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カメラといっしょなら、どこまでも

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写真関連について私が書いたnoteをまとめています。
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2019年2月の記事一覧

もうすこし、背伸びした写真が撮りたくて

この1年、人生の中でいちばん真剣に写真に向き合ってきた。ぽつぽつとお仕事もいただけるようになって、褒めてもらえることも多くなって。 だけどどこか、真面目にやればやるほど、写真が窮屈になってしまっている感覚は否めなかった。1枚で完結するプロフィール写真なら話は変わってくるけれど、物語性のある作品撮りをしたいと思ったとき、どうしても今の自分には撮れない領域がある。たしかに、ある。 どうしたらいいんだろう。 そう思って駆け込み寺的に相談した場所が、「もとくらの現像室」だった。

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もしも私が異国からきた人だったら、こんなふうに東京を撮るんじゃないだろうか

「オリジナル」の価値は、どこへいくんだろうか

数年前、気になる展示に出会った。それは「ウフィツィ・ヴァーチャルミュージアム」というもの。 イタリア・フィレンツェにある屈指の美術館、ウフィツィ美術館にある名作たちを、原寸大のデジタル画像で再現するという試みだった。 そこには、誰もが知る「春(プリマヴェーラ)」や「ヴィーナスの誕生」といった絵画の数々が、本物と同じ大きさで、寸分違わず忠実に再現されていた。 デジタル画像だから、本物とは違って分厚いガラスに囲まれてもいないし、間近で観察できる。 展示を見る前の私は、「ゆ

【第2部】ヒーコ トークイベントレポート

読みにくかったので、一部リライトしました!記憶をたよりに書いてるので、私の誤解等あれば教えてくださいませ~~! ★登壇者のみなさん ・保井崇志さん ・濱田英明さん ・黒田明臣さん (1) 商業撮影とSNS黒田さん:自分はSNSで育てられた人間。SNS以外の仕事は切り分けて実験的にやっている。 保井さん:自分の収入のうち長期契約、スポット契約の割合を算出してみた。それぞれの仕事が、どれくらいのパーセンテージを占めているかを見てみたところ、長期契約、年契約の割合

【第1部】ヒーコ トークイベントレポート

本日のタグ「#SNS写真時代2019」 【第一部】 ・CO1さん ・斎藤朱門さん ・すーちゃん SUU ・司会 松野正也さん テーマは、「写真と仕事」 ⑴ 私の写真との向き合い方 CO1さん:カメラオタクから入った。そこから写真好きへと変化。 最近は、SNSであまりに多くの人に見てもらえてしまうので、そこのデメリットも感じ始めている。暗闇の魔術師、エモーショナルな作品が多い 朱門さん:もともと趣味で始めた。当時アメリカに住んでおり、アートフェアで飾られてた写真を見て、

「フォトウォークって何が楽しいの?」というお話

本日は、けんぴさん主催のフォトウォークイベント「 #透明な青を探しに 」にゲスト講師として参加させていただきました。 ▽主催者 デザイナーのけんぴさん ▽ロゴ作成&モデル さくらちゃん 今までいくつもフォトウォークは参加してきたけれど、主催者側にまわるのも、ましてや講師として撮り方をお伝えするのも初めての経験でした。 「ちゃんと人集まるかな?」 「楽しく撮れるかな?」 「トラブル起きたらどうしよう・・」 などなど、直前まで心配は尽きなかったのですが、参加者のみなさん

「はじめまして」でも笑顔を引き出す、カップル撮影の魔法のことば

ここ数か月ほど、週末カメラマンとしてカップルや家族を撮影しています。 ありがたいことに、私の撮った写真を見て「いい笑顔を撮ってる」という感想をいただくことが増えてきました。 笑顔を引き出す・・・というと、どんなことを想像しますか? 私はずっと、陽気で人好きでおしゃべり上手な人のことを想像していました。 noteにはちょくちょく書いてますが、私は話すのが得意なタイプではありません。気の利いた冗談なんて言えないし、自分自身があんまりずかずか踏み込まれたくない性格なだけに、

"透明感" に恋をした日

小学3年生くらいのころ、夏休みのスケッチ教室に参加した。 近所の公園で、ゆるく楽しく絵を描くイベント。 * 絵を描き終わったころ、誰かが講師の先生に向かって質問した。もしかすると私自身が訊いたのかもしれないけれど、ちょっと記憶が定かじゃない。 「空のうすい水色って、どうしたらいいの?」 「うーん、水をたっぷり含ませることかな」というアドバイスのあと、先生はこう続けた。 「みなさんが使ってるのは不透明水彩と呼ばれる絵の具なの」 そう、当時私たちが使っていたのは、小