ホロスコープから霊的感受性を読む

いわゆる霊感や霊的感受性の高さもホロスコープに表れています。
12室のトランスサタニアンを持っている人、1室と12室のカスプが同一の人、2室や8室に海王星がある人、冥王星・太陽合などがあげられます。


サインで言うと、冥王星を支配星に持つ蠍座、海王星を支配星に持つ魚座、直感力に優れた射手座などが該当します。天王星を支配星に持ち視座の高い水瓶座も霊的感受性の高いサインだと感じます。


トランスサタニアンと木星が合や衝、トラインの人も「霊的感受性の高さを社会貢献に活かす・社会的役割において何らかの極限力が働きやすい」という意味において、見えない世界からの影響を受けやすいでしょう。


他にも様々なアスペクトや配置が該当しますが、最も遠い天体が最大のパワーを持ちますので、冥王星と海王星のセクスタイルに注目してみたいと思います。おおよそ1950年～2040年生まれの人が共通して持つ世代的アスペクトです。


とても効力が強いのに、無意識領域のトランスサタニアン同士の働きであるために、自覚されにくいものと言えます。より遠い天体がより近い天体に影響を与えるのがアスペクトのセオリーですので、冥王星の極限力に煽られた海王星がその本質を活性化させていくと読めます。



つまり、物質世界において意識の世界や無意識領域の感受性が動き出す、霊的感受性が強く働く素養を持った世代です。その顕れとしてわかりやすいのが「スピリチュアルブーム」です。ニューエイジと呼ばれるものがこのブームの源流なのかもしれませんね。それ以前は、もっと一神教的な宗教性が強かったと思います。


また、トラインは自動設定の如く、ある意味、勝手に働いてくれるのですが、セクスタイルは「それを意識的に用いた時に」初めて動き出します。そのため、個々人に委ねられている部分が大きいわけです。今、生きている人のほとんどが持っているアスペクトですが、それをどのレベルで使うかは自由意思と言えるでしょう。


ちなみに、約80人ほどのホロスコープを見比べたところ、冥王星・海王星セクスタイルはオーブの影響が強いと思われます。すべての人が持っているとは言え、1度以内のタイトな角度であるのか、5度以上離れているのかで影響力は異なります。


約80名の中で最もタイトな角度を持っていた方は・・・なんと、マドモアゼル愛先生でした！オーブ0.04度、ほぼ正確な60度ですね。愛先生は冥王星獅子座・海王星天秤座であり、破壊と再創造の作用、現実世界において実践的に働きかける性質がより強いのかもしれません。（ユリシスはオーブ1.25度で、オーブ1度前後の人はそれなりにおられましたよ）


しかし、このアスペクトは冥王星と海王星という無意識領域の天体ですから、「非常に操作されやすい」側面があります。ユリシスはこのアスペクトを洗脳装置のように使っていた存在がいると感じます。そもそも、霊性やスピリチュアルとは「現実」の中にしかないのです。現実から離れた途端に、全く違うものへと振動数が落とされ、月の世界に入り込みます。


冥王星・海王星セクスタイルを持つ私たちは「この世界は物質だけでできているのではない、その奥には意識の世界があるはずだ。それをこの現実世界で解き明かしたい」という無意識的な強い衝動を持っているのでしょう。それを上手く活かすことができると、愛先生のように周波数や月理論として、世の中に「生きた叡智」を提唱することができるのでしょうね。


霊性は霊感とは全く違うものです。霊的感受性を乗っ取られないようにするためには「現実的視点・自らの純粋な感受性」を捨ててはいけないのだと思います。本当の神なるものは大自然の中にあり、すべてのエレメンツの中に宿る振動数そのものだと思います。


それを知っていた日本人は、だからこそアミニズムを大事にしていたのです。一神教に傾倒せず、あらゆる自然や命、事象そのものを八百万の神とする感性そのものです。近代になってもなお、おかげ様、お天道様、ご機嫌ようーーというアミニズムの中で暮らしていた時代がありました。


物質性に傾きすぎた魚座時代の源流をたどると「シャーマニズム」に行きつきます。物質優位、物質的力の優位性によって搾取とコントロールのピラミッド構造が創られていく中で、男性は「財力」、女性は「霊力」を持つものがその頂点に立ってきました。


本当の感受性が物質的力の優位性によって歪められ、魔術都市や結界の中で、反転した魔界のような世界が巨大化していきました。ゆえに、霊感なるものは地に落とされ、本当の霊性は消えていったのです・・・すべては現実的優位性の中でピラミッドを維持するために、です。



本当のシャーマニズムとは、大地と繋がり、地球のエレメントと感応しながら生きる命の共鳴です。何のイデオロギーも必要としない個々の命が持っている「曇りのない感受性」そのものです。冥王星・海王星セクスタイルの持つ本当の意味は、その霊的感受性・命の感受性を取り戻していくことにあるのではないかと、ユリシスは思っています。