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花と緑のコンシェルジュ       ~市場に出てくる秋の花~

「萩の花 尾花 葛花 撫子の花 女郎花(おみなえし)
 また藤袴 朝顔の花」
昨日もご紹介した秋の七草。山上憶良が読んだ句です。
上の画像は、花市場に出荷されているススキ《→尾花》の荷姿。下の葉っぱはきれいに整理されて、乾燥を防ぐためにビニールでくるまれています。

先日、市場で花屋さんたちと話していたら、「最近、秋の七草がそろわなくなった。。。」といわれていました。広島市はいちおう政令指定都市のひとつなので、100万人都市です。以前は田舎だなぁ。。。と思っていた地域も住宅地になってきています。それに伴って、植物が生えているところもだんだん少なくなってきています。自然が残っているところでは、素朴な秋らしい花はあまり売れないそうです。が、最近はそんな花々が売れる地域が広がっているみたい。
住宅地が増えていることに加えて、温暖化でしょうね。。。本当に秋が短く感じます。遅くまで暑い。。。

「今年はススキの穂が出るのが遅いんよ」と出荷者さん。
十五夜が今年は少し早かったこともあるかもしれませんが、十五夜の前のススキの出荷は少ないように見えました。
切花の桔梗(山上憶良の句では「朝顔の花」にあたります)もない。。。と花屋さん。十五夜が早かった今年はオミナエシも藤袴もまだ見ていない。先に予約でセリ取引の前に引き取られちゃっているのかもしれませんが。。。

先日買った秋のお月見セット

先日、母のために買った秋のお月見ブーケ。秋の花ばかりそろっています。
グリーンのもふもふのまぁるい花は「てまり草」。ナデシコの仲間です。なので、秋の七草のひとつでもあるかな?黒い粒のような花は何かわかりますか?吾亦紅(われもこう)です。そして、ピンポンマムとリンドウ。
短くなった秋とはいっても、まだしばらくは秋の花たちは楽しめますので、飾って楽しみましょうね。

まとまらない投稿になってしまいましたが、まだ暑い秋のはじめを花を飾って楽しんでいます。みなさまも是非~^^

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