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日大アメフト選手の謝罪会見の潔さ

(過去の転載記事です)
大学生でこのような陳述をまともにできる人はそういないと思います。ましてやこんな混沌とした状況下で。

もちろん、彼の陳述内容を会見前にチェックしてくれるような大学関係者もいなかったと思います。


ご家族が彼の気持ちを汲みながら、一緒に書いたのではないかと思います。
また、この会見がすごかったのは、彼の話した内容や態度だけではなく、謝罪会見の基本をしっかりおさえていたことです。


《時系列で問題が起きた状況とファクトを述べる→具体的に謝罪する→今後の方針(企業の場合は対策)を示す》

これが基本です。本当にきちんとしてる。
彼のご家族に、社会の目を持ち状況を俯瞰できる一流のビジネスパーソンがいたのだと思います。
もしくは専門家に相談したかもしれませんね。

そして、相手に対面で謝るということを諦めずに、何度もトライしてきた。家族全員で、本当に申し訳ない思いでいっぱいだったのだと思います。
それが伝わる会見でした。

普段、お仕事で危機管理広報のアドバイスをする機会があるのですが、この謝罪の基本ができていないために、さらなる疑念や不信を招くケースが多々あります。
今回は、日大広報側の対応がまさにそれですね。
優秀な先輩たちもたくさんいる母校なので、本当に残念です。


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