藍の生葉で緑染め
蓼藍とのお付き合いが続いています。
ベランダの植木鉢(5株くらい)で育てている千本という品種は花がつくのが遅いとのことです。まだ花芽がついていないかも。
大きなものを染めるほどは量がないのと、ストールがたくさんあっても使い切れなくてもったいないので、小さな実験に使っていこうと思います。
今回は素材の確認と緑染めトライアルです。
刺繍糸とリボン
大物は困るけど試験布やポケットチーフも寂しいなあ、試し染めにちょうどよくて将来何かに使えるかもしれないものをと考えて、絹の刺繍糸とリボンを探してみました。(染める用の糸でいいのかもしれないけど、糸の選び方がわかりません。今度染織家さんたちに教えを乞おう)
染色用ではないので、白といっても何か処理されていると思うので、とりあえずお湯洗いだけして染めに使いました。
緑に染めるには?
藍の生葉を揉んだりミキサーしたりした汁にシルクを浸すとインドキシルが繊維に付着し、酸化されてインディゴに変化する事で空色に染まります。
藍の葉には他の植物と同様にクロロフィルやフラボノイドも含まれているので、黄色くなるフラボノイドをインディゴと一緒に捕まえれば黄色と青で緑に染まるのではないでしょうか。
そのために、ひと組の糸とリボンをミョウバンで先媒染して生葉染めし、媒染しないものと比較してみました。
結果
糸の重量がひとかせ2.8グラムに対し、1.5倍程度の生葉を使って染めました
上、染めた後、濯いでいるところ。
無媒染はシアン、アルミ媒染したものは黄色が出てターコイズブルーでしょうか。
下、乾いたもの(右二つ)
乾いたら、特に糸の方は色の差は少なくなりました。元々の糸(左端)の若干生成りだったのが出てきた感じです。でもまあ、先媒染の効果はありましたね。
もっとしっかり緑にするには、黄色系色素がまだ染液に残っていたなら、ですが、2回先媒染しておくか、熱と時間をかける必要がありそうです。青とのバランスが難しいかな
左から2つ目の緑のは、別の実験の失敗。紫染めをしてみたかったのですが、ちょっと勘違いで薄めすぎたのと、この実験の葉の量では色素が少なすぎたようです(繊維の10倍くらい必要とのこと)。ひとつ分かったことは、無媒染でもこのくらいの黄色が染まるということ。この黄色味に負けないで、よりくっきり青く染めるには、もっともっとたくさんの葉を使用する方がいいですね。
紫染めはまた改めて挑戦します。
まとめ
◆藍の生葉染めで、アルミ先媒染を施しておくことで黄色を同時に染めることができて、無媒染よりも緑がかったターコイズブルーを染めることができる
◆無媒染でもある程度黄色が染め着く
◆紫染めには水色染めよりたくさんの葉が必要
藍の自分的宿題としては、紫染めの再挑戦と、沈殿藍作りの記録と勉強したことを記事にすること。
沈殿藍の石けんも作りたい
頑張るぞー