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そのシャンプー剤で「ハゲ」まっしぐら!? …その②

シャンプー剤の成分でこだわるべきは…

洗浄成分の強弱」ではなく

すすいで残る成分が入っているシャンプー剤が良くない…ということを前回(その①で)書きました。

ではなぜ「残る成分がNGなのか…⁇

人間の体は表面がマイナスに帯電しています。
髪も頭皮もマイナスだと思ってください。

そこへプラスの界面活性剤がつくとどうなるでしょう…
プラスとマイナスでくっついてしまって簡単には離れなくなってしまいます。

思い出してみてください…
子どものころ、U字の磁石を地面にこすりつけるといっぱい砂鉄がくっついてきた経験はありませんか?
その砂鉄は水道の下で勢いよく水を出しても取れなかったはずです。
それはプラスとマイナスで電気的にくっついているから取れないのです。

その現象と同じことが毎日のトリートメントで起こっています。
すすいでも残るためにプラスの(カチオン)界面活性剤が基材として作られているのがトリートメントなどのコンディショナーの類いです。

柔軟剤を思い浮かべていただくとわかりやすいかもしれません。
衣類もお肌が敏感な方は柔軟剤なしで洗濯しているのでは…

その柔軟剤みたいな、すすいでも残るための成分が1990年代からシャンプー剤にもたくさん入るようになっています。
1990年代に「リンスインシャンプー」なるものが流行って以来シャンプー剤にもトリートメント剤的な成分が当たり前に入っています。

テレビCMなどで
このシャンプーで洗うと…
・こんなに髪がサラサラ
・こんなに髪がツヤツヤ
・髪を修復
・髪に潤いを与える
・髪に保湿

などなど

で、確かにそういうシャンプーで洗うと良くすすいでいるのに髪の指通りはとてもよく、あたかも髪が潤ったかのような使用感。
もちろん乾かした後もツヤツヤ・ツルツルでしょう。

でもそのからくりは、
よくすすいでいるのに残る成分=コーティング剤=カチオン系界面活性剤が
髪にたっぷりと残っていての効果なのです。

このコーテイング剤が髪からはがれる時にキューティクルまで一緒に剥がしてしまいます。
使えば使うほどキューティクルは剥がれ素髪はパサパサになってしまいます。
プラスとマイナスという、とても強い吸着力でくっついているので厄介なのです。

それでも普通はトリートメントと併用しているので、つまりコーテイング剤の上塗りをしているので、素髪がパサパサになっていることに気づきにくいです。(このような方が当店で扱っているコーテイング剤フリーのシャンプーで洗うと見事に素髪の状態が表面化してパサパサになっていることが良くわかります。)

髪はまだ、どんなに傷んだとしても「伸びて→切って」を繰り返していくと時間はかかりますが、待てば入れ替わります。

頭皮がコーテイング剤により長期的にダメージを負ってしまうと…
これから作られる髪がどんどん劣化して、俗に言うエイジング毛と呼ばれるような髪が作られる状態になっていきます。

同時に薄毛になりやすい体質の方は薄毛に向かっていきます。
もちろん白髪になりやすい方は白髪の増え方が加速していきます。

頭皮にも髪にも言えますが、意外と美容室での施術よりも毎日頭に使うヘアケア商品(シャンプー剤など)の方が影響力が大きいかもしれませんね。
このような理由で今、若い女性の薄毛に悩む方が増えているのかもしれません。

薄毛や白髪を何とかしたいと思ったら…
まずは毎日頭皮に使っているものを見直してみましょう‼


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