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チーム開発の心得

チーム開発は大変難しいものがある。1番難しいのはコミュニケーションコストの観点だ。個人としてのチーム開発論について書いていきたいと思う。

そのチームでどの立ち位置にいるか

チーム開発で大事なことは、「自分のロールを自覚する」ことにあると思う。このロールというのはフロントエンドとかの作業ロールではなく議論に対する「大量に意見を出す人」「意見を廃統合する人」「外部条件(時間)などを見る人」という立ち位置のことだ。多くの場合無意識的に行われ意識的に行われるのは司会者(リーダー)のような音頭を取る人であるがそれ以外の人も自分の適性を見分けることが重要に感じる。

大量に意見を出す人にあるといい能力

・ 人生経験的を言語化する能力
・アイデア出しの訓練
・短文(ツイート)養成能力
・アイデア出しのフレームワーク(マインドマップ)

このロールは場合によっては(ブレインストーミングなど)ほぼ全員がこのポジションに置くこともある。この人たちは議論の風呂敷を広げる役割があり一見関係なさそうでも発言してみる勇気というものを1番求められる人たちだ。ツイ廃などで色々なことに気がつくことは思ったことを言語化する特訓にもなり劇薬ではあるがおすすめではある。
このロールの役割は質より量があることによって価値が生まれるのでそこを意識するといいだろう。

意見を廃統合する人に求められること

・アイデアを掛け合わせる思考実験力
・アイデアに足りないものを思いつく能力
・アイデアの言葉を埋める思考読み力

この能力は必ずしも必要なわけではなく最後の「外部条件を見る人」と兼任することも多い。ここでは出てきた断片の意見を400字くらいの「コンセプト」に写し込むというフェーズをやることになる。このフェーズを行うことにより必要なものなどが整ってくるため現実嗜好の人間が好むし向いている。ここで1番のポイントは「○○はとてもいい意見だね!つまり〜」という形で意見を出した人への敬意と共感そして肯定を行った上で足し合わせていくことだ。これがないと批判的な意見として捉えられがちになってしまう。「でも」「良くない」などを使わない議論の方法を訓練すると良いだろう。

外部条件を見る人に求められること

・外部条件がなんであるかを把握する能力
・「コンセプト」から必要な条件を抜き出し非言語要件をできる限り抜き出す能力
・悪いことを想定する能力と悪いことを悪いことと言わないでうまくやり過ごす能力

個人的にはアイデア出しのスタートはこの人からスタートしてもいいのではないかとすら思っている。この人は準備に時間をかけるかセンスでごり押すかの二択の道がある。意見の廃統合と共存する場合は後者のゴリ押しをするしかなくなるため、制約を準備しておくことで全員に外部条件の把握をすることを任せることができる(ただし、アイデアに先入観が生まれてしまい萎みがちなリスクとのトレードオフだ)
場合によっては会議を操ることができる点、できないがかなり明確になりやすいため 外部条件的に厳しいVSアイデア出しの人となりがちなため他のロールよりもよりも慎重な言葉選びが重要になってくる。
ゆるいこのポジションとしては「タイムキーパー」が挙げられる。このポジションの練習の初めは「あと○○分ですが意見をそろそろまとめちゃいましょう」という勇気にある。

話し合いのタイミング

非同期でできることは出来るだけ非同期でするべきである。個人的には
・意思決定を行う時
・全員の指揮が下がりつつある時
の二つで話し合うことが重要かなと思う。特に趣味開発やハッカソンなどの時は、上の意思決定の話し合いを行うと良いかと思う。進捗を振り分けるなどはこのロール関係なく機械的に出来る(が機械では出来ない)ことであり、ここで雑談とかで士気を上げていくのが良いのではないだろうか。

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