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冥王星水瓶座入り~自立・自灯明が最初のテーマ

先日、冥王星が水瓶座に入りました。今年後半にもう一度、冥王星が山羊座に戻りますが、実質、本格的に水瓶座時代の幕が開けたと言ってもいいでしょう。それは気配で感じ取ることができます。私たちの意識のバイブレーションや起こってくる出来事により、「もう水瓶座時代へ入ったな・・・」私はそう確信しています。



天体は発見されてはじめて、その真価を発揮すると言われています。冥王星が発見されたのは1930年です。その時、冥王星は蟹座に位置していました。つまり、冥王星蟹座→冥王星獅子座→冥王星乙女座→冥王星天秤座→冥王星蠍座→冥王星射手座→冥王星山羊座の7時代しか、私たちは経験しておらず、実質、冥王星水瓶座時代の何たるかをまだ知りません。



水瓶座の守護星である天王星は土星を超える始めの星(霊的な星)であり、電気的なスピード感とテレパスな性質に満ちています。ゆえに、私たちは水瓶座時代とは何か?がまだまだよくわかっていないし、恐らくそれは圧倒的にこれまでの常識を超えてくるだろう、安易に想像できるような展開ではないだろうーーと考えるのが妥当だと思います。



先に、結論めいたことを書いてしまいますね。水瓶座時代の序章・入口にさしかった今・・・それなのに、もはや明確に私たちに突き付けられているテーマがあります。それは水瓶座が求めている水平でフラットな繋がりとは何ぞや、世界でたったひとりのあなたとは何ぞやーー



詰まるところ「生身の自分自身で勝負せよ」です。まるで宇宙が「これからは装飾なしの裸のあなた(本当のあなた)しか認めません。それ以外は容赦なく破壊していきます」と宣言しているかのようです。周囲にもこのテーマにおいて右往左往している人がたくさんいます。私も同じく、深く深く考えさせられています。



ここではっきりと自覚しておかねばならないことがあります。私たちはいまだ魚座時代的な、あるいは山羊座社会的な繋がり方しか知らないということです。これまでの拠り所や価値観、社会の風潮から解き放たれて、ただ裸一貫でこの地球の上に立つということを「よちよち歩きの一年生」として学んでいるのです。誰にも忖度せず誰にも依存せず、何にも寄りかからない私。「たった一人の私」は他の誰とも違いますから、その入り口はとても孤独な様相です。ですが、それは誇りと喜びに繋がる道です。




みんな一諸に横並びで立っていたい。誰かや何かの後ろ盾が欲しい。その奴隷根性たるや、相当なものです。(私のことですw)独特の依存体質・忖度気質というものが骨の髄まで染みついている(特に昭和世代の我々にとって)これは一朝一夕で変容させられるものではありません。山羊座的繋がりとは強い者・力ある者(ひとりのトップやカリスマ)の下に拡がるピラミッド構造のことです。先生や師、私たちを取り巻く社会や風潮に追随することが恩返しなのではなく、個として独り立ち、個を表現していくことが本当の恩返しであることを冥王星は告げています。



ついつい、ネームバリューのある人の傘下に入ろうとしてしまう・・・組織に属して安心を得ようとしてしまう・・・新しいオリジナリティを打ち出すのではなく、誰かが築いたものやメソッドの後継者としての道を選んでしまう・・・表面的でとりあえずの仲間を見つけて「みんなで」足並みを揃えてやっていこうとしてしまう・・・このとりあえずの仲間・みんなでが曲者です。冥王星水瓶座時代にみんなでやろうなんて絶対的に無理な話です。まずは個の確立ありきです。でも、私たちの大多数がここで大きな勘違いを起こしているようにしか見えません。




その気持ち、とてもよくわかりますし、これもしかたがないことだと思います。だって、私たちはそれしか知らないのだから・・・でも、この古いやり方は決してうまくいきませんし、発展もありません。一時的には発展性や希望をそこに見出すことができるでしょう。しかし、早晩「自分自身」を突き付けられます。おまえは一体何者であるのかーーーと。古い繋がりや在り方に甘んじると、そこには必ず不自由さと忖度が生まれ、そして、外側の評価を得ることや権威に認められることへの期待によりもたらされる「落胆」+(嫉妬・自己卑下)が生じてきます。(まさに月の構造です)




私たちは水瓶座という時代に直面して、きっと戸惑っているのです。みんなが横並びに同じパッケージの中で協力してやっていくことが「調和・美徳」だと教え込まれてきたからです。現時点ではどんなに水瓶座的だと思っていても、やっていることは結局、山羊座的ピラミッド構造の延長なのだという自覚を持つことが重要なのです。本当の水瓶座=自立、自由、人類愛の何たるかを、私たちはこれから20年かけて学び、そして確立していきます。




さて、冥王星とは太陽系の中で最も遠い天体(惑星)です。正しくは現在、冥王星は準惑星に格下げされていますが、占星術では変わらず最大の潜在的パワーを秘めた天体のままの位置付けと言えます。なぜそう言えるのか?冥王星は約20年ごとにサインを変えますが、其々の世代ごとに明らかな冥王星の強い影響があることが読み取れるからです。また、たとえば、個人においてもアスペクトにはそれが如実に現れます。



金星・木星合の喜ばしいアスペクトを持っている方がいたとします。しかし、金星か木星、またはその両方が冥王星からアスペクトを受けていた場合、同時に、冥王星の破壊と再生の影響を受けることになりますので、単に「木星金星合でおしなべて幸運である」ーーと、短絡的な解釈はできません。



勿論、木星&金星という太陽系最大の吉星同士のタッグがもたらす幸運や美点が消えるわけではありません。間違いなく恵まれた配置です。しかし、この方は、人生で一度は死ぬか生きるかくらいの大きな喪失を経験することになるでしょう。冥王星が与える破壊と再生を経験した上で、初めて本当の木星金星合が活きてくるということなんですね。(これは私の実体験でもあります)ですから、裏ですべてを牛耳っているのは最も遠い天体の冥王星であるーーと言えるわけです。



現在は大きな時代の変わり目です。単に冥王星が位置するサインが山羊座から水瓶座に移動したというだけではなく、占星術のすべての基準とも言える春分点が魚座から水瓶座に移動する時期とも重なるため、二千年単位の時代区分においても「水瓶座時代=アクエリアス」への巨大な変容の時です。そして、水瓶座は風のサインでもあります。




風の時代という言葉を聞いたことがあると思うのですが、これはミューテーションと呼ばれるものが影響しています。火地風水の4つのエレメントにおいても、これからは風の要素が強調される時代になっていくでしょう。つまり、水瓶座・風・天王星の影響がトリプルで強まってくる時代が始まったということ



時代を象徴する重要な水瓶座・風・天王星とは何かを、ひとりひとりが改めて考えてみる必要があると思います。そして、外側の出来事に一喜一憂しない生き方や自己表現(=自灯明の生き方=太陽の道)を失敗しながら学んでいく必要があります。それは時間とエネルギーが必要とされます。決してインスタントに得られるものではありません。自分らしさ、オリジナリティを発見していく旅が人生そのものだからです。




それは百花繚乱のひとつも同じものがない世界・・・でも、きっと、そこには共通点があるでしょう。それは、そこに喜びがあるかどうかであり、いちいち一喜一憂しない在り方かどうかです。評価されてもされなくても楽しくて仕方がない道、外側からエネルギーを得る必要のない道、自己完結型の喜びが湧き出す道、いつも自己肯定感に溢れている道です。



月の期待と落胆のループなんて、ホントにばかばかしいです。疲れるだけです。そんなものはトットと捨て去り、今、自灯明の道を歩き出しましょう。揺るぎない自分自身があってこそ、他者と繋がり共鳴できるのです。月的自己が不安定なのに「仲間と繋がる・フラットに繋がる」なんて全く無理なことです。グラグラの建物同士をくっつけたら、どうなるでしょうか。共倒れです。



水瓶座時代は横の繋がり、自立と言いますが、この言葉の意味するところのなんと奥深い学びであることでしょうか。いや~これはとても厳しいですよ。地球の上にたった一人で立つということですから!自分だけを道しるべとし、自分で自分を支え切ること。自分を支えるパワーは決して外側からは得られないと悟ること。そして、自分以外の何者も自分を傷つけることなどできないと気がつくこと・・・



同じ時代を生きる愛おしい仲間である皆さん、共に新しい時代を歩いて行きましょうね!これまでの時代が大切にしていた価値観は崩れ去ったのです。一時の成果や評価なんて砂上の楼閣です。月的な衝動から抜け出し、長い目で、普遍的な視点で、自分自身と時代の真価を見定めていきましょう。よちよち歩きでもいいんです。一歩一歩・・・お互いに心で繋がって・・・



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