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なんとかなるから病院にいくんだよ!∶メンタル不調を感じている皆さまへ

こんばんは。米沢悠里です。
今回はメンタルヘルス不調についてわたし自身の経験と後悔を踏まえてお伝えします。


1.メンタルヘルス不調とは?

厚生労働省の「労働者の心の健康保持増進のための指針」によると、メンタルヘルス不調は「精神及び行動の障害に分類される精神障害や自殺のみならず、ストレスや強い悩み、不安など、労働者の心身の健康、社会生活および生活の質に影響を与える可能性のある精神的及び行動上の問題を幅広く含むもの」と定義されています。

引用:こころの耳https://kokoro.mhlw.go.jp/glossaries/word-1844/


つまり、精神障害や自殺だけでなく、ストレスや不安といった心の健康に関わる問題も重要視されています。

これらの問題はうつ病、不安障害、適応障害などの診断につながることがあり、早期の対応が重要です。

頭痛や憂鬱な気分、眠れない夜…
人によって症状はさまざまですが、いつもと違う自分がいると感じたら、それはメンタルヘルス不調のサインかもしれません。


2.私のメンタルヘルス不調の体験

転職して2ヶ月も経たないうちに、
私はある日突然、夜中に悲鳴を上げて飛び起きるようになりました。
その回数は徐々に増え、ほぼ毎日となり、慢性的な睡眠不足に悩まされるようになりました。

頭が働かず、帰宅後はほとんどなにもしていないのに疲れ切っていて、1時間ほど休まなければ食事も作れない状態でした。

本当は作りたくもありませんでしたが、子供がいたのでなんとか重い体を引きずって作ってはいました。

お腹が全く減らなかったけど、子どもの手前もあり、無理やり食事はたべてました。

好きだったアーティストの楽曲がノイズに聴こえて不快になり、
家ではイライラが止まらず、自分でもなぜこんなことでイライラするのか理解できませんでした。

自分が自分でないような感じでした。

さらにミスが重なり先輩に叱責され、落ち込む日々。
上司には「大丈夫です。慣れてきました!皆さん親切にしていただいています」と笑顔で答え、社内では努めて明るく振る舞っていましたが、
誰にも相談できず、孤独感でいっぱいでした。

私ってこんな人間だったっけ?

半年以上経つと、昼食中に涙が勝手に出るようになりました。
人に見られないようにそっと涙を拭いていました。

体重もじわじわと減っていました。
寝る時に「このまま息が止まらないかな」と思う夜もありました。

これは危険だと気づきました。
メンタル不調に陥っていると。

ただ、ここで私は大きな判断ミスをしました。

それは、誰にも相談せず、病院にも行かなかったことです。

「なんで?!」「保健師でしょ?どうして行かなかったの?」「意味わかんない!」「人に勧めてるのに?」そんな声が聞こえてきそうです。

本当にお恥ずかしい限りです。
受診しなかった理由は3つ。

1つ目は、社員の心の相談を受ける立場の保健師がメンタルヘルス不調になるなんて、保健師失格だと思われるのではないかと考えたこと。

2つ目は、もし休職になった場合、ストレス源である同僚保健師に復職面談などをされるのが耐えられないと思ったこと。

3つ目は、自分でなんとかできると思ったことです。

私は自力で生活改善、自己改善をしながら、家族にも支えられ、なんとか不調から立ち直りました。

しかし、その矢先に、会社から仕事ができないダメな人の烙印を押され、退社することとなりました(詳細はいろいろありますが、伏せさせてください)。

私がメンタル不調に陥っていることを会社で相談できていたなら、もし、きちんと病院に受診していたなら、私は辞めることはなかったかもしれません。

なぜなら、そこに【ミスをする理由があったから】です。

理由がなければその人の能力のせいになり、
理由(病気)があれば理由のためなります。

正しくは理由がなくなって能力が回復すれば
【ミスは理由のため】だったと認識してもらえることになります。

私の場合、理由があってもなくても能力がないからだったかもしれませんが…

少なくとも受診や相談をしていたら、
今もこころの傷になっている
あのような言われ方はしなかったはずです。

そして、受診や相談をしていたら、もしかしたら余計な迷惑をかけずに済んだかもしれない。
そう思うと、とても悔やまれます。正しく判断できていなかったなと改めて思います。
今振り返ると本当に申し訳なかったなと、思います。

また、私の場合は幸いにも症状は軽快していきましたが、
放置することでさらに症状が悪化し、
最悪なケースに陥っていた可能性もありました。

3.心療内科や精神科に行くことの重要性

心療内科や精神科に行くことには多くのメリットがあります。

専門家による早期の診断と治療は、症状の悪化を防ぎ、回復への道筋を明確にしてくれます。
また、専門的なサポートを受けることで、自分の状態を理解し、安心感を得ることができます。

精神科やメンタルクリニックに行くことに対する社会的な偏見を気にしている人もいるかと思います。
メンタルヘルス不調は誰でもなる可能性があります。
医療機関はプライバシー保護の義務を負っているため、受診歴が外部に漏れることは基本的にはありません。
そして、そのように思う一部の人を気にして、
あなたが不利益を被る必要はありません。

薬を飲むことに対する不安や、副作用の心配がある場合は、医師とよく相談し、適切な治療法を選ぶことが重要です。
そのため、どの病院に行くかをある程度選ぶ必要があります。

4.病院を選ぶPOINT


どんな病院に行けばよいか迷われる方もいるかと思います。
ここで、普段私が社員さんにどこ行ったら良い?と言われた時に探す方法をご紹介します。

病院を選ぶ時は、下記のポイントでホームページ(以下HP)確認することをオススメします。
①まずは、通いやすいところで心療内科、精神科等で検索をかけます。
②HPで医師が『精神専門医』精神福祉指導医を持っているかを確認
③よくわからない自由診療をしていないことを確認
④HPがあり、古めかしくない

以下解説です。
①通いやすいところ
長期的にお世話になるところなので、通いやすさは必要かなと考えてます。
いつもどこの病院がオススメですか?と聞かれたら、ご自宅はどのあたりか、通いやすいか等を聞いてます。

②医師『日本精神神経学会 専門医』を持っているか。
しっかり勉強されている証拠です。『日本精神神経学会 指導医』を持っているとなおいいです。
お持ちでない先生の中にも良い医師はいるかと思いますが、上記はわかりやすい指標なので、
注目してみてください。
院長あいさつとか医師の紹介のタブに書いてあることが多いです。
HPに載っていなければ『日本精神神経学会 専門医』で検索をかけると、『専門医 指導医検索』が出ていますので、病院の先生の名前を入れて検索してみてください。

③よくわからない自由診療をしていない
これはわたしの個人的な独断と偏見であることをご了承ください。

よくわからない自由診療をしている場合、残念ながらご商売に走っている可能性大です。
また、弱っているときなので冷静な判断がつかず、高額な商品を言われるまま受けてしまう…そんな方をみたことがあります。
そのため、余計に避けたほうが無難だと考えて、避けています。

④ホームページがあり、古めかしくない
これもわたしの個人的な独断と偏見であることをご了承ください。

HP自体がない病院は、それこそ超高齢の医師がやっていて、古い医療をやっている場合もあります。
また、HPは個性が出ます。
古めかしく、患者を意識していないHPの場合は、
医療のアップデートもしていなかったり、そもそも診察の時も患者を重視してくれないのではないかと思い、私はあまりすすめてません。

最終的には医師との相性にはなりますが、
上記を満たしていれば絶対に大丈夫なわけではありませんが、
少なくとも上記を満たしていれば、あー、しまった!!と思う変な治療を受ける可能性は低くなると思います。

参考にしてみてください。

5.メンタル不調を感じているあなたへ

診断結果を受け入れることが難しい場合もありますが、診断は治療の第一歩であり、問題を解決するための手がかりとなります。

ほかに、さまざまな理由から病院に行きたくない。メンタルクリニックに行きたくない。そんな声を聞くことがあります。

しかし、病院に行かないこと、だれにも相談しないことで、
あなたの【身体】も【心】もそして【立場】も
どんどん悪くしてしまうのです。

私は身をもって体験しました。
本当に辛かったし、苦しかったし、悲しかったです。

特に新入社員や転職者は環境が大きく変化してメンタル不調になりやすいです。気分転換やリフレッシュを心がけてください。

少しでもいつもと違う自分に気づき、
2週間以上続くようであれば、早めに病院に行ってください。
そしてできるのであれば
周りに相談してください。
直属の上司に相談できるといいですね。

いろいろ考える、思うこともあるかと思います。
だけど、
いろいろなんとかなるからまず病院に行ってください!

私のような辛い思いはしてほしくないから。

まとめ

メンタル不調を感じたら、早めにメンタルクリニックや精神科を受診!
私も同様の経験があり、自己判断で対処した結果、辛い体験をしました。
専門的なサポートは回復を助け、悪化を防ぎます。
偏見を恐れている方もいるかもしれませんが、メンタルヘルス不調は誰にでも起こり得ることです。
無理解な一部の人を気にして、あなたが不利益を被る必要はありません。
正しい判断と適切なサポートが重要です。

産業医や保健師が会社にいる場合は、相談してみてくださいね‼



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