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【Think】 フードロス問題〜規格外野菜について〜

こんにちは。
最も起業家らしくない起業家、奥野ゆりあ(おくのゆりあ)です。

7月1日も『Barみんどこ』開催させていただきました。
今回も大大大盛況で、予約にて満員御礼、立ち席での待ちが出たくらい。
毎度みなさま、ありがとうございます。

①規格外野菜とは

前回の投稿でフードロス問題について、すこし紹介させていただきました。

そしてフードロスの大きな一因となるのが、「規格外野菜」です。

「規格外野菜」とは、大きさや形、色などが、市場で定められた規格から外れている野菜のこと。野菜は市場で流通させるために、大きさにはS・M・L、形や品質や色にはA・B・Cという分類がされ、重量や傷の有無などの規格が存在しています。

一方で、傷があったり形が曲がっている規格外野菜は市場で流通されにくいため、
味は規格品と変わらないにもかかわらず、そのほとんどが商品として出荷されずに廃棄処分されているのが現状です。

②「規格」を設ける理由

市場が規格を設ける理由は、主に3点あります。

一つ目は、「取り引きや流通をスムーズにするため」です。
出荷や取り引きを簡素化して合理的に行うことで、日によって産地が違う野菜も価格を統一して店頭に並べることができます。

二つ目は、形が整ったきれいな野菜の方が選ばれやすいという、消費者のエゴが存在します。
日本のスーパーマーケットに並ぶお野菜は、キュウリも、トマトも、すべてほとんど同じような形だなと感じませんか?
基本的に、形が同じで一定の大きさなものが、箱詰めの効率が良いので、流通現場では重宝されています。 その結果、キレイな形のお野菜のみがスーパーには並ぶため、それがおいしい野菜なんだという固定概念が発生してしまっているのです。

最後に、規格外野菜を廃棄せずに流通量が増えると、その野菜自体の市場価値が下がってしまうので、規格外野菜で調整をかけているという点です。

上記のような問題から、農家の方は廃棄する選択をとっているのです。

③世界における「規格外野菜」問題

規格外の野菜の一部は、
ジュースやカット野菜などの加工品に使う、
直売所で販売される、
生産者が自宅で食べたり知人に分けたりする、
畑の肥料にする、
家畜の飼料にする
といった方法で利用されますが、それ以外は廃棄処分にされています。

日本で破棄される農作物の量は、推計で年間100万トン以上とも言われています。

17個あるSDGsの目標の12番目にあたる「つくる責任 つかう責任」では、
「持続可能な生産と消費の仕組みを作る」が目指されています。

またさらに、具体的なターゲットの1つとして、

2030年までに小売・消費レベルにおける世界全体の一人当たりの食料の廃棄を半減させ、 収穫後損失などの生産・サプライチェーンにおける食品ロスを減少させる

という目標があり、そこにフードロス、規格外野菜問題は大きく関わってくるのです。

次回投稿で、具体的に『フードロス問題に取り組む企業や、私たちでできる対策』について、ごしょうかいしようとおもいます。

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奥野ゆりあ(おくのゆりあ)

京都府出身。
同志社大学 在学中に、アメリカ・カナダに留学をして、海外の価値観に触れ、海外ボランティア、NGOインターン、バックパッカーなどで、50カ国以上の国を訪問。
大学卒業後、就職で上京。新卒で新日鉄エンジニアリング株式会社に入社し、海外プロジェクトマネジメントや営業、新卒採用を経験。
その後、商社やデザイン会社で海外業務を経て、同時に個人事業としてキャリアアドバイザー、営業代行、PR、スタートアップ立ち上げ等を経験。
2021年にCasa.incを設立し、現在に至る。2023年には飲食店の立ち上げ。

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