メンズヘアにしたらマダムになっちゃった ～その後～

前回の記事で、『好奇心でメンズヘアにしてもらったらマダムになってしまった』と書いた。

襟足だけ首を覆い、残りは目の下くらいでイヤーアクセが映えるように(この部分はハンサムショート、が近いだろうか)切ってもらったのだが、物心ついてから最も短いのでまあ見慣れない！
しかもそれまでフェイスラインを覆うことで隠されていた様々な粗が目立つ目立つ。
加えてオイルを用いたセットの方法を教えてもらったが、参考写真のように綺麗にまとまらず、なんだかいきなり老け込んでしまったようにしか見えなくなってしまった。
（ちなみに美容師さんは初めましての方だったけれど、こちらの提示した写真のイメージ通りに、細かいところはカスタマイズして切ってくださったので、ただ自分のセットする技量がないことを嘆いています）

いくらインドア気味の無職とはいえ、全く人と関わらない訳にはいかないので、このままではまずい。
大慌てでInstagramとYouTubeを漁り、男性のヘアセット解説をインプットした。

試行錯誤を重ねること約1週間、現時点で最も良く見えるのは、
・ツヤ系ワックスで全体の毛流れを後ろに
・ぺたんとしやすく分け目の目立つ生え際と分け目はグリースでしっかり立ち上げ
で、特にアイロンなどは使用しない（もう少し伸びてから）スタイルだろう、という結論に至った。……のだが。
ここにきてようやく気付いたのである。

髪型、しっかりメンズだ！？

女性の顔、女性の身体に、突然男性らしい髪型が乗っている違和感。

自分で言うのもなんだが、生物学的には女性らしい身体を有していると思う。
脂肪も多くふくよかで、特に胸元やヒップに目をやれば一目瞭然だ。
顔立ちも、決して丸いわけではないが丸みを帯びている部分が多いので、見慣れているということを加味してもパッと見で女性と判断されやすいと思う（ただ、いわゆる可愛い系統の顔ではない）。
そこに男性らしさを感じさせる髪型が加わることで、良くない意味での性別不詳感が出てしまうように思えた。

正直、少し後悔している。
ショートヘアは新鮮で、毎日のドライヤーも短縮でき、髪の接触刺激によるニキビも多少減ったけれど、私がなりたかったのは、なれると思っていたのは、こうではなかった。
大きなブレイクスルーがなければ、今後はまた顎くらいまで伸ばしたい。


それはそれとして、上の通り多分今後メンズヘアにすることはないので、今は目一杯メンズファッションを楽しんでいる。
首の露出があると特に女性っぽく見えやすいと気付いたのでそこを隠したり、
2サイズ上(ウエストは調節可能)でゆったりしたシルエットのボトムスを履くことで、ヒップや脚のラインを隠したり、
花粉症でもあるのでマスクで鼻先から顎、フェイスラインを隠したり。
隠すところだらけだが、そうするとせめて遠目から見た時には男性っぽく見えるかも？と自己満足する域まで持っていけるようになった。

そうすると、振る舞いも心なしか堂々とすることが増えるのが面白いなと思っている。
(女性らしい装いの時は堂々とできないということはなくて、堂々とした活発さよりも穏やかさや落ち着いた印象を見せたくなることが多い。不思議だね)

そして先日断服式を終えたばかりだというのに、手持ちの服がことごとく似合わなくなってしまったので、アウターを脱ぐ季節になったらどうしようか考えなくてはならない……。