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鈴木いづみ 「いつだってティータイム」

"速度が問題なのだ。人生の絶対量は、はじめから決まっているという気がする。"の書き出しで始まる本著。 私の十代に多大なる影響を与えたこの作品と、そして鈴木いづみ。いつかは彼女と深く向き合い、掘り下げ、そしてそれを何らかの形にして残したいと思ってはいるが、私には、まだまだ足りない。彼女の感性に、語彙に、その鋭い洞察に、聡明さに、そして彼女の速度に、まだまだ追いつけてなどいないのだ。 それにしても、あまりにも美しい書き出しだと思う。本を読むとき、大抵はその書き出しで、心掴まれる

    鈴木いづみ 「いつだってティータイム」