ゆらいのメタ観察/死の国を攻略する

ゆらいです!

この記事では、2.24開催のBMOまでの環境について記載していこうと思います。

1.アンダーワールドストームへの攻略法

死の国ストームこと、死の国からの脱出デッキ。

ライオンの瞳のダイアモンドとのコンボにより、致死ストームにより勝つデッキだ。

詳しくは、maples所属のリィンさん(@linhalques)が詳しく記事を寄稿されているため、そちらをお読みいただくことをお勧めする。

今期大会は、このデッキを多く見る可能性があるため、急遽対策などを記載してみることにした。

それでは、今記事でも死の国ストームについて触れていこう。

2.デッキの方向性

僕自身が考えていた、このデッキの可能性。

それは、最強コンボデッキと長らく語られるデッキANTの、最初期型の構成コンセプトでデッキを組めるということだった。

すなわち

〇カウンター妨害(オアリムの詠唱/沈黙)

〇チューター採用可能(神秘の教示者→悟りの教示者)

〇対策妨害(万能バウンス)

が積めて、安定して1~3Killをかましていた時代のANTだ。

リスト1参照

この構成にして黒を抜いた形にすると、安定して勝ち越せるデッキになる。

そういった予見は当たり、環境で恐るべき猛威を振るい始めた。

ただ、当時のメタゲームの答えや、時代に伴う増えたアーキタイプの戦略も相成り、このデッキに対するある種の回答策も少しずつながら見えてきているのが現状だ。

戦い方についても詳しく見ていこう。

3.マナ増加系カード、ヘイトベアの点数上昇

まず当時の最強ANT時代(詳しくは独楽+LEDの初期ルールも参考にしてほしい)にメタデッキとして優勝したデッキから話そう。

それは、神秘の教示者が4枚積めた青黒リアニメイトだった。

時代が変わり、イオナも効かない場合が出てきたが、基本的にはイオナ系の呪文抑止カードをキャストすると劇的に効く。

これらは実は似たカードで役割を代替できる。

そして、複数搭載できるデッキほど効力を増すのだ。

そう、別館の大長である。

別館の大長戦略や、またそれらに似たカードを投入できるデッキ(エルドラージのアメジストのとげ、デスタクのサリア)などは、戦略がメタゲームに上手くハマる可能性がある。(勿論妨害される可能性は十二分にあるが)

リアニメイト、エルドラージはそれなりの数が復権してきている。

デスタクは、オーコ戦略により以前ほど数が増えているわけではないが、この環境の魂の洞窟+サリアはかなり強いのではないかなと思っている。(勿論マナ基盤と相談しないといけないし、ミラクルとマッチした際に勇気がいるけれども)

また、同じ理由で、それらも見れる無のロッドや、ため込み屋のアウフ、減衰球などが少しずつ増えている。

赤黒リアニには減衰球が効くので、墓地対策兼用で使用してくるコントロールのプレイヤーは意識しておくと使いどころがあるかもしれない。

4.墓地対策の変化

年末からテーロス発売前にかけて、ホガークバインが流行した。

別記事に特集を組んだが、今期はフェアデッキ(特にデルバー)を刈る側でエンカウントすることが多くなりそうだ。

対策として、そちらが増えたら虚空の力戦(ホガーク+死の国意識)、減ったら墓掘りの檻(デルバーミラー+死の国意識)が軸になるだろう。

というのが定石だが、他に知っておくと役立つことが複数ある。

死の国ストームを使う側は

檻を積んでくるデッキ(帳で守れる+素のクロックサイズが大きい等)(RUG、BUG)

トーモッドを積んでくるデッキ(マナ効率を良くする+アルカニストの依存度が上がる構成)(UR、グリクシスなど)

といった決め打ちを意識するといいかもしれない。サイドで使われるカードの運用法と採用枚数が分かれば、妨害も簡単になりうる。

デルバー側は

相手の墓地カードの総数を意識

すると効果的だ。

ストームのコンボ開始時に必要な墓地の総枚数を大会前に考えてみてほしい。

必ずヒントがあるはずだ。

この環境は素で大きなクロック+墓地対で構えが有効に働く。

起動タイミング前までに、相手のハンド枚数を絞りつつ、墓地の総枚数を計算できれば、殴り切れるターンが少し見えてくるのかもしれない。

5.青白系デッキ/RUGの復権

現状のフェア2強は、対応力が高いミラクルと、RUGデルバーだと思う。

どちらもシミックカラーの超強化により、環境最高峰のデッキパワーがある。

今期は、青白系デッキ/RUG/死の国ストームが軸にメタが回っていくだろう。

これらのデッキを食べれるようなチューンが、劇的に刺さる環境になったと思う。

6.総評

今環境は

青白系デッキ=デルバー=死の国ストーム

というメタ。

次点で

妨害できる高速コンボ、メタデッキ、コントロール

が続く環境かなと思っている。


意外と意識されにくいのがミラクルで、ストーム系に複数の用意ができれば、対策カードが抜けたデッキを切っていきやすいかもしれない。

環境的には、1強を追うメタデッキと、1強が勝つメタゲームになっていないので、僕としては良い環境だなと感じる。

逆に単色デッキや、デルバーを意識したデッキは、構築を意識する必要が出てきている。

使い手たちからするとフラストレーションが溜まりやすい環境だとも思う。


死の国ストームがオーコ系デッキに対抗するデッキの地位を築くと、新しい令和レガシーのバランスが取れたメタゲームが展開される日が来る、かもしれない。


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