GW後半の日記

いろいろあったので簡単に記録に残しておきます!

2022/5/2 (月)
有給をとらずに仕事に行った。3 人しか出社していなかったこともあり、久しぶりにまったりと仕事をした。GW 明けはそのツケが回って、とてつもなく忙しくなる予感。

久しぶりに定時で仕事を上がり、飛行機に乗って東京に向かった。漠然とした孤独感に襲われながら夜の東京の電車を乗り継いでいたら、浅草線から大江戸線への乗り換えに失敗して終電を逃してしまった。ギリギリ間に合うかもと駆け込んだ駅のホームで駅員さんに冷たい対応をされ、なんて自分は孤独なんだろうと思った。すれ違う人々がみんな敵のようにさえ思えた。

結局、午前 1 時をまわった頃にいつもの格安のドミトリーに到着した。二段ベッドの上段だったので、下の人の迷惑にならないように静かに着替えて寝た。

2022/5/3 (火)

下北沢 mona record で kiwano さんと abenie のライブを観た。kiwano さんの曲は聴く時どきによって心への響き方が変わる。今回のライブでは『くつした』『春に残る』の二曲が非常にぐっときた。久しぶりにギターの弾き語りを聴いたけれど、ギターの音がいつもよりさらに素敵に聴こえた。

abenie は現地でのライブは初めて。『コーヒーでも飲みながら』『ベランダ』『escape』などの曲がとてもおしゃれで好きだったので配信サービスではよく聴いていたけど、生のライブは迫力が違い過ぎた。演奏技術もとんでもない!

ライブが終わってから時間に余裕があったので、SOMPO 美術館で「シダネルとマルタン展」を見てきた。昨年にひろしま美術館で一度見たけれど、とても素敵だったのでリピート。

写真はシダネルの《ジェルブロワ、テラスの食卓》という絵で、僕の部屋には複製画もあるほど大好きな作品。当たり前だけど、実物は点描のタッチまでくっきりと見えることに感動した。屋根の黄、欄干の赤、草木の緑、テーブルクロスの白など色彩が豊かで、しかし派手すぎない。それぞれの色の境界が綺麗だ。写真を見てたらまた見に行きたくなったな。

2022/5/4 (水)
関東に就職した大学の頃の友達と久しぶりに会って遊んだ。自由が丘でハンバーガーを食べた後、街並みを眺めながら周辺を散歩した。新宿に移動して、髭乃助(ビアードパパの新ブランドらしい)の和シュークリームを買った。シュークリームを食べるために、どこか座ってゆっくりできる場所を探したけれど、なかなか見つからなくて困った。ようやく見つけた新宿アイランドタワーの休憩所でシュークリームを食べながら近況などを話した。

夜には、関東圏配属の会社の同期と数人で居酒屋に行った。営業の同期は残業だらけの生活で、とても大変そうだった。自分の意思で有給をとれないらしく、GW 期間も平日は仕事をしているらしい。僕も自分の仕事に対して、大変だな、つらいな、とよく思うけれど、この人たちの前ではとてもそんな言葉は口にできないと思うくらい。愚痴っぽい内容は多かったけれど、画面の中でしか会えなかった同期に会ってお喋りできたのはとても楽しかった。

2022/5/5 (木)

高速バスに 2 時間半ほどかけて箱根へ向かい、ポーラ美術館開館 20 周年記念展「モネからリヒターへ」を見に行ってきた。モネらに代表される印象派から、現代までの作品が「光」をテーマにラインナップされていた。上の写真は特にお気に入りだったベルト・モリゾの《ベランダにて》。少女の髪からは日光の温度が、頬からは体温が感じられるような暖かい作品だなと思った。

この作品もとてもよかった。ヴィルヘルム・ハマスホイの《陽光の中で読書する女性、ストランゲーゼ30番地》。ドアやカーテンの質感が柔らかくて、絵の中の構造物に触れてみたくなるような作品だった。

昼過ぎの出発だったこともあり、美術館を出るころには夕方になっていた。箱根に足を運んだのは初めてだったので、美術館を出てから周辺を散歩してみたけれど自然が豊かでとても癒された。作品を見て「光」に敏感になっていたからだと思うけれど、夕方の森に差し込む光がとても輝かしく幻想的に感じられた。自然の美しさが芸術に変換される一方で、芸術もまた自然の美しさに還元されるというその関係性に、素敵だと思った。

帰りのバスに乗ると、間もなくして高速道路でバスが動かなくなった。そういえば今日はゴールデンウィーク、そしてここはニュースでよく耳にする「トーメー高速道路」というやつだったな、と気づいた。バスは「トーメー高速道路」の上り線をのろのろ走り、結局予定の時間を大幅に超過して新宿に到着した。

2022/5/6 (金)
ホテルを出て成田空港へ向かい、飛行機で新千歳空港へ飛んだ。夕方に到着し、札幌のホテルに荷物を置いた後、大学院博士課程に在籍の友達とスープカレーを食べに行った。昔話と将来の不安についていろいろと語り合った。近況を聞くと、やっぱり僕よりもずっと大変そうな日々を送っていた。みんなすごいよ。よく頑張ってるよ。もっと自分を愛してあげてくれ!

2022/5/7 (土)
中学の同級生と遊んだ。ボウリング・卓球で体を動かしたり、四国にはないサイゼリヤで食事をしてからリサイクルショップを巡ったりした。田舎は娯楽が少なくて遊びもマンネリ化してしまうので、いつか予定を合わせてキャンプなんかに行きたいねというような話をした。

GW でたくさん人と会ったけれど、みんな少なからず「何のために生きているんだろう」「これからどうしたらいいんだろう」というような不安を抱えているように感じた。自分だけじゃなかったと心が少し軽くなる一方で、そんな虚無感を生む世界をちょっと恨めしく感じてしまう。

2022/5/8 (日)
友達の結婚式に出席した。結婚式には人生で初めて参加したけれど、素晴らしい時間だった。教会での挙式で、バージンロードを歩く新郎新婦も、オルガンの演奏も、聖歌隊の賛美歌も素敵だった。出席していた学生時代の友達とも久しぶりに再会できて、新郎新婦と一緒に写真を撮ったのも楽しかった。披露宴もとっても素敵な会場で、申し訳なくなるくらいもてなされた。新郎新婦は忙しそうだったけれどとても幸せそうで、見ているこっちも貰いすぎなほど幸せをおすそ分けしてもらったな、と思った。

綺麗ごとのようだけど、友達の幸せは自分の幸せだなと本当に思う。だからその幸せを分けてもらうためにも、幸せになってからもどうか遊んでくれ、と思う。

姉の家に泊まった。姉と姉の彼氏さんと僕の三人で麻雀をして遊んだ。三人ともほぼ初心者なので、ガイドブックなどを見ながらカチャカチャと牌を動かした。考えすぎて、誰かが和了るまでほぼ無言での時間が続いた。姉と姉の彼氏さんは「悩ましいなぁ」と共通の口癖を口にしながら一生懸命に考えていて、けれどそのことに気付いていないようだったのが面白かった。僕も少しつられて「悩ましいなぁ」と言った。

2022/5/9 (月)
札幌から愛媛に帰るまでの移動日として有給をとっていた。午前の便で新千歳から成田空港へ向かい、5 時間ほど空白の時間を経て愛媛への飛行機に乗り込んだ。(成田空港から愛媛へのフライトは、格安航空では一日に二便ほどしか運航がない)

20 時過ぎに自宅に到着し、夕食を済ませてからこの日記を書き始めた。この休み中、本当にたくさんの人と会ってお話をさせてもらった。僕は本当に会話が下手で愛想も中身もないので、つまらない思いをさせてしまったかなと情けなくなるけれど、会ってくれてどうもありがとう。みなさんにもらった元気で明日はお仕事がんばります。

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