mixiを開いてみたはなし

言わずもがな、調子が悪い。正直1年の中で元気な時の方が少ないのだが格別この1カ月は悪い。たしかに毎年4〜6月は調子が狂う時期なので致し方ないとは思っているのだけど、うまく寝れないうまく食事が取れないやりたいことが進まないとなかなか困ってる。基本的に夜に生きているのだけれど疫病のおかげで生活リズムが狂っているので余計なのかもしれない。ちなみに去年は4月が相当キツかった。その時はツアー公演の緊張が解けたのかとにかく寝れず起きれず動けなくて泣きながら仕事に行っていた。今年は吐くし食べる気力すら失っているので、五月病じゃなくて夏バテなのでは、、とも思っているが、とにかく原因がなんとなく思い当たるだけマシ。

そうやって弱ってる時により自分を責めたくなるのが何故か性で、Twitterのトレンドに「mixi」が入っていたので、大急ぎで開いてみた。所謂デジタルリストカットがしたかった、、、ということがメインはなくてトレンドに「mixi」が入っている→みんな思い出して久しぶりに開く→黒歴史を見られる可能性がある、ということを感じたからである。昔があるから今があるのでしょうがないとは言え、わざわざ見て欲しくないなと思う。あと過去の自分に物質的に少し会いたかった。ま、とにかく開いてみた。

mixiは私の学生時代のコミュニケーションツールで、青春だった。当時は今みたいにiPhone等ではなくてガラケーでメールのやり取りをし、可愛いデコ文字を使い、プリクラの画像をとり、mixiにあげて、Twitterのような「つぶやき」を残す。思い出すだけで懐かしい〜と思うし、ありとあらゆる「痛いこと」「青いこと」が今以上に書いてあるかなと思っていたのだが、高校3年生より前のことが消されていた。この時点で思考が変わらないなと思いながら、つぶやきをのぞくと現在のTwitterと変わらぬ意味のなさがそこにあったのだけれども、驚くべきはここから。

2012年12月。

神戸市立博物館のマウスリッツ展に一人行ってきました。とある風景画の雲が動きだし、なんだか飲み込まれそうになり気持ち悪くなりました。舞台のようなパフォーミングはその場限りだから観客の心に残るものは素晴らしいし、絵画のようななくならないけど何年も生きて何年も観られるというのも、凄いことだと。改めて。

私最近の4月時点でこのこと書いていたし、この思考は最近やっと気がついたことだと思っていたのにちゃんと芝居始める前から気がついていた。気がついていたことに気がついてなかった。

2013年1月。

過去を回顧する。あの頃に今戻っても、同じ道を選ぶんだろう。愛するものへの共通項は、無常と孤独。そこから生まれる冷たい光。胸をはって愛してると言える人なんて、あの時いたのだろうか。

？？？

何があったか全然覚えてないし恥ずかしいどころか誰のことを思っていていつのことを思っていたのかという疑問ばかりが生まれるのだが、内容そのものよりも言葉選びがあんまり変わってないことに一番驚いた。もちろん内容があるから生まれ出てきた言葉のはずなので、まあきっと誰かのことを恋慕なのか尊敬なのか情景なのか思っていて、何かを回顧していたのでしょう。例え当時は一生懸命そのことを思って悩んでいたとしても「その時ほんとに愛してる人なんていなかったよ。いたとしても8年もしたら忘れたよ。」と結果を答えてあげたい気持ちもあるんだけれど、その頃今みたいにじめっと何かを考えていて生まれた言葉ならば思考はやはり本質的に変わらない。あと、最近の私の言葉は「これ」に影響されている、という「これ」がわりとハッキリしていて出典は大体言えるように把握しているのだけれども、この時期何に影響されて出てきた言葉だったのかわからなく、このことが一番不思議だ。ラジオドラマ含め読んでもらった人に言葉が詩的だと指摘(!)されて、間違えると(もうすでによく間違えているとしても)危ないのでここから何かを書いていくぞと思ってる身として現時点でなるべく意識しているのだけれども、この時から青いからとは言えなんでこんなチョイスをしているのか。

本質は変わらないけれど、実際やっぱり忘れていくことだらけで当時辛かったことなんか大体忘れた。そしてたまに昔の自分が泣いて思い出す、の繰り返しだ。でもやっぱり忘れていくことの方が増えてはいるんだなと昔を読み返して思う。変わっていくし変わっていかない。

ただこの呟きを読んで、当初誰を思っていたのか、それともかっこつけて書いたのかもわからないけれど、「あの時あの子のこと好きだったんだな」とふっとよぎった。その時認識出来ていなかったけれど、きっとあの時私はデコ文字でメールのやり取りをして、プリクラを撮って、一緒にスタバに行ったあの子が好きだった。そんな好きもいいじゃないか。

思ったら自分の今の青さにまた胃が痛くなってきたのでmixiをそっと閉じた。