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<給与計算Q&A>手当が増えすぎて、もうようわからんくなりました。

(写真)サツマイモ畑@家庭菜園


<給与計算Q&A>



Q 自社で給与計算しています。

手当が増えすぎて、もうようわからんくなりました。



A 働き方改革のゆりりんです。

私は、給与計算くらい御社が行えばいいと思っています。

もちろん未払いがないか、

年に数回は、専門家のダブルチェックをお勧めします。


さて、

どうすればもっと簡単にできるかご提案します。

いちばん簡単なのは、

正社員も含めてすべて「時給制」にすることですが、

すぐには難しいと思われるので、

そのまえにできることをご紹介します。



1.残業時間(時間外労働時間)を見直す。

恐らく、給与計算がよくわからんというのは、

「残業代計算がよくわからん。」のです。

計算方法云々のまえに、

「不要不急の残業」と「必要火急の残業」が

多くの場合で混在しています。

必要火急の残業に絞り込むことで、

大幅に残業時間計算が楽になります。

また、

残業時間のみに注目せず、

「その業務は、必要火急であったのか。」

というフィードバックをしてください。

改善につなげる評価(価値の見える化)をしてください。

2.欠勤や遅刻早退が定期的にある従業員の労働条件を見直す。

結局、欠勤者や遅刻早退者の

代打で残業時間が増えているケースも

あるからです。

様々な理由で欠勤や遅刻早退することもあるでしょう。

しかし、それが定期的となると、

労働条件の見直しが必要です。

その人が、休むことや遅刻早退をすることを

前提にシフトを予め組めばいいんです。

その時にも、

正社員含めてすべて時給制にすることで、

同一労働同一条件を達成できます。

仕事(内容・責任度合・熟達度)に値段をつけるのです。

欠勤控除計算もせずに済みます。



3.手当てを見直す。

有無の説明のつかないもの

例)家族手当、住宅手当

のみならず、

固定残業代(実質残業ゼロで支給されている場合など)や夜勤手当を

基本給に組み込むなどの

手当の見直しが必要です。

賞与や退職金と基本給が連動しているから、

支障があるのです。

また、

固定残業代のメリットは、

その時間内に収まることを前提に、

工夫して必要火急の残業のみに抑えれば、

残業単価が増えること。

その工夫を個々人に促すためにはいい制度です。

家族手当や住宅手当は、

単に残業単価を安くしたいからという理由の場合が多いです。

残業時間を必要火急のみに見直すことで

解決できます。


<まとめ&ご提案>

正社員も含めてすべて時給制にする。

パートタイマーの給与計算が簡単なのは、

時給制だからです。

「働いた時間を掛け算するだけ」です。

また、

その他のメリットは、

時間当たりの生産性(効率+付加価値)に

労使ともに関心が向きます。

デメリットは、

時間給としてみせると給与が安く見えるので、

月所定労働時間を掛け合わせた金額の提示も必要となります。



ゆりりん社会保険労務士事務所
ゆりりん行政書士事務所
西垣裕里(ゆりりん)
特定社会保険労務士
特定行政書士
精神保健福祉士
年金アドバイザー
認定ラフターヨガコーチングコーチ


<お知らせ1>給与計算ダブルチェック


承ります。
年休単価の計算
残業代計算
欠勤控除
社会保険料率など


<お知らせ2>就業規則


働きやすさは、働きがいのある職場に必須です。
就業規則の見直し、承ります。


<お知らせ3>ご相談・問題提起


働き方のこと。
休み方のこと。
年金のこと。
相続のこと。
遺言のこと。
ご相談・問題提起
お待ちしております。
このQ&Aにて順番にご回答いたします。


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