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自己啓発書と距離を置くようになった理由

私は元々自己啓発書というかビジネス本が好きでした。

小説やエッセイなんかも好きなんですが、ビジネス本を読んでいるとすごく有益な時間を過ごしている気になります。

著者がすごい人に思えてきて、自分もこんな風に行動できたら…と強く思います。

読んだ後、実行に移すかどうかはさておき、どことなくやる気や優越感が湧いてくるのです。

そんな私が自己啓発書をほとんど読まなくなったきっかけが、高校時代の親友からのマルチ(?)勧誘でした。
((?)としているのは、実際それがマルチ商法だったのかわからないまま、その友人との連絡を絶ってしまったからです。まあ、多分あっていますけど。)

2、3年ぶりにその親友にあった時、たまたま読書の話題になり、そこから自己啓発書の話で盛り上がりました。

読書はいつも自己満足で終わっていたので、仲の良い友達と感想を言い合えるのはとても楽しかったことを覚えています。

今思い返すと、マルチ勧誘では良く取り上げられる〇〇父さんや〇僑のワードが頻発していたので、その時点ですでにターゲットにされてたんでしょうね。(後から調べてゾッとしました)

親友は同じような読書仲間を紹介すると言って、いろんなミニパーティやアルティメットサークルに連れてってくれました。
これらも恐らくすべてそういった筋の集まりでした。

行った先でチヤホヤされていたので完全にいい気になっていた私は、半分その団体に片足を突っ込みかけていました。

アルティメットに会社の同期を連れてったときに、
「なんかこの集まり、やばくないか?」と言われて、初めて自分が勧誘され、引きづり込まれていることに気がつきました。
(会社の同期、ありがとう)

何を話すかもわからない謎のセミナーの日程調整までしていましたが、幸い1回目に行くことはなく、親友とその繋がりで連絡先を交換した人は全てブロックしました。

実際彼女が私を使って金を儲けようとしたのか、純粋な良心だったのか、今となっては知る術はないですが
親友を嫌いになったとかではないですし、その筋から手を洗っていただければまたぜひ友人として仲良くしたいと思っています。

ただ、この経験は私を確実に人間不信にさせ、原因となった自己啓発書も、嫌いとまでは言わずともほとんど読まないようになりました。

その団体の方々は皆上昇志向が高く、当時の私は彼ら彼女らの夢の話を聞くのが好きでした。
飲食店をオープンしたいとか、大きい家を買いたいとか。

上昇志向があって、現状に満足していないやる気のある無知な若者がこういった勧誘にハマってしまいがちなんだと思いましたし、親友から見ても当時の私はそうだったんでしょう。

それ以来なんとなく上昇志向を持つことの意味がわからなくなりました。

例えば私は一応エンジニアなので、新しい技術を勉強したいと思っても
「それを勉強して何になるんだ?何を得るんだ?」という考えが先行してしまい、勉強意欲もガタ落ちしました。

これが本来の自分なのかなと思います。

優秀にならなくてもいい、稼ぎをいっぱい増やさなくてもいいので
私は私なりにやりたいこと探しながら、ゆるーく生きていこうと思いました。

とかくもビジネス本をあまり読まなくなったので、最近のマイブームは小説です。

小説の話は別の記事でいっぱい書こうと思います。

もうすぐ4月、新生活の始まりですが
新社会人の皆さん、勧誘にはくれぐれも気をつけてくださいね。


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