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言葉は「色」と「温度」を帯びている

とっても久しぶりに綴ります。

もうすぐ1年の終わり。なんとなく、気分的にも街の雰囲気にも、行き交う人の空気感も、そしてご連絡をとる人に対しても「年末感」「また来年ね」的なものを感じる季節です。

私も皆様と同じように、年末は少々繁忙で、「あれもやらなくちゃ」、「こっちがまだだ」なんて、気忙しくはなりますが、この時期の空気感はなんだか好きです。

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2021年も○○以前の状態に戻ったとは言えないけれど、でも、これはこれで悪いことばかりではなかったと実は感じています。大切なことにもたくさん気づいた時間でした。

閉塞感、行動が思うようにならない不自由感、会いたい人に会えないもどかしさ。そんなものが心の中に澱のように溜まっていくことは不思議なことではないかもしれません。

ですので、(もちろん私は完璧な人間ではないからこそ)カウンセリングやレッスン(zoom形式)で行うときは、“負の温度・色“を帯びた発言や表情をしないように気をつけています。嬉しいことはちゃんと分かち合って、心をほくほくにすることは自然とできるわけですから、とにかく“負の温度・色“を帯びさせないように細心の注意をしているつもりです。(もちろん完璧にはできていないと思いますが)

この2年間、生身の人様に触れることが本当にトンと少なくはなりましたが、残念ながら「冷たい」と感じる言葉・視線、「責任を問い詰めるような」語り口に出会うことは確実に増えています。(「温かいな」「勇気をもらうな」という方に出会うことも同じくらい増えました。)

私自身は、カウンセラーとして訓練を受けていますし、臨床経験数は少ない方ではありませんが、そいうった「冷たい」言葉たちは、じわじわダメージなったりもしますし、魂を抜かれたような状態になることもある。一応、私も感情を持った人間なのですね。そしてそういう言葉を発する時のお相手の表情は非常に冷たいものがあります。(メールの文言にも温度と色を感じます)

わたしは、一目でお相手のコンディションがなんとなくわかってしまうという、幼い頃からの勘が(幼少期はそれが悩みでした)未だ衰えることがありません。その得意技は本当は諸刃の刃でもあると自覚しています。

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<数年前のクリスマスパーティの写真@葉山>

でも、お相手がどんなコンディションでも「笑う門には・・・」と昔から言われているように、できるだけ微笑みを忘れずに、柔らかく優しい心を持ち続けたいと私は思っています。人は柔らかくてあったかいものに巻かれると、ほっとする生き物だから。

今日、こんな話を綴っているのには理由があって、人間同士でもこの2年は普通ではないギスギスしたものがあったわけです。そのことを、「人と犬」の関係性に置き換えてみたらどうなんだろうと思ったからです。

人の抱えている事情や負の感情が、愛犬に伝播するとしたらどうでしょうか?愛犬と保護者の思考とリズムと体質は似てきます。もしかするとですが・・・人の感情の正負をもっとも受けやすいのは愛犬さんなのかもしれません。

人間、生きていれば、色々あります。特に今は。

けれど、どうか、かけがえのない愛犬(counterpart)には、優しい色つきの、柔らかな温度つきの言葉をかけて欲しいですし、ゆっくりと触れ合ってもらいたいと思います。人よりも犬の方が、そういった些細な けれど とっても本能的に生命維持のために重要なことに敏感だと思いますから。

朝起きて、「今日もあったかくてありがとう」「楽しくお散歩してくれてありがとう」「今日も可愛くてありがとう」「美味しくご飯食べてね」「いい夢見てね」「今日も一日全部ありがとう」・・・たった1日の中でも、その時々のシチュエーションや、そのコの性格に適したそのご家庭にふさわしい色と温度を伴った言葉があるはずです。もしかすると、それがいわゆる「愛語」というものなのかもしれません。愛犬さんには絶対に伝わるはずなんです。

ここからはちょいと余談です。11月19日に我が家の宝物である凪が13歳になりました。あまり寒くなかったので、いつもは夫婦だけで訪れる御射鹿池まで行ってきました。

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朝早く出たので、日差しが眩しくて、日除けのためにしずくにハットを貸したところとっても似合っています。違和感なく被ってくれています。(可愛すぎる🤍)

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すっかり御射鹿池は観光地と化して、人がいっぱいでしたので、朝靄の風景をしずくと凪と楽しんだ後は、近くの渓谷をお散歩したり、少し車を走らせて行ってみたかった村で、のんびりお散歩をしたりランチを楽しんだりしました。

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しずくも凪も13歳。美しいものを一緒に見て分かち合い、美しい言葉のゆりかごの中で生を謳歌してもらいたいと思う気持ちは募る一方です。しずくと凪に対して、「𠮟ること」は皆無です。存在そのものが偉大だから。しずくと凪がいてくれるだけで、本当に幸せ。

どうかこのまま、ゆっくりおばあちゃん・おじいちゃんになって、穏やかな日々をしずくらしく凪らしく、生きて欲しいと思っています。

最後にもう一度。色々としんどいことはあるけれど、そういう時こそ「優しい色と柔らかい温度」つきの言葉を、日々発せらる人でありたいなと思います。


ゆりかご潤子





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