悪態

 昨日は楽しかった。
 きれいに着飾った。たぶんそれなりに魅力的に見えたと思う。異性の前でそれを見せびらかした。鴨川を二人で歩いた。一緒にコンビニに入って、彼はアイスクリームを、私はラテを買った。コンビニの外でお互いの買ったものをちょっとずつ味見した。アイスクリームとラテはよくあって、口のなかでほどけた。やはりまだ蒸し暑い京都の夏の夜道を、彼は「送るから」と言った。私は断った。もちろん送ってもらった。つまらないことで笑いあって、さようならを言った。日付が変わらないうちに次会う予定を立てた。

 今日は気が狂いそうだ。
 勉強が手につかない。本が読みたい。文章が書きたい。内容は昨日のこと、映画のこと、本のこと、建築のこと、音楽のこと、なんでもござれだ。頭の中で言葉が勝手に形成されていき、私の脳みそは情報過多に陥っている。ペンキの臭いが喉を焼く。クーラーを消せば汗ばむのに、つければ寒くてどうしようもない。

 くそ。くそったれ。

 絶対に交友関係も読書も文章を書くことも、無駄だといって切り捨てたくないと決意を固めたらこうだ。今は勉強しなければいけないとわかっていても、言葉をとりあえず頭の中から外に放り出さなければうるさくてやっていけない。もうすこしそのあたりの塩梅がうまくできる人間でありたかったが、これも私なので付き合っていくしかないのだろう。

 ということで勉強に戻る。今日は過去問を印刷して、明日は図書館に行く。家にいては息が詰まる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?