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毎日桜嵐記)SS席で圧倒されて帰ってきた話-1

応援しているりょうちゃん(珠城りょうさん 月組トップスター)が桜嵐記・Dream chaserという良い作品で退団できることを、とても嬉しく思っています。今日から残り20日、記憶を残していきたいと思います。

8/15のりょうちゃんの退団まであと20日となりました。

今日は、SS席ってすごいよ、という自慢です。本当に運が良かった。でもこれくらいしか自慢できるところがないので、許しておくれ。(後村上天皇)

25年3ヶ月22日ぶりのSS席

7月20日の生協の貸切公演でSS席4列目を当てました。月組、久世星佳さんのトップお披露目公演「CANCAN/マンハッタン不夜城」大劇場公演初日以来のSS席です。(25年3ヶ月22日ぶり!)

SS席で見る「桜嵐記/Dream chaser」は、とても素晴らしかった。

素晴らしいのと同時に、没入感がすさまじくて、完全に魂が南北朝時代に逝ってました。好きな人たちがボロボロになって死んでいくのを至近距離で目撃してしまったような感覚。「こうなると分かっていたのに、止めてあげられなかった」ような、高見の見物の罪悪感にも近いような感覚。

ひきつけを起こしそうなくらいに泣いてしまって、喉から変な音が出ないようにするので必死でした。

もう少しメンタル病んでいるときだったら、完全に持っていかれたと思う。そのくらい求心力のある舞台でした。

インパクトが大きすぎて、大事な仕事がたくさんあるのにその後数日、ぼうっとして過ごしました。子供の夏期講習の開始日も忘れた。

5日ぶり二度目のSS席

「SS席で見るなんて人生最後かなあ。今度は反対に、下手側のSS席で見てみたいなあ」なんて思いつつぼんやりと過ごしていたら、その二日後に思いもよらぬ展開(※)で、7月25日のSS席3列目(希望の、やや下手より)のチケットをお譲りいただくことになりました。

ちょっともう、心の整理ができなくてそこからは完全に上の空でした。

※私は会も入っておらずコネもツテもない貸切公演頼みの民族です。もともと手元にある8月のS席チケットを引き取ってくださる方を探していたところ、「交換」という手法の存在に気づき、無邪気にサイト投稿したところ、お相手がなんとSS席と交換してくださると申し出てくださいました。
…壺でも買わされるのではないか?と恐る恐るでしたが健全な定額交換の、非常に良い方でした。


本題)銀橋から上は異世界

客席前方に座ると、舞台や銀橋に物理的にはぐっと近づきますが、客席と舞台の間には明らかな境界があります。結界があります。銀橋の上は異世界です。

「選ばれた人たちが立てる場所」という畏れにも近い感覚が、SS席に座って、より高まりました。降参です。というかんじ。

幕が下りれば、触ろうと思えば触れる場所なのに、いったん幕があくともうそこから先は違う世界。オペラで見てしまうとスクリーンの向こうの世界のように錯覚してしまうのですが、香水の香りを感じたりすると「タカラジェンヌって実在するんだ…」と思うのでした。

25日のお席は、この、銀橋と客席を繋ぐ階段が目の前でした。この階段上のポイントに、よくジェンヌさんが立ち止まるのです。りょうちゃん正行が出陣式で立ち止まるのもここでした。一番美しいシーンを間近で見られて、胸いっぱいでした。

ありちゃんに心配される(されたように感じる)

…しかし、銀橋が目の前にあると、忙しい。

皆さんがここに立ち止まるたびに、「ああっ!どうしよう!」といちいち動揺し、「この至近距離でしか分からないことを摂取しなければならないのでは?」と焦り、靴を見たり、もみあげを見たり、ジェンヌさんと目が合うのではないかと必死に見つめたり、大忙し。非常にあわただしい。

ショーのプロローグや中詰め、フィナーレでずらっと並ばれるときは、完全に挙動不審になりました。

目の前に立たれた方と目が合うのは、前方席ならではです。

にこっとしてくださる嬉しさ、「ずっと私を見ている?」と錯覚するドキドキ感、センターのりょうちゃんを見たいけれど、すこし首を動かすこともためらわれるような、圧。目がそらせませんでした。

ちなつさんにちょっと長い間見つめられたり、さちかさんに太陽のような笑顔でロックオンされたり、るうさんに「うん、来てるね!」という謎の問いかけのような笑顔で見つめられたり。

SS席を楽しむのは慣れとコツがもうすこし要りそうです。私は終始ドギマギしてしまって、酸欠で倒れる寸前みたいな顔をしていたと思います。おそらく目を白黒させていたと思います。ありちゃんにはショーのプロローグで真正面に立たれたときに「大丈夫う?」といった表情で見つめられてしまいました。

銀橋に並ばれると、暑い

フィナーレでずらっと銀橋に並ばれたときに、ぶわっと室温が上がったのを感じました。「急に暑い!」というほどです。

私の興奮ではなくて、物理的に月組の皆さんの体温、汗や湿度、羽根の圧?などによるものだと思います。明らかに皮膚体温が上がりました。

これには本当に驚きましたし、嬉しくなりました。

至近距離で見たりょうちゃんの後ろ姿

怒られそうなことなのですが、間近で見た最も印象深いもの。

銀橋に来た黒燕尾のりょうちゃんが、客席に背を向けるシーンがありました。黒燕尾は、燕の尾のように、スーツのジャケットの後ろ姿が二つに割れています。

その燕尾の割れ目から、おしりが少し見えて…

げっそりと痩せて、壮絶なくらいに美しいりょうちゃんですが、アスリートさながらの鍛錬された素晴らしい丸みのある、奥行きのあるおしりでした。

とても嬉しかったです。もしかしたら一番嬉しかったシーンかもしれない。


… あれ、何が書きたかったのだろう。明日からはもっと手身近に書きます。








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