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ヌーソロジーと占星術~私たちの進化の方向性


1781年に天王星が出現したこと(人類に認知されたこと)により、木星が拡大(生成)を、土星が制限(収縮)を与えるという宇宙的秩序を反転させた(逆スピンを与えた)と説かれています。


本来、宇宙の生成は木星が先行で、土星がそれに反対方向のエネルギーと働きを与える仕組みでした。しかし、天王星が与えた逆スピンにより、土星が先行する(先手を取る)領域が生まれました。これは生産性や優位性を重視するサタン的世界と言えます。


他者を優性や劣性という認識を通して裁く、心(スピリット・霊)を失くした世界のことです。サタン的意識の特徴は、表面的にはもっともらしくありながら、しかし、よく観察すると嘘と矛盾だらけである、模倣が得意で、表と裏の乖離があるーーということです。(何事も心の目で観ないといけない時代ですね)


天王星の登場により、太陽系の惑星のすべてがグデンとひっくり返り、物質主体(体主霊従)の意識を土台とした世界が優勢になったのです。そして、自然破壊と搾取の上に成り立つ文明、本来の進化の方向から逸脱した人間社会が発展してきました。このまま進めば、地球の生態系や営みそのものが、やがて崩壊します。


宇宙は本来、意識主体(霊主体従)です。地球と人類だけが進化の方向とは逆の方向性を持って、様々な苦しみを体験しています。しかし、これ自体が宇宙の進化への起爆剤なのです。ですから、人類の意識進化(宇宙全体の進化)のために登場した天体が天王星と言えます。トランスサタニアンは物質世界を超えて、私たちの認識と知覚を拡げるために(覚醒のために)現れた天体なのです。


半田さんによれば、「天王星の出現により、地球は真っ逆さまに転落している。今現在も、地球が落下し続けており、月がそれを止める働きをしている。月が地球の落下をせき止めているために、太陽系の働きが維持されている」そうです。


これは少し難しいお話ですよねwすべては作用反作用の働きの上に成り立つことを前提として考えると、なるほどと腑に落ちます。天体とは意識のことです。物理的宇宙空間は「ただの物」なのです。物質なのです。そこに精神はありません。大元の霊・精神とは、私たちひとりひとりの内側の「奥行きの中」にしか存在しません。その内なる宇宙において、月という反射の働きがあるからこそ、進化への正気を保っていられるのだと思います。(霊主体従へ還ろうとする意識の保持)


これをさらに意訳すると、毒を持って毒を制する、偽りによって真実に至る、地獄を通過して天国に至るーーということになるでしょうか。相反する二つのエネルギーがぶつかり合うことで、私たちは肉体を持ち、生活を営み、全体の進化を支えているということなります。


しかし、この逆スピンの働き自体を終焉させようとしているのが水瓶座時代(アクエリアス)です。自作自演と言えるような、非常に難度の高い、ロスの多い進化の方向性、制限の多い近視眼的な在り方を変えていこうというのが、今から始まる時代そのものなのです。


半田さんは「善悪(二元性)の彼岸に出よう」と表現されています。射手座の私的には「もうつまんない。飽きた~」です。このままの社会、このままの人類の在り方ではもう先が見えています。というより、既にこの演劇自体が終演していますよね。私はゴール(結論)が見えたものに対して全く興味が湧かないのです。


宇宙の進化の方向性は善悪や優劣、理論や模倣ではありませんよね。どう考えてもそれは違います。人間のレベルで言うところの「好奇心」が一番近いように感じます。宇宙の進化を支えている根本的エネルギーとは「好奇心と喜び」なのだと思います。私自身、その一環として占星術をやっていますし、世界(外界)に恋心を抱いています。


占星術的には最も強い影響力を持つ天体は(現時点では)冥王星です。半田さんによると「冥王星は人類の意識を転換させるために現れた。人間のノスをヌースに変換するために登場した」そうです。ノスとは物質主体の意識、ヌースとは霊性主体の意識と言えるでしょう。観察者の主体の逆転です。認識の拡大と変換です。


あなたが私になる世界、私が見ている世界こそが私自身であるーーという多次元的事実を認知できる意識次元への進化です。それが冥王星が与えようとしているものなのです。そうです。その太陽系と外宇宙最大の目的からすべての天体を捉えないといけません。


あなたは私、世界が私という視点を持っているのは日本人だけだそうです。正確には「日本語を母語としている民族」です。つまり、月的自我が薄いということです。日本語という特殊で本質的な言語を使ってきたために、日本人は全体性を持っている民族というわけです。しかし、現在はほとんど機能していないそうです。選民思想に繋がると、とてもイヤなのですが、私たちのDNAにはその種があるというのは事実なのでしょうね。


精神と物質、科学と宗教の統合、つまり、霊主体従(半霊半物質)の世界を創り出そうとしているのが冥王星の真の目的だと言えるのでしょう。そして、それを先頭で担うのは天王星的意識です。天王星のマークは〇の上に十が乗っています。〇は意識、十は物質です。これからは、物質の上にスピリットを乗せていてはいけないのです。物質次元(月のレイヤー)を超えていくことが求められています。


現時点での人類は「転倒している」わけです。この転倒を是正するために、私たち人類が体得しようとしている在り方が「変換人型ゲシュタルト」です。ヌーソロジーでは、現状の人類を「人間型ゲシュタルト」と呼び、これから進化していく人類を「変換人型ゲシュタルト」と呼んでいます。(もう出現していると思います・・・)


ゲシュタルトとは「思考形態」のことです。つまり、思考と認識の幅と奥行きを大きく拡げていくことが、意識の進化=宇宙の進化=変換人への変容なのです。ですから、自らの意識を見つめることなく、占星術を学んでも意味がなくなります。すべての学問は意識の上に成り立つものであり、自分自身と世界への愛がなければ、本当の意味自体・本質的価値が失われてしまいます。


観察者の視点・認識=宇宙・現実です。この大元が失われたあらゆる学問や宗教や医療・・・つまり既存の古い社会自体が崩壊していくのだと思っています。占星術もヌーソロジーもシュタイナーも同じことを教えてくれていますね。さあ、私たちは新しい時代を切り開いていきましょうね。好奇心と喜びに従って・・・

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