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【Day2】快晴なり、ハノイ

今日からが本格的な観光のスタート。同居人のほうが私よりも入念に天気予報をチェックしてくれていたことが妙にうれしくて、「今日は晴れそうだよ」という報告にうんうんと頷く。

朝ごはんはホテルのフォー。メインの一品をメニューからオーダーして、ドリンクやデザートはビュッフェから取ってくるシステム。

この「メインの一品」を選べるのが嬉しくて迷ってしまう。」定番のオムレツからベトナム風焼きそば、フォーなど日本では見かけないものまで色々あるのだ。

「せっかくベトナムに来たんですもの」という気持ちでフォーにする。

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朝食を終え、いよいよ外へ。雑居ビルのあいだから顔をのぞかす青空。歓迎してもらえてるみたいで、なんだかうれしいね。小さな路地でもお構いなくどんどんバイクが入ってくるのがハノイならでは。路上駐車は当たり前で、どうかすると人よりバイクの方が数が多かったりする。

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向かうはハノイの大定番、聖ジョセフ大聖堂。シスターたちの服の色がかわいい。

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こちらが大聖堂。建築については詳しくないけれども、やはりパリのノートルダムにそっくりだなぁと思う。

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中に入ってみると、荘厳ながらもすっきりして、威厳よりも親しみやすさのほうが強かった。カラフルな造花が飾ってあったりして、アジアだなぁという感じがする。

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お次は旧市街さんぽ。

ハノイの街は不思議と犬がおおい。とにかく交通量が多いから、猫より犬のほうが飼いやすいのかもしれない。

この日見た中で圧倒的なキュートさを誇るポメラニアンさん。

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しかしこのポメ氏、この写真を撮った直後にお店の商品にマーキングしはじめ、飼い主と思しき店主にこっぴどく叱られていた。ご主人にはこのうるうるおめめも通用しなかった模様。

ハノイの街では、多くの人が昔ながらの方法で野菜やフルーツを売り歩いていた。肩、凝らないのだろうか。観光客としては、思い描いていたベトナムそのものの風景が見られて嬉しいかぎりなのだけど。

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たくさん歩いたし喉も乾いたので、屋上からハノイの緑が見渡せるというカフェへ。しばらく入り口がわからなくて右往左往していたら、お土産ものやさんのおっちゃんが「ここよ〜!」と教えてくれた。

千と千尋の神隠しのようなトンネルを抜けると、そこは天国のようなカフェでした。

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ガイドブックで見かけてからずっと気になっていたエッグコーヒー。「飲むティラミス」との異名を持ちます。

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にが〜〜〜いベトナムコーヒーの上に、卵黄と練乳を練り合わせたカスタードクリームのようなものが乗っかっています。かなり甘いしボリュームもあるので、これ一品でおやつとドリンクを兼ねている。個人的には、もう少し甘さが控えめだったら病みつきになりそうだなと思った。寒い夜、毛布にくるまって翻訳小説を読みながら飲みたい味。


こちらはヨーグルトコーヒー。

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こちらもベースはにが〜〜〜いベトナムコーヒーなのだけど、上のヨーグルトがびっくりするほど合う。とても好みの味だった。

ヨーグルトは、昔給食で出ていた「ソフール」みたいな味(伝わる人いますか?)。さっぱり甘いヨーグルトとビターなコーヒーが意外なほどマッチして、すいすい飲める。お店によってはヨーグルトとコーヒーを混ぜて出すところもあるらしいけれど、私はこのお店みたいにヨーグルトがそのままドンッて乗ってるほうが好き。日本に帰ったら絶対マネして作ろうと思います。夏の定番にしたい。


遅めのお昼ご飯は、またしてもフォー。2食連続だけど、好きなものなら連続して食べても苦にならない体質なのでまったく問題なし。

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ホテルの近くの名店。牛肉のフォーです。たいへん美味しかった。朝ごはんのフォーも美味しく感じたけれど、やはり専門店のフォーは美味しさが段違い・・・!今まで私の中では鶏のフォーも牛肉のフォーも「トッピング違い」くらいの認識でしかなかったのだけど、出汁の味からぜんぜん違うんですね。感動。牛のコクがしっかり効いていながらもやさしい味。

その後は市場へ。所狭しと並んだ反物や服たちが美しかった。

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市場へ向かう途中、なにやらお祭りのようになっているエリアに遭遇。なんと、年に一度の「中秋の名月祭り」をやっているそう。

ホイアンのようなランタンたちがたくさん売られていた。

途中で買ったアオザイを着て、撮ってもらいました。

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アオザイ、ほんとはオーダーメイドでも作れるそうなのだけど、滞在も短いので既製品を購入。行きの飛行機で乗ったベトナムエアのコーポレートカラーが可愛かったので、ベトナムエア色にしました。日本じゃ絶対着ない色だけど、たまにはいいよね。

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お祭りの喧騒を離れ、またカフェへ。ハノイはカフェ天国で、2、3分歩けばすぐカフェが見つかる。強い日光のもとで歩く身としては大変ありがたい。

ベトナムコーヒーは甘さが強いのに嫌味じゃなくて、暑くて疲れていてもふしぎとすいすい飲めてしまう。

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小腹がすいたので、バインミーの名店へ。今まで食べたバインミーの中で、間違いなく一番美味しかった。バインミー好きの同居人が、文字通り目を輝かせて食べていてなんだか幸福な気持ちになった。

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夜、日が暮れてからもお祭りは続いていて、すごい量の人だった。

中秋の名月なだけあって月は満月で、煌々と輝いていた。たぶん今ごろ日本でも、お団子食べながら見上げている人たちがいるのよね、と思うとふしぎな気持ちになった。

夕ご飯は帰り道で見つけたお店へ。バインセオを頼んだのに、なぜか20分後くらいに「ごめん!やっぱりバインセオ売り切れてた!」と言われてしまった。ないもんはしょうがないね、ということで、帰りにカップ麺を買ってホテルへ。カップ麺のエビヌードル(?)がピリ辛エスニック風味で案外美味しかった。どこが作ってるのだろうと思って見たら、エースコックでした。ありがとうエースコック。



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