ハウスってどうやって読むねーん
占星術における3つの柱、天体・星座・ハウスーーこれらの重要度、優先順位は天体が一番、星座が二番、ハウスが三番です。あくまで意識である天体が主軸(主体)となり、次に、カラー・個性である星座が、最後に、シチュエーション・舞台であるハウスが存在しています。
天体・星座・ハウスは其々に関連し合っていますので、紐付けして覚えるとすっきりします。例<太陽・獅子座・5ハウス><月・蟹座・4ハウス><木星・射手座・9ハウス><海王星・魚座・12ハウス>
この時、星座を軸として考え、そこへハウスと天体を紐付けすると、一番わかりやすいかもしれません。太陽星座の星占いはどなたでも触れたことがあり、天体とハウスに比べると、随分イメージしやすいのではないかと思うからです。まず、各星座の象意を覚え、それを拡げていくことができれば、天体とハウスの理解もついてきます。
例
〇牡羊座は一直線に突き進む恐れを知らない勇者である。故に→生まれたてのエネルギーを司る1ハウスと関連する→行動力を司る火星がルーラーになる。
〇双子座は知性に優れた自由自在な伝達者であり冒険者である。故に→知性と言語、初等教育を司る3ハウスと関連する→知性や知識を司る水星がルーラーになる。
〇天秤座はバランス感覚に優れた調和を重んじる洗練された人である。故に→結婚やパートナーシップを司る7ハウスと関連する→愛と平和と美しさを司る金星がルーラーになる。
なんだかんだ言って・・・最も理解がややこしいのはハウスだと思います。例えば、雪山を例にとってみます。雪山がどのハウスの象意にあたるか?それは雪山という情報だけでは判断ができません。つまり、ハウスの理解が難しいのは天体(意図・意識)が明確でなければ判断ができないものだからです。
スキーをするために行った雪山であれば、5ハウスになるかもしれません。自宅の窓から見える雪山であれば4ハウスか8ハウスかもしれません。遭難者の救助のために行った雪山であれば6ハウスかもしれませんし、11ハウスである可能性もあります。
趣味のスキーを楽しむために雪山へ行きましたーーということであれば、5ハウスの象意にあたる雪山であることがわかります。私は自宅の窓から見える雪山が大好きだーーということであれば、4ハウスの象意にあたる雪山であると判断できます。私は遭難者を助けるために、要請を受けて雪山へ行ったーーであれば、6ハウスのことだなと判断ができます。
つまり、天体の意図や目的がどうであるかが基準となり、ハウスが決まります。主人公はあくまで天体(行動の主体者・意思・意図)です。主語+述語が天体。いつ、どこで、どんなふうにーーの副詞にあたるのが星座とハウスです。
星座は概ね「どんなふうに」の部分にあたると言えます。どのようなスタイルで、どのような様子で、それを行ったか。鮮やかなピンクのウエアを着て、颯爽とスキーを満喫しましたーーこれは華やかなスター性のある獅子座的に、と言えます。自宅でゆったりと紅茶を飲みながら、窓の外の雪山を愛でるーーこれは五感を喜ばせる牡牛座的に、と言えます。
実際に、ホロスコープを解読する時も、まず天体と星座を理解してから、ハウスに進みます。ハウスの象意は天体と星座の如何により、変化します。数多あるハウスの象意のどこを重要視するのか、どれを柱とするのかということが大切になります。
例:11ハウスの象意で考えてみます。
水瓶座の太陽が11ハウスにある→未来志向で博愛的、個性と自由を追求する(水瓶座という星座)私のスピリット(太陽という天体)は、理想を追い求める中で共鳴できる仲間と繋がりゆく現場(方向性としてのハウス)で、その本質が輝きます。
双子座の水星が11ハウスにある→軽やかで柔軟な情報伝達が得意である(双子座という星座)私の知性・能力(水星という天体)は、価値観を同じくするコミュニティやグループの中で(現場としてのハウス)、その本領が発揮されます。
蠍座の金星が11ハウスにある→一体感を求め深い情愛を持つ(蠍座という星座)私の愛と美しさの発露(金星という天体)は、心通じ合う仲間との絆や友愛を結ぶことができる時に(シチュエーションとしてのハウス)、その喜びが成就します。
目に映るすべてのもの、人生に訪れるすべての出来事は、どこかの天体・星座・ハウスに所属します。色々と想像してみるとおもしろいですよ(*^_^*)
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