裸になることで傷ついてきた全ての人たちへ
セクシャリティ専門 心理カウンセラー由理順子(ジュンコ)です。
いよいよ週末から、ヒーラー養成講座が始まります^^
思えば人を指導する仕事ばかりしてきて、その集大成が癒し人の育成だと思うと、感無量でございまする。
今日は、ふと思い出した昔の話。
私が現役風//嬢のときに、腕がない方、足がない方、下半身付随の車椅子の方など。
自力では女性と性行為ができない方の接客をしたことがあります。
初めて会う時彼らの態度は、パッと見悪いか、めちゃくちゃ優しいかのどちらです。
態度の悪いときは、
不機嫌そうな態度、触るな!という強い声。
なによ、そんなに怒らんでも。
私のことタイプじゃないからと言って不機嫌にならんといてよ!
一瞬そのような考えで、私も萎縮しますが、気を取り直して接し続けたら分かるんです。
この方たちは、女性に嫌な扱いをされたことがあるんだと。
傷ついてきたんだな、と想像できました。
ありがたいことに私は慣れているため、一般の方と変わらぬ接客で、それこそ身体の都合で、最後までいたすことは難しいにしても、サービスはできます。
そういったことを想定して講習を受けていますし、スタッフなどの力も借りれますから、なんの問題もありません。
体力もありましたから。
身体を洗い、世間話しをし、身体に触れて、できる範囲でいたすことしかできないですが、できます。
身体的理由で最後までいたすことは難しいですが、それでも彼らは喜んでくれましたし、中には泣いている人もいました。
「こんな容姿だからね、僕を見たら逃げる人もいたし、チェンジする人もいた。」
誰が悪いわけでもありませんが、これが現実なんです。
裸になることで、誰かに傷つけられてきた。
裸の自分を拒絶された。
ありのままの自分を拒絶される悲しみは、人を孤独にさせるのですね。
また、拒絶されたらどうしよう。
そんな思いが態度に出てしまう。
そしてそれは、なによりもその本人を更に孤独に突き落としてしまう。
心の叫びが、顔や、態度に出てしまう。
そしてそれが誤解されてしまう。
人はみな、憎しみを知らない赤ちゃんでした。
あの犯罪者も
私たちも
みな
悲しみや憎しみを知らない、ただのピカピカの一人の人でした。
なぜ、私たちは傷付け合ってしまうのだろうか。
それは
拒絶と言う、愛されない苦しみからの
防衛なのではないかと思うようになりました。
カウンセリングで私はこの話しと似たようなことを話すことがあります。
愛し難い彼はなぜそんな態度をとるのか。
私を大切にしない!私に○○な態度を取る!
私のことを愛していないのね!!
このような思考に苛まれるときに、あなたは選べるのですよ、と話します。
あなたが彼を愛そうと思うのならば、その背景を想像することもできます。
愛せないのであれば、手放すこともできます。
要するに、
あなたの心の目をどう向けるかなんです、というお話をするんですね。
確かに、私も最初拒絶されたときに、腹が立ちました。
私がタイプじゃないからだわ、と自分のせい、相手のせいにしました。
でも、その背景を想像することはできます。
先ほども書きましたが、
生まれつき態度の悪い赤ちゃんなどいません。
生まれつき威嚇する動物の赤ちゃんもいません(居るかも知れんが…)
態度が悪かったり、威嚇する人は、自分の何かのせいで誰かに傷つけられてきたかも知れない。
罪を憎んで人を憎まずとはこういうところなのだと私は思うんです。
そう考えると、私も自分がなぜ、 傷ついてきたのか。
私が傷つけられ、嫌な思いをしてきた。
その心あたりは沢山あります。
見られたくない部分を見せて、どうせあんたらも逃げるんだろう。
ならば近づくな。見るな。
私も沢山の人を拒絶し、否定して、傷つけてきた側なんですね。
そんな態度をずっととってきましたし、
態度には出さなくとも、心の中で拒絶してきたのは誰よりも私でした。
私は愛そうとしてくれた人の手を振り解き、何度も拒絶してきました。
そう思うと、私は拒絶し、否定し、攻撃する人を許さない!と言う側ではなく、
なぜそうなるんだろうか。
一旦その目を持って人に接するようにしています。
思い返せば、
私が拒絶し、攻撃しても、優しかった過去の人たち。
泣きながら歩いていたら助けてくれた、通りすがりのサラリーマン。
酔い潰れて徘徊していたら水をくれたタクシーの運転手さん。
公園で野宿をしていたら、危ないから、と保護してくれたその辺のパンチパーマのおばちゃん。
心の目の矢印の向きを少し変えるだけで、この世界はちょっと優しくなります。
そして、あなたは、
優しくなってもいいし、ならなくてもいい。
許しても、許さなくてもいい。
あなたが全部決められるので、
どうかあなたの自分の心に対する矢印は、1ミリもアナタを攻撃しないで欲しいと願います。
あなたにとってあなたを見る目が優しい眼差しであって欲しいと私は思うのです。
この世界は、実は愛に溢れていたりするもんですよ。
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