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【ヘンデル】水上の音楽(1日1曲紹介)

<作曲家>
ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(George Frideric Handel)

<作品>
水上の音楽
※ピアノ楽曲としては、水上の音楽 第2組曲第2曲 『アラ・ホーンパイプ』がよく演奏される

<youtube>

<コメント>
ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(1685-1759)は、ドイツ出身の作曲家。バッハと並びバロック音楽における最も重要な作曲家である。

・人物像
幼少時から非凡な音楽の才能を示していたが、父は息子を法律家にしようと考えており、息子が音楽の道へ進むことには反対していた。しかし、幸いにも当時のハレの領主がヘンデルの音楽の才能を気に入り、音楽の勉強を続けることができたという。

それでも厳格な父の期待に従い、ハレ大学で法律を学んだが、音楽への情熱を断ち切れずハンブルクへ出てオペラで成功した。その後、ハノーファー選帝侯の宮廷楽長となった。

1751年に左眼の視力を失い、間もなく右眼の視力も悪化し、1752年に完全に失明したため作曲活動はできなくなったが、その後も演奏活動だけは続けていた。翌1759年、体調の悪化により死去。74歳であった。

ヘンデルはオペラや(劇場用の)オラトリオなど、劇場用の音楽で本領を発揮した。特に、オラトリオ『メサイア(救世主)』は曲中に有名な「ハレルヤ・コーラス」を含み、今日でも非常に有名である。
バッハが「音楽の父」と評されるのに対し、日本ではヘンデルを俗に「音楽の母」と呼ぶこともあるが、日本人特有のものである。

・本作について
水上の音楽は、ヘンデルが作曲した管弦楽曲集。弦楽合奏とオーボエ、ホルン、トランペット、フルート、リコーダーなどからなる管弦楽編成。
フランス風序曲形式による序曲と、舞曲形式を主とする小曲数曲の楽章からなり、管弦楽組曲のジャンルに属する。ヘンデルの代表的な管弦楽作品の一つとして知られる。

ヘンデルは、1710年にドイツの宮廷楽長に就いていた。この曲は王の舟遊びに関係しており、数度に分けて作曲、演奏されたものと今日では考えられている。

本作は第1~3組曲からなり、構成は以下のとおり(wiki参考)

◆第1組曲 ヘ長調 HWV 348(9曲) オーボエ、ホルン主体

第1曲「序曲(ラルゴ - アレグロ)」/ 第2曲「アダージョ・エ・スタッカート」
第3曲「(アレグロ) - アンダンテ - (アレグロ)」/ 第4曲「メヌエット」第5曲「エアー」
第6曲「メヌエット」/ 第7曲「ブーレ」/ 第8曲「ホーンパイプ」/ 第9曲(アンダンテ)

◆第2組曲 ニ長調 HWV 349(5曲) トランペット主体
第1曲(序曲)/ 第2曲「アラ・ホーンパイプ」/ 第3曲「ラントマン」
第4曲「ブーレ」/ 第5曲「メヌエット」

◆第3組曲 ト長調 HWV 350(5曲) フルート、リコーダー主体

第1曲(メヌエット)/ 第2曲「リゴードン」/ 第3曲「メヌエット」
第4曲(アンダンテ)/ 第5曲「カントリーダンスI・II」


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