【過去記事2017.06.01】紅い傷口
もしも、同じ職場に、私の奴隷さんがいたら。
それも、その奴隷さんが、私の上司にあたる人だったら。
それが、あなただったとしたら。
私は、どういう風に対応するのでしょうね。
たとえばあなたが、書類で指を切った時に、
サッと素早く、絆創膏を渡してあげるんです。
「これ、使ってください」って。
あなたの手をとって、
指に、優しく、くるりと、絆創膏を巻いてあげるんです。
「ああ、ありがとう。気が利くね」
そう言うあなたに、私は微笑んで、
あなたにしか聞こえないくらい、小さな声で
「なに、その口の利き方」
と、ぽつりと、呟くんです。
会社では、あなたは、私の上司。
私のことを指導したり、叱ったりする立場です。
たとえ外ではそれが逆転していようと、
会社では、その関係性が、絶対。
それは、破ってはいけない関係。
それでも。
恋奴隷の分際で、偉そうなことを言われたら、
時にはきっと、私もイラっとしてしまうと思うんです。
私はあなたの耳元に、口を寄せて、言います。
「ねえ、○○さん。その絆創膏、つけられたとき、ヌルってしませんでしたか?」
「傷なんて、唾つけとけば治るって、昔から言いますよね」
「だから、ね」
「パッドの部分に、私の唾液、つけておいてあげましたよ」
ふふっ
鼻で笑って、自分の席に戻ります。
机の下でスマホを弄って、あなたに、メッセージを送るんです。
『会社で、なに興奮してんの、変態』
『傷口から私の唾液がお前の体内に侵食しちゃいましたね』
『ね、私の唾液つきの絆創膏、どこに貼られたいの?』
『貼られたい場所、今、そこで、露出できたら、貼ってあげますね』
あはっ
ぷるぷる震えて、大丈夫ですかと皆から心配されているあなたを横目に、
私はいつも通りの、自分の仕事に戻ります。
そういう関係性というのも、素敵ですね、きっと。
ん? サポート、してくれるんですか? ふふ♥ あなたのお金で、私の生活が潤っちゃいますね♥ 見返りもないのに、ありがとうございます♥