0からラブライブ!の全てにハマるまで【蓮ノ空感想文】
蓮ノ空に出会うまで
私の1年前までのラブライブ!への印象は「紅白歌合戦に出場していた」というそれ以上でもそれ以下でもなかった。
これまでアイドルや声優という文化に全く興味を持ったこともなかった。
しかし2023年春、金沢を舞台としたスマホゲームがリリースされると耳にした。
オープニングに映る金沢名所、数年前まで金沢に住んでいた私にとって懐かしいものもあり興味をそそられた。
そして卯辰山公園で遠くを眺める6人のビジュアル。
「なんかエモそうじゃない??」
かつて μ's のファンだったという友人に「ラブライブ!の新しいやつ始まるらしいから一緒にやらない?」と誘い、私たちはリンクラをインストールしたところから話は始まる。
ストーリーがめちゃくちゃいい
蓮ノ空の物語は4月15日追加の「活動記録」から始まった。
初手から6話分も追加されたうえに、次の日には「Fes×LIVE」、その次の日には「With×MEETS」と急な供給の多さに驚いた。
「なるほど、世界観を学ばせてから配信することで入り込みやすくするのか」と思い、ひとまず1,2話読むことにした。
……ストーリー、なかなか面白そうじゃないか。
スクールアイドルクラブを通して先輩と後輩それぞれがユニットとして信頼関係を築いていく。
お互いの信念を語り合いそこには確かに少女たちの青春があった。
その次の日の Fes×LIVE。
その時はまだ曲良いな、配信でライブをするなんて大変だな、という感想しか抱かなかった。
そして4月16日の With×MEETS。
そこには確かに花帆ちゃん、さやかちゃん、梢先輩、綴理先輩の4人が居た。
正直驚いた。
さっきまで読んでいた物語のキャラクターが、フィクションであると思っていた存在がコメントに反応しながら動いて喋っているのだ。
そこには2次元と3次元の壁はなかった。
蓮ノ空にハマる音が聞こえた。
その後も定期的な配信を通して、彼女たちの解像度が高まっていった。
初々しさが残るリアルな挙動は可愛く、また個性的な発言に惹きつけられた。
さて、そろそろ活動記録もちゃんと読むか……。
え?
ストーリーエモすぎない??
彼女たちはあんな結成秘話があってあの場に立っていたのか。
配信を通してこれがノンフィクションだと認識し始めた私にとって、リアルな感動を受けた。
正直配信が本編で活動記録はキャラクターの日常を綴るだけだと思っていたが、そんなことはなく掘り下げとして完璧なコンテンツだった。
普段の With×MEETS があり活動記録があり Fes×LIVE へと繋がる、毎月このサイクルが供給されると考えると満足感は非常に高く、蓮ノ空は日常になっていった。
リアルライブの楽しさを知る
ここでライブについて語りたい。
ライブはバーチャルとリアルの2種類がある。
まずは Fes×LIVE、これは毎月末にリンクラ内や公式Youtubeで視聴できる。
リアルタイムで開かれるため没入感があり、バーチャルならではの演出があったりと非常にクオリティの高いものとなっている。
そして Fes×LIVE では毎回活動記録に沿った新曲が披露される。
5月度では蓮ノ空の知名度を大きく上げた「Holiday∞Holiday」、6月度では梢と綴理の因縁の曲である「DEEPNESS」、7月度では6人が揃った初の全体曲「夏めきペイン」などなど。
あげるときりがないが、私たちは活動記録を通して曲が出来上がった背景を知ったうえで新曲に出会っている訳で、つまりは感情輸入しまくっている。
曲の良さに加え歌詞などの全てを味わえるのはすごいと思う。
Fes×LIVE で一話分のストーリーが完結するという、メリハリがつけられることもあって興奮が冷めず楽しめているのはあるだろう。
というか毎月新曲引っ提げてライブするの普通に考えて異常じゃない……?
また、リアルライブについても言わずもがな楽しめる。
前述した通り私はアイドルライブの経験がなく、「Opening Live」は配信を視聴して楽しめたものの1stは現地に行く予定で楽しめるか不安だった。
結果……。
超楽しかった!!!
蓮ノ空の大好きな曲がリアルで聞けるのは勿論、キャストのパフォーマンス、コーレスを直に味わうことができてボルテージLvは10を超えていた。
特に「ド!ド!ド!」や「ハクチューアラモード」では場の雰囲気につられて楽しくノることができた。
やはりみらくらぱーく!はライブで本領を発揮する。
その他にも伝説の「残陽」等語りたいことが沢山あるが、他のライブにも言及したい。
異次元フェスとユニット甲子園だ。
これらのおかげで蓮ノ空は今の地位を築いたといっても過言ではないだろう。
観客全員の心を掴んだ「Holiday∞Holiday」、DOLLCHESTRAの格好良さが最高に発揮された「KNOT」、語りつくせないが私がここで推したいのはアイマスとラブライブ!の越境曲である。
蓮ノ空でラブライブ!に興味を持った私は、当時放映していた「にじよん!」を見ていた。
当然虹ヶ先を知らなかったのでキャラが全く分からなかったが、オープニング曲である「わちゅごなどぅー」はとても気に入っていた。
ならば、と思い本編である「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」と1年前に放映していた「スーパースター!!」を見ることにした。
ラブライブ……、めちゃくちゃ面白いぞ!!
数ヶ月の内にラブライブ!にハマりまくった私はそのまま「サンシャイン!!」、「無印」のアニメを見てラブライブ!の全てに出会った。
結果、これのおかげで前述した2つのライブを大いに楽しむことができた。
「Tulip」や「ノンフィクション!!」を披露した佐々木琴子さん含むミステリアスなメンバーに魅了された。
「フォーチュンムービー」での鬼塚姉妹やスリーズブーケ、「繚乱!ビクトリーロード 」で垣根を超えた全員の口上にテンションは上がりまくった。
そして、「Snow halation」。
なんだ最高だ!
こういった試みは全シリーズ追っているファンにとっても嬉しいし、新しい曲を知れる貴重な場でもあるのでこれからも是非やってほしい。
蓮ノ空に出会ったからこそ、披露された感動を目一杯受け止めることができて本当に良かった。
キャストのコンテンツが面白い
私がこういったキャストにも興味を持てたのは「せーので!はすのそら!」が面白かったに他ならない。
キャストが観光名所を巡ったりわいわい遊んだり活動について語り合ったり……。
そんな舞台裏が見れるバラエティ動画なのだが、これが面白い。
企画や編集の見やすさもあり、またキャスト自体の面白さ(おかしさ?)や掛け合いもあって蓮ノ空をより身近に感じられるようになった。
正直アイドルのバラエティ番組なんて……、と思っていた自分にとってすごく価値観の変わるものだった。
私は特に6人がわちゃわちゃしているのが好きで、蓮ノ空という枠を超えた仲の良さをもっと見せてくれと思っている。
キャストのコンテンツといえば「かんかん&こなちのみらくら補習室ラジオ」も外せない。
元はストーリーの参加が遅かったみらくらぱーく!の待機室ラジオとして始まったものだが、今では他ラブライブ!シリーズのゲストを呼んで毎週裏話や仲良しな会話を聞ける。
シリーズの中で一番後輩ということもあり様々なゲストから可愛がられているのを聞くとやはりラブライブ!全体の懐の広さが伺えて良い。
ただ、つい先日最終回を迎えてしまった……。(また続いてほしい……)
スクステはやればハマりまくる
もう一つだけ、「スクールアイドルステージ」についても語っておきたい。
通称スクステは、ガチャなどで手に入れたカードを編成して、曲に合わせてプレイする音楽ゲームのようなカードゲームのようななにかなのだが、実をいうと半年程前まで一切興味がなかった。
私が興味を持ったきっかけは、蓮ノ空の生放送で花宮初奈さんがガチでプレイしていたことである。
この時点では何を言っているのかさっぱりだったが、キャストが本気で取り組める(しかもうい様はライブグランプリでSランク常連である程の強者)ほど面白いのだったら自分もやってみるかと思いプレイし始めた。
当時はチュートリアルが乏しく強いカードが何かも分からなかったが、今では公式が周知していたり有志が強カードや編成を公開していたりと遊びやすくなっていると思う。
カード同士のシナジーがあったり曲によって適切なカードを探したりプレイが楽しくなってきたのだが、ここで語りたいのはライブグランプリで上位を目指す話ではない。
カードイラストとボイスの良さだ。
実装されるカードは全て新規イラストであり、それぞれがストーリーに沿った背景を持っている。
例えばこの「迎春 -食-」というカードは活動記録第15話に関わるものとなっている。
「Reflection in the mirror」花帆の構図と逆になっており、出会いと対比されているのも良い。
このイラストを見た瞬間に引かなくては!と思うと同時に、カード化することでいつでもストーリーの余韻を感じられる素晴らしさに気付いた。
イラストの良さもあるので、今まで触れて来なかった人もこのあたりから是非手に取ってみて欲しいと思う。
最近は沙知先輩のカードが実装されたり大型アップデートによりシステムが一新される予定であったりとますます面白くなるスクステだが、ハイスコアを狙うだけが楽しみではないことを言っておきたい。
さいごに
1年間続いてきた蓮ノ空は4月になり沙知先輩の卒業、新入生の登場と大きな転換期を迎えている。
私もこの1年間を通して蓮ノ空並びにラブライブ!の面白さや広大さに触れて色々ハマってきた。
そして、蓮ノ空にハマり始めた、興味を持ち始めた人に伝えたいことがある。
それは自分のペースで楽しめばよい!である。
始めたばかりの人は今から1年分のストーリーを全て見るのは大変だろう。
ましてや、2,3日に1回のペースで配信されるスクコネを追うのも現好き好きクラブのみなさんでも都合が合わない場合もあるだろう。
だけど、花帆ちゃん達も自分たちと同じ時間を過ごしているということを言いたい。
私たちが日常を過ごす中で彼女たちも日常を過ごしている。
リンクラを起動すれば配信がやっていてちらっと見れば面白かった、Youtubeのおすすめで流れてきた蓮ノ空の曲を聞いたらすごく良かった。
そんな一コマが重なった際に楽しめればそれで良いと思う。
なぜなら、まだ青春は始まったばかりだからだ。
リアルな話でいえばあと1年は続くことが確定しているし、ストーリーや曲も公式がまとめてくれているおかげでいつでも見れる。
それでも全て追いたい!という人は"たった"1年分のボリュームを浴びればよい。(それにしては供給量が多いが)
ともかく、まだまだ続くのだから乗り遅れたとか見逃したなどと考える必要もなく、ゆっくり楽しめば良い。
彼女たちはいつでもそこにいるのだから。
この記事で好き好きクラブのみなさんがもっと増えて、もっと好き好きになることを願っている。