自転車から見えた景色は、今ではもう見えないのかな
自転車に乗れるようになったのが、幼稚園の頃。
補助輪を外して、毎日のように自転車に乗る練習をした。
何回もコケて。何回も泣いたけど
自転車に乗れるまで本気で頑張った。
なんで毎日乗る練習ができたのか。
今のわたしは、失敗するのが怖い。練習するのもめんどくさい。
それでも、自転車の練習を続けて乗れるようになったのはなぜか。
そんなの、わかんない。
あの頃の気持ちは覚えていないけど、記憶にあるのは、家族が応援してくれながら自分が自転車の練習をしている姿だけ。
そして、自転車に乗れるようになれば、遊ぶ範囲が広くなる
家の周りだったのが、少し離れた公園へ...
そして自転車を使っていろんな場所に行った。
知らない土地
遠くの大きな橋
遠くの山の上
たくさんの冒険をした。
そんな日々を超えて今、わたしは『車』や『電車』という手段を手に入れた。
簡単に
早くて
疲れずに
移動できるツール
そして自転車よりも、遠くに行けるようになった
より知らなかった場所に。
でも、ふとした時に寂しいと思ってしまった。
自転車で友達と遊んでいた時の、あの冒険のような感覚は失われているんではないのか。
「なら、自転車で移動すればいいのでは?」という話ではないんだ。
何も知らない真っ白なキャンバスに、自転車で走り抜けたカラフルな思い出は、その時のあの時のわたしにしか感じれないもの。
いろんなところに行けれるようになった今でさへ、友達と自転車で冒険したあの日々に戻りたくなる時がくる
わたしはこれからも、自転車に乗るでしょう。
あの頃の気持ちを探し求めて...
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