Crunchbaseで集計されたUnicorn企業が1,000社弱に、企業価値合計は3.4兆ドルに到達

本日もCrunchbase newsより、ユニコーン企業に関連するニュースをお伝えします
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2021年ユニコーンスタートアップは急激に増加しており、1,000社に到達しようとしています。
2020年の初めは、2~3営業日に1社が新たにユニコーンとなっていましたが、2020年9月頃にはそれが毎営業日に1社へとペースが上がっていました。さらに2021年に入ると、毎営業日に2~3社へとペースアップし、今年ここまでで400社あまりが新たにユニコーンとなりました。

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バリュエーションも増加しており、ユニコーン企業のバリュエーション合計は、上場したものを除いて3.4兆ドルに達しており、1年未満で1.4兆ドルからおおはばに増加しました。
そのうち最も高いバリュエーションがついている4社は、うち2社が中国ベースでByteDance社とAnt Group、うち2社がUSベースでStripeとSpaceXです。もしこの4社が上場すれば、5000億ドルのバリュエーションが、この合計値から消えることになります。

2021年の資金調達ラウンドで最も高いバリュエーションとなったのはStripeで、6億ドルを調達したSeries Hラウンドでのバリュエーションは950億ドルとなりました。

また、"quadracorns"と呼ばれる時価総額4000億ドル以上の企業は4社あります。直近quadracornとなったのは、シドニーに本社のあるCanvaとストックホルムベースのKlarnaです。

さらに7社が未上場で3000億以上の時価総額である"tricorn"となっています。例えば、Instacart、Databricks、FlipKart、Revolut、Nubank、CruiseなどのUS、インド、UK、ブラジルベースの企業です。

Shifting trends by continent

ユニコーン企業の資金調達を大陸別に見てみると、大きく変化していることがわかります。
2021年現在までにUS本社の企業が調達した金額は990億ドル以上で、前年比50%増となっています。アジアは現在510億ドルで昨年よりわずかに増えています。
ヨーロッパは390億ドルとなっており、前年より3倍近く増えました。そしてラテンアメリカは100億ドルで、これまでのところ前年比4倍近い伸びとなっています。

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2021 IPOs swell

2021年は上場も活発でした。
83のユニコーン企業が2021年今日までに上場しており、IPO時の時価総額合計は1兆円ほどとなっています。
2020年は38社が合計3940億ドルで上場したことと比較すると随分と増えています。

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前年と比較すると、2021年度に上場したユニコーン企業のIPO時時価総額の幅は大きくなっています。
現在のところ、2021年に上場したユニコーンのうち、100億ドル以上の時価総額で上場したのは22社で、2020年は13社でした。
それ以前の年では、一桁台前半です。

ここ18ヵ月でテクノロジー株のバリュエーションが上がっていることを鑑みると、2022年に向けてもこの1000社近くのユニコーン企業の上場スピードは衰えないことでしょう。

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