【過去記事2017.07.09】冷たくされても

夏になると、冷やし系のものが多く出てきますね。

冷やし中華や、冷やし甘酒、冷やしカレーとかもあるとか。

暑い日が続くと、少しでも涼をとりたくなるというもの。

だから。

今日は、私も冷たくしてあげますね。


ほら、豚。


そこで、四つん這いになろっか？

暑いんだから、服なんか脱いじゃいましょうね。

そうそう、裸になって、四つん這い、ですよ。

ね、暑いから、風、欲しいなあ。

ほら、この団扇で、私のこと、仰いで？

もちろん、体勢は四つん這いのまま。

ふふっ

どうやって仰げばいいか、わかるよね？

あはっ

そうですよ。

そうやって、団扇、口で咥えて、

顔を左右に、ぶんぶんって……


ふふっ


マゾ扇風機。

ねえ、汗とか、飛ばないでくださいね？

あなたのきったない汗とかついたら、

そのたびにシャワー浴びないといけなくなっちゃうから。

あはっ


私は、水を張ったバケツに脚を入れて、本を読んでいる。

その傍らで、あなたは、四つん這いになって首を振っている。

私は、涼しい顔をして。

あなたは、必死に、汗だくで。

ね。


なんだか、お似合いですね（笑


それ、私がやめろって言うまで、続けろよ？

正直、その程度の風じゃ全然涼しくないし……

そもそも、エアコンつけてるから、そんなのいらないんだけど……


でも、


私が言うまで、やめちゃ、だあめ。

だって、あなたはそうしていたいんでしょう？

私に尽くすことが、あなたの幸せ、なんだもんね？

私に屈服することで、気持ちよく、なれるんだもんね？

だから、それ、させてあげてるんですよ？

感謝、してくれないと。

ほら、豚。

団扇、口に咥えながら、

「無様なことさせてくださり、ありがとうございます」、でしょ？


はい、どうぞ。



あはっ


冷たくしないとなのに、優しくしちゃってますね、私（笑

根が優しいからなあ。

だめですよね、今日は、もっと冷たくしないとなのに。

でも、冷たくするのと、酷くするのはまた違いますもんね。

それで倒れられたりしたら、私が悲しいです。

そんなに汗だくになっちゃって……。

だめですよ。

ちゃんと、水分補給、しないと、ね。





ほら。





今の今まで、私が脚をつけていたバケツから、


ゆっくりと、脚を抜いて……











はい。







それ、飲んでいいよ？







ふふっ