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英語の字幕を作ってみてわかったこと~言葉は深い

ブッダのシリーズ

私は昨年末からyoutubeで絵と語りのまんが動画「新説ブッダ」のシリーズをあげています。

ブッダシリーズの再生リスト
(上 リンクがついています)

需要があるのか?

youtubeで動画を上げる時は「既に需要があるもの」を作るのがyoutuberの常識です。
つまり需要がない=「検索キーワード」の上位にあるものを作成するのでないと、誰も検索して見に来ない、ということです。

今時の世潮から外れてる

それはまったくわかっているのだが、私は「今どきの世の関心事」からはずれている「ふしぎな体験」「ふしぎちゃんシリーズ」「空海さんシリーズ」「玄奘三蔵シリーズ」などを作成し続けています。

それだけではありません。

英語の字幕

今始まったばかりの「ブッダ」に英語の字幕までつけています!
英語の字幕をつけるために、まずyoutubeスタジオで日本語の字幕をつけてから、英語の字幕をつけるのです。

自動文字化

youtubeスタジオの字幕作成は「音声を拾って自動的に文字化してくれる」機能があります!

YouTube studio

ラッキー! と思いました。
自動的に日本語にしてくれるんや!

あかん!

試してみると、、、あかん!

わたしの日本語は滑舌が悪いようで、ぜんぜん日本語になっていない・・・。
ゴータマ・シッダルタは「go玉志田流田」と文字化してくれる始末。
自分の手でいちいち字幕の文字を書いていく方が確実で早いです。

自動英訳!

日本語字幕にしたら、次は、英語の字幕。
youtubeスタジオには、英語の字幕も自動でつけてくれる機能がある!
ラッキー!!!

あかん!

しかし、まったくダメな英文になってしまう。

なぜかというと、会話調の日本語はそのままでは英文にならないのです。
いったん英語の文法を念頭に置いた日本語にする必要があるのです。

日本語ではいちいち「彼の」とか「私の」とか言わないけれど、なんとなく伝わりますよね。英文では細部まで丁寧に書く必要があります。

変な文章

「彼はうしろを振り向きながら帰って行きました。」
それをyoutubeスタジオの自動英文翻訳ではこう出ました。
He went to home and turned her back.
(なんじゃ? なんでher backなんじゃ?
 まるで家に帰って、家にいる彼女の背中にとりすがったかのような英文!)

youtubeスタジオの自動英語翻訳は、毎回同じ文章になるか、というと違うみたいです。それも不思議です。

神!Google翻訳

それで、改めて「グーグル翻訳」で翻訳しなおしました。
そうするとこうなります。
He turned around and went home.

また、日本人には通じるけど、youtubeスタジオの自動翻訳でも、グーグル翻訳でもわからない表現というのがあります。

たとえば「驕りは若者にはつきものさ!」という文がありました。
翻訳すると、Treats are unique to young people.と出ました。

Treat はハロウィンで見ることばですね?
つまり「御馳走」です。

AIは、「驕り」が「御馳走する」という意味の驕りだと受け取ってしまうんですね。

奢りはご馳走じゃねぇ!

驕りで通じないのなら、他の日本語で言えばどうなるか?
類語辞典で調べてみました。

「驕り高ぶる」というのがでました。
ちょっと考えて「傲慢」ってことじゃないか?と思いました。

傲慢はわかってくれた

それで
傲慢は若者にはつきものさ!」と入力すると、
Arrogance is inherent in young people.
と、ちゃんと翻訳してくれました。


日本語を言い変える

英語に翻訳するためには、日本語を頭の中で柔軟に組み立てる必要があるんです。

日本語ではちょっと回りくどい言い方をすることがありますよね。
それだとA Iがうまく翻訳してくれません。

例えば「出家」

「出家」はそのままでは英語にはならないんです。
go home
家に帰ることになってしまいます!

出家は家から出る、のだから、
leave homeになります。
でもそれだとただハイキングだから家を出発したよ〜という雰囲気になってしまいます!

そこに僧侶になる、という事を書き加えなければいけません。
become a monk
といちいち書く必要があります。

英語と日本語ってこーんなに違うんだな〜と驚きました。

と同時に言葉は深いもんだな〜!
色んな表現ができるんですね、と改めて思いました。



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