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卯月妙子さんのホロスコープ~魂の目的を考察する

卯月妙子さんというすごい女性を知りました。彼女は12万部のベストセラー作家であり、結界を超越した感受性の持ち主でもあります。
漫画『人間仮免中』はなぜ12万部のベストセラーになった? 「20社以上に断られ、執筆後は寝たきりに…」元AV女優の作者が語る統合失調症での“執筆の壮絶さ” | 文春オンライン (bunshun.jp)



YOUTUBEを拝見して、魂を打たれました。今何をしているか、今どんな状況であるか、何を持っているか・・・そんなこと、本当はどうでもよくて、生きよう、生き抜こうとする生命の輝きこそが、最も尊いものであるのだと、改めて深く感動しました。




妙子さんのNOTEの自己紹介欄を転載させていただきます。
91年より挿絵(責め絵)、文筆業、AV女優、ストリッパー、ホステス、風俗嬢を経て漫画家に。エッセイスト、エッセイ漫画家として活動中。 統合失調症障害者2級。兼業主婦。1児の母。 精神病院入院歴7回、措置入院2回。 https://twitter.com/udukitaeko_



その壮絶な人生と生きざまが、そのまま際立つ個性と才能となっています。妙子さんは占星術も学ばれていて、その考察が素晴らしいのでご紹介します。(ホロスコープの鑑定内容を記すことを含め、ご本人様の許可を得ています)『ミスティックレクタングル』|卯月妙子|note



ミスティックレクタングルとはオポジションが2本、セクスタイルが2本、トラインが2本で成り立つ神秘の長方形と呼ばれる複合アスペクトです。これを持っている方は「クリエイター・作家」に向いているとされ、独自のものを生み出す才能がそこに示されているのでしょう。なんとミスティックレクタングルが複数あります。この解読は後に譲ることにして、まずはホロスコープ全体を見てみます。



個人天体が下半分に集中しているため、プライベートや内的世界、心の安寧、ホームグラウンドとしての自分の居場所を大切にします。自己実現としての社会的成功を強く望むような配置ではありません。また、月と土星以外の天体が左半分にあるため、本質的に強い自分軸を持っていて、周囲に流されやすい方ではありません。



さらに、山羊座太陽が1ハウスにあって、木星と上昇星である水星も1ハウスにありますので、強い自我を持っていることがうかがえます。そして、最も本能的かつ直情的である牡羊座火星が太陽とスクエア、土星とセクスタイル、天王星とクインデチレ、冥王星+MCとオポジションです。



これだけを見ると、強い自我を保ちながら、現実思考で自分の思うままに突き進む方のように見えますが、相反する性質がぶつかり合っています。海王星と月がオポジション、水星と月もオポジション、海王星と金星がセクスタイル、海王星と土星がオポジション・・・ここから見えてくるのは、慈悲深く自他の境界が曖昧で、他者や世界そのものと一体化して陶酔する性質を持っているということです。



さらに、海王星と火星がトラインです。海王星・火星のアスペクトは最もサイキックな配置とも言われ、高い理想や深い同情心を持つ一方、集団幻影や霊的世界に入り込みやすいことを示しています。それに加えて、妙子さんは魚座3ハウスと乙女座9ハウスのインターセプトをお持ちです。インターセプトしているサインや天体は簡単には獲得できないものであり、それは時間をかけて向き合い、深く獲得していくべきものであるため、却って「大切に保護」されているイメージです。



インターセプトしていると、カスプが同一の部屋・ダブルサインが生まれます。妙子さんの場合、5・6ハウス、11・12ハウスがダブルサインの部屋です。いわば、カスプとは物質世界特有の区切りであり、個々人の精神や心の土台にあたるものと言えるかもしれません。ダブルサインを持つ場合、地面(自己の基盤)が不安定になって、揺れやすくなります。



特に、12ハウスがダブルサインとなっている場合、魂の自分と現実世界を生きる肉体の自分の境界が曖昧であり、いわゆる霊媒体質の方が多くなります。自分の意識の周波数次第で、高いものから低いものまで、高次から魑魅魍魎まで、境目なく共鳴して同調してしまう方が多いのです。



ゆえに、乙女座的性質を意識的に獲得した上で魚座的性質を活かしていくことがテーマのひとつです。私自身も12・1ハウスがダブルサインであり、エネルギーや念を受けやすいため、乙女座的視点を常に意識しています。そうしないと、体調も精神も安定せず、簡単にダウンします。



このように強い自我の性質と自己を明け渡してしまう性質が激しくぶつかり合って、妙子さんの突出した個性が生まれているのだと感じます。12万部を売り上げた「人間仮免中」を拝読して、私が最も驚嘆したのは、妙子さんが決して「客観性」を失っていないということです。長年、幻覚や幻聴、希死念慮の激しい混乱の中にあって、その自分自身を外から客観視し続けているもう一人の妙子さんがいるのです。これは驚愕すべき事実であり、精神病なるものの捉え方さえ変えるものかもしれません。



冷静に自分を観ている限り、客観性を失わない限り、人間は正気なのです。正常であり、まともなのです。そこには生きよう、生き抜こうとする太陽意識が輝いています。卯月妙子さんという方は、現実を認めた上で、自分をまるごと認めた上で、常に生きよう、生き抜こうとしている命の姿そのものです。このような超人技をやってのける妙子さんには、それ相応の崇高な魂の目的があるに違いありません。



過去生からの課題と今世のテーマを示すドラゴンヘッド&テイル。妙子さんのヘッドは水瓶座2ハウス、テイルは獅子座8ハウスです。過去生では、自己中心的に自分のやりたい道を邁進して、物質的にも保護されて恵まれた環境におられたのかもしれません。その過去生を糧に、今世では、より広くより高い人類愛の視点に立とう、世界がよくなるために自分の個性や才能を使おう、個性と命の輝きを世界に示そうーーそう決意して生まれてこられたと感じます。



ドラゴンヘッド&テイルと多くの天体がアスペクトしていて、中でも金星とヘッドがコンジャンクションとなっています。妙子さんのホロスコープは過去生からの影響を強く受けているため、この水瓶座金星2ハウスが、ひとつのキー天体と言えます。金星の示すことに向かっていく、そこに大切に向き合う先に、一段高い発展と幸せがあると読めます。



水瓶座金星はボーダレスで境目のない愛です。それがヘッドと合であり、まさに人類愛の人です。そのような個性と卓越した感受性を使って、世界に貢献していくことが魂の望む方向性です。強すぎる海王星を成熟させることができるのは、この金星意識ではないかと思われるのです。



さらに、ホロスコープ全体を読むと、妙子さんが本当に欲しいものは4室の基盤です。心の安定と安心。自分はここにいていいのだ、私は全方向的に守られ、絶対的に満たされているという本物の実在感です。それが11ハウスと12ハウスへと繋がっていくため、妙子さんの中の桃源郷・ユートピアはケタ違いにスケールの大きなものであるのでしょう。



妙子さんの求める「魂の還る場所としてのホーム」は宇宙的です。幸せな一家庭の範疇を超えて、この世的な実在感や物理的制限を超えて存在しているマクロ的なホームです。自分だけではなくみんなが、生きている人だけではなく霊的存在も、すべてのスピリットの安心できる家が妙子さんにとってのホームなのでしょう。


それゆえ、肉体を持たない霊やスピリットにも共鳴して、時に自分の肉体をも明け渡してしまう・・・それは過去生を糧にして、今世では「より大きな愛に向かいたい」「地上においてもホームを作り出したい」という願いでもあり、偉大なる慈悲の現れであるように感じるのです。



妙子さんは現在のパートナーと出会ったことで、大きく癒され満たされたことでしょう。その様子を様々な媒体で目にすることができます。その中で、とても印象的だったのは、パートナーが入院された時、統合失調症の症状が出にくくなっていたという件です。金星という愛、4室という拠り所が、強すぎる海王星の領域を調停していたのだと思われてなりません。(第三者の私がこんなことを言うのは、とてもおこがましいことです・・・)



ホロスコープから読み取れる「魂の意図」は、妙子さんの中の<金星・4室>を抱きしめて、乙女座と魚座のバランス化に向かうことです。火星を調停できるのは土星と海王星なので、山羊座太陽6ハウスの意思を使うことも大切になるでしょう。世界を下から支える喜び、本質・真価に向き合い続けることの喜びが、妙子さんの太陽のバイタルです。



どこまでもボーダレスで大きな愛と慈悲心を持った妙子さん、その愛を抱きしめたまま、他者の重荷まで背負う必要はないーーということを地球的に体験したいのかもしれません。成仏できない霊たちにも自力で天に向かうパワーがあり、誰にも、どんな存在にも、太陽があるから大丈夫なのだということを・・・いや、もしかしたら、妙子さんという偉人はそこからさらに一段高い境地を見ようとしているのかもしれない・・・私には想像も及ばない世界を・・・



妙子さん、勝手なことを書きまして、失礼があればどうぞお許しください。長くなりましたので、ミスティックレクタングルについては、また次回に☆

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