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『おかげさまで』のおくりもの

うちの両親は、やりたいことは全部させてくれました。
経済的に無理なことは無理でしたが、
習い事は、そろばんも書道もさせてくれました。
中学校に入学以降は、塾もずーーーーーっと。
浪人時代まで。泣
本当ありがとう。

高校に入学すると
トランペットも買ってくれて
音楽に関わる習い事は全て行かせてくれました。
私立の音大には経済的にアウトでしたが、
国立の大学の教育学部に入学し、
父は「塾より安い〜〜〜〜」と半泣きしていました。
ありがとう。
本当にありがとう。

そのおかげで、
最高の先生に出会い
最高の先輩に出会い
最高の仲間に出会い
音楽が音楽を呼んで
ミュージカルをやっているし
先生にもなったし、
もう本当に。
何もかも。
周りに恵まれて、
本当に、

おかげさまで。

私は、お箸のもちかたも定着していませんし、
ご飯のマナーも知らず、
有名な音大にも行ってないし、
高貴なことなんかおうちではしつけられていませんが、
一つだけ。

「おかげさまでの英才教育」
を受けてきた気がします。

「大きくなったね」
おかげさまで

「よくがんばったね」
おかげさまで

小さい頃は半ば無理やりと言っていいほど
おかげさまで、と返しました。

ぶっちゃけ、お年玉もらうときなんか、
年に一回しか会わない親戚に
ありがとうとは思うけど
あなたのおかげで大きくなったわけじゃない、
とか思ってた。

でも、歳を重ねると。
親戚の訃報はかなりダメージ。
誰かがどこかで、元気でいてくれるおかげで
私も元気で頑張れる。

もちろん
がんばったのは、自分。
でも、
頑張らせてくれた環境がある。

頑張れるまでに時間がかかったり
どうしても頑張れない年もあるけれど。

どれもおかげさま。

どんな英才教育もやってこなかった親。
なんで3歳からピアノをさせてくれなかったのか
なんで大学付属とか私立とかに、、、
とか色々あるんだけど、
まあいいや。

うちは
「おかげさまで英才教育」を受けました。
です。

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