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アファンタジア

家族と数人の友人にしか話してないことがある

「ヒミツ」というほど大袈裟でもないし
わざわざ会話に出すものでもない

簡単に言うとおそらく障害のような「ナニカ
目が悪いとかそういうかんじの軽いもの


人の顔が思い浮かべることが出来ません

人の顔を覚えられないとは違って
ちゃんと認識はできるし
一回会っただけの人もちゃんと覚えてる

子供の頃からの友人も週5日は会う仕事の人も
毎日会うはずの家族もそして自分自身の顔も

言葉にすると少し難しいけれどイメージした時
ぱっと出てきてだんだんとぼやけていって
しまいには人のカタチもよく分からない
ゲシュタルト崩壊のように考えれば考えるほど
不鮮明なっていく

顔だけではなく場所や建物やキャラクターも含まれるアンパンマンとかドラえもんとかよく観てよく絵を描いてたから何も見なくても描けるけど手が慣れてるだけでイメージが出来るわけではない

これは考えれば考えるほど不思議な感覚に陥る

今考えてこれも含まれるのかなと思うのは
小学校の頃鏡を見て自画像描いた時
鏡から目を離した瞬間から分からなくなって
紙に描けなくて居残りしたこと

少し変だと感じたのは
中学生の美術の時間
担任の先生の顔を思い出して描く授業
やっぱり分からなくて普遍的な人の絵を描いた
でもこの時は周りも同じだった
となりの男の子は「わからない」と言いながら
違う絵を描いていたし(多分ふざけてた)
うしろの女の子も悩んでたし

この「ナニカ」は周りも同じで記憶力が
乏しいのだと思うようになった(周りに失礼)

この意識だと周りも一緒で「ヒミツ」
でもなんでもない

これが周りと違うのだとわかったのは
高校3年生
女の子のよくする放課後のおしゃべり会の時
何故この話になったのかは忘れてしまったが
「人の顔を思い浮かべながら絵を描くって無理」
という会話になって
その流れでぼやけることなどを話した
何を言ってんのとかどういうことなのかと驚かれた

いや、私も驚いた
このぼやぼやはみんなにあるものだと思っていたのに写真みたいにくっきりとしてて絵が上手ければ
完璧に描けると言い出したのだもの!

帰って親に話すと
薄情者だなと言われてしまう
でもまぁ生活に支障は全くないからなんとも思ってなかった

だけど最近になってふと思い出したので調べてみると
前まで何も出てこなかったのに現れました

その「ナニカ」は「アファンタジア」と言うらしい

アファンタジア(Aphantasia)とは心的イメージを思い浮かべることができず、頭の中でイメージを視覚化することのできない状態を指す言葉である。
(Wikipediaより)


あまり研究されてないみたいだった
普段別に不便に思うものでは無いけれど
私の中の「ナニカ」に名前があることや
そうそう!こういうの!と当てはまることで
スッキリした感じがしたので
ここに書こうと思いました

友達や妹に話したら
「どうみえるの~??」とか「どんな感じ??」
て聞かれるから
目が悪い子に眼鏡を外してもらって指を立てて
「今何本でしょう!」てやってるのと
同じ感じがして少し面白い

名前がわかったところでよく分からないのは変わらないから考えるのももう少し楽しめそうな気がする

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