしまう世の中になってしまった。

いやいや。本当にそうなのだろうか。
それが錯覚であると、早くも気づき始めた若者。それが錯覚であると知っていたミドルレンジ。両者が手を取り合って何を始めたか。
そう。
人と人のつながりは大事ですよ、と言い始めた。

以前からわかっていたこと。大切にされてきたこと。それらが、ちょっと前にぐちゃぐちゃにかき乱されてしまったのかもしれない。
でも、それではやっぱりだめじゃんって思い直せたのはまだ立ち直れる希望があるのか。

インターネットは便利。その向こうにいる人とつながれるから。
見聞を広め、見識を広め、それをどう生かすか。

単なるビジネスチャンスと捉えるだけで終わってほしくないなあ。
つながれたら、それをどう生かすか。
もちろん、意味のない政党のようになってほしくはない。
大きくなりすぎて、初志を忘れてほしくもない。

志と忘ってなんて似ている字なんだろう……。

よろしければサポートをお願いいたします。いただいたサポートは、今後の治療費に使わせていただきます(^_^;)